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観劇『小林秀雄先生来る』の感想(1)

こんにちは。藍澤誠/Jの先生です。

興味深い催し物をネット上で発見しても、「期日が過ぎてるよ・・・」とガッカリした経験が何度もあるので、今回はある舞台について、速報的な感想を書いておきます。

下北沢で『小林秀雄先生来る』(来る=きたる と読みます)という劇が行われています。舞台は残すところ4日で、2022年7月7(木)、8(金)、9(土)、10(日)の本日を含めた4日間です。

キャストは
藤崎卓也さん、渡辺裕太さん、上松コナンさん、阿紋太郎さん、千葉有卯助さん、山野ももさん、稲村梓さん、音楽は五十嵐あさかさん、演出は村野玲子さん。みなさんの応援している俳優さんはいますか? 

ナレーションは大谷亮介さん、そして台本は我らが原田宗典さんです。

私は7月6日(水)の夜の舞台に行ってきました。
このメンバーとタイミングに運命を感じた方はぜひ、会場に足を運んでみてください。公式サイトはこちら。私の場合チケットは、当日、公式にメールして席をおさえてもらいました。

会場では原田宗典さんにお会いできました(公演日には毎回足を運んでいらっしゃるそうです)。以前お会いした時より、ずっとお元気そうで本当に嬉しかったです。また2003年の同演目に出演していた草野とおるさんとも久々に会うことができました。

さて、舞台はというと、昭和の文学青年たちの悩みに対し、小林秀雄先生と本居宣長がそっと道しるべを示す、観劇している自分自身が、小林先生と直接対話しているような心持になれる濃密なお芝居でした。ストーリー自体は、以前の講演で3回見たので、細部までかなり覚えていたのですが、メンバーが藤崎さん以外まったく違うのと、自分が積み重ねてきた約20年の月日のために、あのときに感じられなかった感興もかなりありました。

「芝居小屋に行って、感覚をフルに開放して表現を感じとる」
「非日常を通過したあと、外に出たときに日常が違って見える」

こういう体験がまたできる日が来たことを喜びたいです。

そして演劇が、あるいはあらゆる表現が、ひとたび災害が起きれば、戦争が起きれば、病気が蔓延すれば、明日にでもショート・ホープの煙になりうること、そうさせないためには、弛まず怠らず表現を続けなくてはいけないことを忘れないでいたいです。

見られるときに見る。書けるときに書く。
会えるときに会う。伝えられるときに伝える。

山桜のように、演者も観客も同時に咲かなくちゃ。
たくさん稽古を摘んで、心を砕いて演出を考えて、舞台の実現のために奔走した方々と同じ熱量で、小林秀雄先生や本居宣長のような熱量で生きたいと思うような素晴らしい劇でした。書いていたらまた観たくなっちゃったな。

舞台の感想は、ネタバレになっちゃうので、千秋楽が終わったあと、何回かにわけて書こうと思います。

では、noteを通してつながっているみなさん、今日もお互い楽しい1日になりますように!

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