『4ステップはつまずきそうで怖いという質問への回答』フットボールペアレンツ027
藍澤誠/Jの先生です。
私たちは、ボールを蹴ろうとしないことを「ボールにいかない」と言ってます。ボールにいかないかわりに何にいくかというと、「身体操作」に集中します。この意識で動きが別人レベルになったことは以前書きました。
一般的に「ドリブル」と呼ばれている現象は、私たち親子の概念の中にはなくて「狙ったスペースへのできるだけ速い移動」を試みる、つまり走ることを試みた結果、ボールがそこについてくるという感じです。だからいったん頭の中からボールは捨てて、さもボールがないかのように身体を操作する。そうすることで革命的に滑らかに動作を行うことができます。
蹴ったボールを追いかけるというイメージでもなければ、ボールを蹴ろうともしません。身体操作でスピードを作った結果、身体の移動中に、転がっているボールと交わる。身体を先に動かす。つまり走り始めたそのコースにボールがある感じです。
その身体操作の基本に「4ステップによる180度ターンのボールの持ち出し」があります。基本ですがターンの中で角度が一番大きいので、4ステップを導入したときに感じる難易度はとても高いかもしれません。
この動作をするときフットボール経験者はボールを蹴ろうとする習慣があるので、慣れないうちは避けがたく起きる現象が2つあります。
1つはメンバーシップの仲間と塾の子に相談されたのですが「ボールにつまづくのが怖い」。とくにインステップで運び出す時は、タイミングが合わず恐怖心が生まれます。具体的にいうとターンした直後に足元にボールが入りすぎてしまい、詰まるような、あるいは転びそうな感覚になるのです。
もう1つは触る瞬間の形をイメージして体を固めてしまう問題。身体が一時停止するのでステップはできてもイマイチ走れてる感がない。これは次回扱い、今回は「つまづくのが怖い問題」の解決策を書きますね。
さて解決策です。ボールとの距離を十分にとるという方向の解決策は考えないで、ターンはできたけれど足元に入ってしまったというような状況を想定してみます。
回答としては、ハルキの連続写真がヒントになるでしょうか。
上記写真のように「つまづきそう!」と怖がらず、身体を止めないでそのまま運動を続行すれば、ボールは自然にどいてくれます。左足の接地点は、右足の接地点と比べるとほんの少し前で、単純に左足を右足のほぼ隣か少し前についただけの形になっています。連続写真で頭の位置が高くなっていく様子がわかりますが、急ブレーキ気味に止めるのではなく、単にアクセルを踏むのをやめる。体を起こして加速を緩めるエンジンブレーキのイメージでしょうか。
このとき膝から下は上下方向ではなく、水平方向気味に運ぶイメージがあると「踏みつけてしまうような怖さ」がなくなるかもしれません。水平方向に体を動かして、触れると動くボールにつまづくことはあるでしょうか。
これらのイメージで4ステップの持ち出しの滑らかさは維持しながらも、詰まりそうな怖さは大きく低減すると思います。
自分自身の動きを動画にしたり連続写真にしたりすることで、分析するといいと思います。そしてそもそも何をしたかったのかと考えるとき「体の動きを止めない」が私たちの狙いですから、滑らかに体が動くことが重要で、そのときに、それを前提とした上での解決策を探していくといいと思います。
人によって認知できるものや動作自体のくせが違うので、他人(私)の分析を参考にしながらも、自分の動画を見ながら、実際に生じる感覚や身体の変化をもとに4ステップの初動のイメージをチェックすると良いと思います。
いっしょに工夫しながら、想像もしなかった滑らかな動きを獲得しましょう!
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