グラノーラがうますぎる…Cafe Marlette
わたしが住んでいるSouth Pigalle、通称SOPI(ソピ)と呼ばれるエリアは、パリでも屈指のおしゃれ地区だ。
Pigalleといえば、ムーランルージュやサクレクールからほど近い歓楽街というイメージを持つ人が多いけれど、近年このあたりはアーティストや若いセレブリティたちが移り住み、センスのいいセレクトショップや話題のレストランが続々オープンしている。
Cafe Marletteもそのひとつ。
去年の秋、近所にできたときは、「あーまたよくあるムダにおしゃれなカフェかー」くらいにしか思ってなかった。
Marletteのケーキやパティスリーキットはボンマルシェとかでも見かけたけど、ブランチが25ユーロって看板に書いてあって、それはいくらなんでも高いわい!と思ってたのだ。
でもしばらくすると、休みの日にはお店の前に行列ができるようになった。
そんな時、近所に住む友人が「おいしかった!」と教えてくれたのだ。飲食店の当たり外れが本当に激しいパリでは、友人のオススメなくして新しいお店に行くことはめったにない。逆に、友人が薦めたくなるほどの店なら、ぜひ行かねば!と思ってしまうのだけど。
そして初めて訪れた、平日のお昼前。
メニューを見ると思っていたより高くはなくて、近所のルパンコティディオンと同じくらい。むしろブランチやランチメニューはむしろお得に感じるものもあった。
私は、11時までオーダーできるle marletteというメニューを選んだ。12.5ユーロ。メニューはこんな感じ。
カフェかティーかショコラショーからひとつ
オレンジジュースか、レモンジュースか、グレープフルーツジュースからひとつ(もちろん搾りたて)
自家製コンポート、ヨーグルトとお好きなジャムまたはマロンクリーム、自家製グラノーラの中からひとつ
お店に出てる焼き菓子の中から好きなものをひとつ
私は、ショコラショーとオレンジジュースと自家製グラノーラ、そして大好きなキャロットケーキを選んだ。
まず、ショコラショーが運ばれてきた。一口飲んで、びっくりした。おいしい…。パリ名物ショコラショーといえば、老舗サロンドテではチョコレートを溶かしたようなドロドロなものが出るし、そのへんのカフェだとミルクの味しかしないときもある。大抵は砂糖を自分で好きなだけ加えるのだけど、ここのはチョコのバランスも砂糖の加減も抜群だった。(ちなみに飲み物にはひとかけらのケーキをつけてくれる。このサービスもとてもうれしい!)
ショコラショーだけで、こんなに熱く語ってしまって先行きが不安だ。
キャロットケーキももちろんおいしい。しっとりしていて、生地がかるい。甘さもクリームも控えめ。これに関してはすぐ近くにあるローズベーカリーの方がおいしいかも。でもこれはこれで、充分においしい。
しかし、とにかくビックリしたのは、自家製グラノーラだ。
一口食べておいしさに思わずうなる。ナッツの濃い味、こっくりしたヨーグルトとのハーモニー、パイナップルはほのかにミントが香る。ミントがただの飾りじゃない料理を私は初めて味わったかもしれない。一口食べるごとにおいしさが口の中にあふれた。このグラノーラをバケツいっぱいに食べたいと、きっと誰もが思うことでしょう・・・。
というわけで、次回はブランチを食べに、そしてこのグラノーラも大きなボールでいただきにこようと思う。近所にこんなお店があってホントにしあわせだ〜!!