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アラフィフでスタートアップに飛び込んだ私が感じた「意外」
こんにちは。「多様性豊かなスタートアップを増やしたい」chocoです。
キャリアの転機は誰にでも訪れますが、特にアラフィフにして初のスタートアップは大きな(無謀な)挑戦と思われているようです。今回は、アラフィフ世代の私がスタートアップにジョインして感じた「意外」だったことを振り返ります。
(なお、アラフィフなど年齢コンシャスな表現をあえて用いるのは、私のキャリアがどうやら同じ世代の友人に勇気を与えているらしい、と知ったからです)
なぜスタートアップに飛び込んだのか
キャリアの転機と決断の理由
私は2024年10月にアーリーフェーズの不動産テックスタートアップであるFaciloにジョインしました。
それまでは、3年半メルカリでHRに携わり、特に直近2年半はIncusion & Divetsity(以下I&D) Managerとしてやりがいしかない仕事を任せてもらっていました。
メルカリ東京オフィスには約55カ国から集まった多様な文化的背景をもつ社員がいて、そこでのI&D推進は自分の固定観念やステレオタイプに強烈に気付かされることの連続で、多くの失敗を重ねながらも本当に得難い経験でした。
このように、人生かけて探究したいInclusion & Diveristyというテーマに出会えたことはいまだに感謝しかありません。
そんな「エンゲージメントMAX」「転職意向ゼロ」の私が半年後、まさかスタートアップに飛び込んでいるとは、2024年初めには全く想像もしていませんでした。
Faciloというスタートアップを選んだ理由
2024年2月ごろ、前々職リクルートSUUMO時代の同僚でFacilo COOである浅岡さんから約10年ぶりに連絡がありました。
「市川さん(Facilo CEO)が趙さんみたいな人を探している」と。
市川さんもSUUMO時代の同僚で、一時期席も隣りだったため、彼の優秀さと人としての誠実さみたいなものは鮮明に覚えていました。
ただ、彼はその後シリコンバレーの不動産テックベンチャーCFOとなり、もはや遠い存在に感じていたので、自分の名前を覚えていてくれたこと自体がシンプルに嬉しかったし驚いたのを覚えています。
オフィスが近かったこともあり何度か遊びにいくうちに、正式に「HRとしてジョインして欲しい」というオファーをいただきました。
当初は、メルカリでの現職を離れるという選択肢は考えづらかったものの、「アーリーフェーズからDiversityを強く意識した経営をしたい」という市川さんの話に自分の次のチャレンジとしても強い意義を感じたこと、10年という時を経て名指しされることが仕事人としてとても粋に感じたことをきっかけに、悩みに悩んだ末に飛び込むことにしました。
入社して「意外」だったこと
まだ入社して3週間ではありますが、実際にスタートアップに入社して「意外」だったことを挙げてみます。
「スタートアップにライフワークバランスはない」は嘘だった
転職を迷っていたときに、「スタートアップは人数も少なく1人が担っている業務量も半端ない。自分が1日休めば会社が1日止まるので土日も休めない。お子さんも小さいし年齢的体力的にも休みがないのはきついのではないか?」とアドバイスしてくれた仲間がいました。
それもあって、数年間はかなり仕事に比重を置くことを覚悟していましたが、実際には恐れていたほどの変化はありませんでした。
Faciloの場合は、自律したプロフェッショナルが集っていて、フルリモートフルフレックスで非同期的にも密度の濃いコミュニケーションが成立しているため、育児をしながらもフルスロットルで働きたい自分にはとてもいい環境です。
「スタートアップのHRは採用が全て」は嘘だった
私はHRのさまざまな機能の中でも採用の経験は薄く、ワークできるのか一抹の不安がありました。
実際に採用が最重要なのは言うまでもありませんし、Faciloでも最も注力しています。
一方で、スタートアップ各社とHR施策ついて情報交換させていただくのですが、各社が各社のMissionやValueに基づいた制度やカルチャー作りを進めていて、中にはとても先進的で考え抜かれている会社も多いです。
「30-40人ぐらいの会社に人事制度はまだ早いし、HRも要らない」という声も聞きますが、人と組織の力を本気で成長ドライバーにしたい会社ほど、早期に人事制度を整えているようです。
Faciloもそんな会社の一つとして、アーリーフェーズの良さを毀損せずワンチームで事業の成長を加速できるような制度づくりを進めています。
スタートアップで得られそうな経験
「自分の勝ちパターンが通用しない」新しい環境に身を置くことは本当に大変。だけど、このちぎれるような感覚は非連続な成長に繋がるのだろうなと感じています。
年齢と共に、この「自分の勝ちパターンが通用しない」ことの恐怖は増すのかもしれませんが、私自身はいまそれを楽しめるぐらいには自分をメタな視点から見られるようになっていました。(年の功というやつですかね)
さいごに
アラフィフ初めてのスタートアップはチャレンジングでありながら、過度に恐れることは何もない。アラフィフであろうがアラフォーであろうが年齢に縛られることは全くない、というのが入社3週間の率直な感想です。
一言でスタートアップといっても会社によってカルチャーや生態系はさまざま。たまたまFaciloは「おとなのスタートアップ」と自称するぐらい、働き方が洗練されていて多様な人が働きやすいのは確かです。もっとモーレツなスタートアップもあるでしょうし、当たり前ですがさまざまです。
また、更年期などアラフィフ女性ならではの悩みや育児介護の状況がいつ激変するかわからないので、あくまで今のところは、と申し添えておきます。