見出し画像

雨上がりの朝、あんバター、文学フリマ岩手8のこと。

6月18日、日よう日。

盛岡市で開催された文学フリマ岩手8に、サークル「いえる/ieru」として友人と参加した。はじめてのオフラインでのイベント、ガチガチに緊張して眠れないまま朝を迎えて、予定よりずっとはやい新幹線で盛岡に向かう。

盛岡駅で降りたのははじめてのことだった。岩手にはたいがい、車で行く。そして通りすがったことはあったけれど、こうして目的をもって盛岡市内を訪れたことはなかった。はじめてみる景色、駅の壁に渋いフォンで書かれた、「盛岡駅」の文字。
道中、雨がふったので心配したけれど、着いたときにはやんでいた。午前8時。

まえまえから行きたかった福田パンで、ぶじにパンを買う。わたしは野菜サンドとあんバターにした。思っていたよりずっとヴォリウムがあって、驚く。けれどパンそのものがふわふわでとても軽いので、ぺろりとたべてしまった。あんバターはお昼の楽しみに残しておくことにした。

午前11時。文学フリマ岩手8が始まる。友人が和紙に包んでたいせつに持ってきてくれた「遠影/en-ei」が、机に並ぶ。ふしぎな気持ちになる。かのじょの撮影した表紙の写真がまぶしかった。なにもかも、ぜんぶが尊かった。本の重み、紙の手ざわり。ページをめくったときの音。なん度も通話を繋いでたくさん話し合った時間。たくさんたくさん、いろいろを話した。そうしてできあがった本が、ちゃんと「本」のかたちになってそこに在るということ。

スペースに立ち寄ってくださったかた、本を手にとってくださったかた、お話をしてくださったかた。幸せな時間を、ほんとうにありがとうございました。

6月19日、月よう日。

夜中になん度も目がさめて、眠くてしかたがなかったけれど、4時に布団をでた。やかんで、ほとほとと湯を沸かす。さいきんつづけている白湯飲み、たぶん今日で5日めくらい。記録をとっていないからカウントはあいまい。

きのうがとても楽しかったから、きょうはきっと、動けないだろうなと思っていたけれど、意外に元気で驚いている。あたまがまだ興奮状態なのかもしれない。白湯と珈琲を交互に飲みつつ、そうだnoteに記録を書こう、とひさしぶりにアプリをひらいた。日記。記録。記憶。忘れたくないものもの。それらをどこかに留めたかった。そして感謝を伝えたい人に、ちゃんと「ありがとう」を伝えられるようになりたかった。

18日に購入した本。
・さみしい夜の句会 第II集(月波与生編 短詩集/満天の星)
・ナンセンスな問い(友田とん/H.A.B)
・萩原朔太郎に捧げる詩歌(日本現代詩歌文学館)
・1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい(小沼理/タバブックス)
・せいいっぱいの悪口(堀静香/百万書房)
・臆病者の自転車生活(安達茉莉子/亜紀書房)
・キモトアイコについて(伊志井通)
・続わたしの万年筆〜わたしがモンブランを買った理由〜(青竜)
・映画(灰城桂)
・よかにふる(青葉犀子)

一度にこんなに多くの本を購入したのははじめてだ。一冊一冊を、ていねいに読んでゆきたい。先の楽しみがこんなにたくさん、手元にあるってなんていう幸いだろうか。

ものを書くことがすきで、ずっとつづけてきてよかったと思う。心から。
いくつかの目標もできた。まずはそれらをいっこいっこ、足もとをたしかめながら、怪我なくご安全に。軽快に、踊るように。
Coccoも言っておりますし。「踊るように生きよ」。

この記事が参加している募集