むやみに奏でない(白隠禅師)
軟蘇の法って、
いつぐらいから有るんだろうと思い調べると
なんと
白隠禅師さんの絶不調の体調が起源と知れ
現代にも通ずる問題なので、
書きしるしてみました。
💡白隠禅師
禅僧の白隠慧鶴(1686年 - 1769年)は、
遠羅天釜(おらてがま)(1749年 刊行)
夜船閑話(やせんかんな)(1757年 刊行)
において、
白幽子と
白幽子から伝えられた「内観の法」について
記している。
白隠は若いころ、禅に打ち込むあまり
「 禅病 」(現代で言う不定愁訴)に苦しんだ。
京都の白川村の山中に暮らす
白幽子の噂を聞いた白隠は、
当時修行していた美濃国の霊松院
(現在の岐阜県岐阜市)から
わざわざ京都の白幽子の岩窟を訪れた。
白隠は、白幽子から「内観の法」を授かって
禅病が癒えたと語っている。
💡禅病
禅病とは、
修行者が厳しい修行の過程で発症する病気と
ありますが、
正式な病名としては見受けられません。
白隠禅師の場合は、
頭がのぼせる、両腕両脚が冷える、
心が疲れ切っている、夜も眠れない、
幻覚が生じるといったモノのようです。
💡気に 振り廻される身体
以前、同じような症状の方を診ました。
年齢も性別も異なりますが、
共通していたのが、気功やヨガの指導者。
突然、胸を掻きむしるような衝動や
はぁはぁと荒い息をはじめたり、
『 これって心療内科じゃん 』と思い問うと
心療内科でも、対応しきれなかったので、
人づてに聞いてきたと。
💡素人療法は、不調の原因
『 なんで、気功の先生が
気のバランスが取れてないの 』と聞くと。
「 人に教えるのは、自分の許容範囲を越えて
しないと対応できないんです。
だから、絶対に後で歪みがくるんです 」と。
『 なるほど 』
白隠禅師の『 禅病 』も
そういう事だと思うのです。
自身のキャパシティを越えた、
トレーニングのせいで、壊れちゃったのだ。
💡人の身体は、デリケート
以前にも、
人の身体を楽器に例えた事があったが、
人間の身体って、
トンカン トンカンやるもんじゃない。
デリケートな楽器を調律するように、
その人がもつ本来の姿へと導くイメージ。
鍼でも灸でも、マッサージや漢方薬であれ、
その物で、なんとかしようなんて
驕り高ぶった考えで施術してはイケない。