好きなこと(日記)
ここ最近は労働と生活の日々を送っている。去年の12月に仕事を辞めてから3か月近く仕事をせずに過ごしていた。その期間はのんびりと豊かに過ごせたのだけれど、当たり前だが働いていない分のツケを支払うべく今は労働をしている。労働といっても就職する前にやっていたUberをまた再開させただけだ。いま人に「最近どうしてますか?」と聞かれたら何と答えるだろうか?コロナ禍の数年、シナリオコンペに応募するために過ごしていた日々は何とも答えづらかった。その時も基本日中はUberをして、それ以外の時間はシナリオを書くことにしていた。でも実際はそんなに集中して書くことはしておらず、ゲームをしたり時には旅行をしたりと過ごしていた。思えば上京してからの数年間はバイトして撮影や映画にまつわるエトセトラに関わることや生活を維持するだけで遊んだり豊かな時間を過ごすことは本当に少なかった。自分はどちらかというとぼんやりとすることが好きだ。日がな何をするでもなくぼんやりとする。ぼんやりと街を歩いたりお店に行ったりする。でも、それだと生産性がまるで無いので罪悪感が生まれる数年間を過ごしていた。現在はどうかというと、そういった気持ちが薄くなった。せっかく就職した会社を3か月で退職してしまってからは、なんだか開き直ったのか(それでも人には言いづらいけれど)今は何もしてないんですよ。みたいな言い方をしている。でも、対外的には何もしていないといっても、実際は何もしていないわけではない。こんなことを胸を張って言うのはおかしいかもしれない。だってほかの多くの同年代の人々は仕事もして生活もしているのだろうから。ただ一応自活している人間として多少は胸を張ってもいいのではないだろうかという気持ちになる。自分が目指していた映画界隈の人たちの「最近どうですか?」はどういった活動をしていますか?ということだと思うし、実際当たり前にそうだと思う。けれど自分の何かやったはスーパーへ行ってごみ袋を買ったとか、最近だと自転車を買ったとかそういうことになる。他人から見たらどうでもいいこういった出来事でも、自分からしたら一大事な出来事ということはたくさんあると思う。その中で最近の出来事を取り上げるとしたら自転車を買った、カメラを買った、ノートPCを買ったことになる。これらを買うためにそれなりに労働に励んだ。ノートPCは今まで使っていたものが新品で買った時からネットすらままならいポンコツで、それを自分で少し部品を変えながら使用していたが、さすがに使うのが嫌になるぐらいモッサリとした使用感だったためにずっと変えたいと思っていたのだ。今私には多大な時間がある。いつやるの?いまでしょ!ということでツイッター(現X)で見かけた秋葉原にあるPCコンフルという店舗にて中古ノートPCを買うことにした。久々の秋葉原は外国人とコンカフェ嬢だらけで町全体がテーマパークのようで少し上がった。コロナ禍に時間を持て余した私は自作PCづくりに挑戦し、自宅のデスクトップPCは自分で作ったりしていた。そのおかげでPCの知識が以前よりも上がっており店舗にて色々と吟味する中で最適なPCを発見することができた。値段も15,000円程でとても手軽で、操作感も今まで使っていたノートPCよりもはるかに使いやすくこのnoteもそのパソコンで書いている。今まで使っていたPCはメルカリで売れたからそれもよかった。メルカリ、ヤフオクもコロナ禍にたくさんやるようになった。このフリマサイトがあるお陰で要らないものがお金になって助かっている。最高だ。そして、カメラも購入した。去年住んでいた場所の近くにカメラ屋さんがあり、そのカメラ屋を時々除いているとハーフの使い捨てカメラがあった。ハーフカメラということで35mm幅のフィルムに通常1枚しか撮れないところを2枚写すことができるそのカメラはいざ現像してスキャンしてみると1つのフレームに2枚の別の写真があるというのがとても面白く感じられた。それで自分もフィルムカメラが欲しいなぁということで、原付の整備に元住んでいた場所を訪れた際にカメラ屋をのぞいてみた。元々はフルサイズのフィルムカメラを購入しようとしていた。確か15000円ぐらいで売っていたなと思ってその店舗へ行ってみる。目的のカメラで試し撮りをしていると途中で壊れてしまった。「電子制御のカメラは壊れやすい」ということらしい。自分がほかにもハーフカメラも欲しかったんですよねと相談すると、PEN-Fというカメラがありますよと紹介してくれた。これは友達がお勧めのハーフカメラということで前に紹介してくれたもので、しかも整備済みということだった。値段は4万円で予算オーバーだった(その時も近所のバイク屋さんでスクーターの整備中で2万円かかることになっていた)さらに自分は今自転車が欲しいと思っていて、その自転車もこの間近所の自転車屋さんに見に行ったらいい感じのママチャリがあってそれが4万円ちょいぐらいだった。さらに自転車屋さんにロードバイクとかなんかありますか?と聞いたらアラヤのフェデラルとかいう9万ぐらいの自転車を進められて迷っていた。その後、スクーターの整備が終わるまで散歩をし一人でカラオケに行き、スクーターを回収し近所だった友達とご飯に行き、新宿までカメラ屋を見に行きながら悩み、もう一度最初のカメラ屋さんに戻ってまた悩み、しかし確かに他のカメラ屋のが値段も高かったことを考えて、そこでカメラを買うことを決めた。フィルムの入れ方のレクチャーをしてもらいコーヒーのお土産や保証書などをもらって自宅へと帰る。買ったカメラはずっしりと重く満足感が高い買い物だった。そして、何日かして今度は自転車を探しに行った。最初に買おうと思ったのは丸石自転車のグラウスというママチャリで見た目がゴツクかっこよかった。しかし、今住んでいる場所は坂が多く、そう考えるとゴツいのはいいが重い自転車というのはネックだった。もう一つのロードバイクはとてもかっこいいが値段が倍以上するのと、ロードバイクというのはあまりに過激すぎるのではないかと考えた。そうなって色々と調べるといきつく答えはクロスバイクということになる。クロスバイクだったら気軽に乗れるし値段も手ごろなものが多く、まさにうってつけという感じだった。その中でも丸石のトライアングルSFという自転車はレトロで車体も大きくなおかつ軽く、そして値段も当初買おうとしていたママチャリと同じぐらいと最高の選択肢だった。また、今は団地に住んでいて団地ライフを完璧なものにするには団地で自転車を買うことが必然だという気になっていた。そうなると丸石を置いていた団地の自転車屋なら取り寄せて購入することも可能なのではと思ったりもした。とは言いつつ実物の色を見ないと決められないと思い近隣の自転車屋をめぐる1台も置いてない。もっと本気で探せば見つかったかもしれないが、ネットで検索してもこの車種はほとんど情報が出てこないのだ。しかも、去年と今年でカラーが変わっており去年の方が色がカッコよかったのだけど、それも見つけることができずメーカーでは取り扱ってもいないようだった。一度家へと戻り一休み。その後、団地の自転車屋さんに行きカタログを見ながらあれこれ相談をするも、色は実物を見ていないけれどエイやと決めてしまった。自分が欲しかった自転車は1か月以上かかるといわれていたが、メーカーに電話してもらうとまだ滋賀県に5台あるということで来週には届くということだった。予約をして帰宅。それからあれこれ過去の画像などを見あさるも、やはり自分が欲しかった自転車の色と違いそうなことがわかる。少しテンションが落ちるもまだ届いていないのだからそう落ち込むことがないと自分を励ました。
という感じで最近は買い物ばかりしている気がする。カメラ、ノートPC、自転車、そしてそれらの為に必要な者たち…(替えのバッテリー、レンズキャップ、フィルター、フィルム、ストラップ、ライト、鍵などなど)
でも、特に無駄遣いしたという気はしていない。元々欲しいものだったし、贅沢だなと思って今まで買わないでいた。コロナ禍は基本的に節約をして自分なりにはお金を貯めることがある程度までできた。就職する際に職場が遠いから引越しをしなければいけなかったが、その家も自分が気に入ったところにした。本当はもう少し安いところもあったけれど、一度訪れただけでそこが気に入ってしまった。結局会社は辞めてしまったけれど、ここに住んでいることは正解だと思っている。前の部屋はあまり気に入っていなかったというのもある(これには事情がある)
自分が何が欲しいのか、自分が何を好きと感じるかがわからなくなることがよくある。今もそうだ。理屈で考えてもダメで、自分がこれがいいと感じたものを選び取っていくといつか本当に好きなものに出会えて、気分良く過ごせるときがくるのかもしれない。そんな気がした。