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弾丸フェリーは大人の修学旅行に最高だった
5月某日、私は大阪の南港にいた。大阪と別府を結ぶ商船三井のフェリー「さんふらわあ」に乗るためである。日々の生活に疲れ、ちょっと温泉でも行かないとストレスで倒れてしまうと思ったためだ。
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結果を先に言えば、現地泊なしの0泊3日、フェリーで往復する合計約25000円以下の旅は大満足だった。飲むのも食うのも寝るのも観光も、すべて自由。気の向くままに過ごすことができる。一人旅最高!
人生に疲れた大人が、つかの間の癒やしを求める「大人の修学旅行」に、弾丸フェリーの旅を是非オススメしたい。予約~乗船、往路の船内、別府観光と復路を紹介したい。
1.予約〜乗船
①弾丸フェリーとは
まずフェリー「さんふらわあ」は大阪~別府、神戸~大分、大阪~鹿児島・志布志の3航路で運航している。商船三井では船中1泊後、現地滞在せずにその日の夜に帰ると、なんと復路が50%オフで乗船できる。
②おすすめ企画きっぷ
その中でも特にお得なのが、徒歩の乗客向けの「おすすめ企画きっぷ」である。神戸~大分では、六甲アイランドまでの電車・バスの往復切符がついたセット券があり、阪神電車が1万円、山陽電車が1万1000円である。フェリーとは言え、2泊でこの値段はすごい。
私が使った、大阪メトロの1日乗車券が2枚ついた「Osaka Metro & 弾丸フェリーセット券」は1万5000円で、大阪~別府と大阪~志布志の2種類がある。1日乗車券は券売機で売っているものと同じなので、後日使えるのがありがたい。
ちなみに大阪~別府の弾丸フェリーは、正規料金だと復路50%オフでも1万9480円だ。大阪メトロの1日券が2枚(平日なら1640円)ついて1万5000円は、本当に激安価格!
他にも現地のバス乗り放題や、サルで有名な高崎山自然動物園などの入園券がセットになった券など、様々な種類がある。
③大分~別府はプライベートベッド
どこに行くか迷ったが、結局大阪~別府に決めた。というのも、久々に別府温泉に行きたかったからと、大阪~別府はカプセルホテル型の「プライベートベッド」だったからである。
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神戸~大分と大阪~志布志は、いわゆる雑魚寝のツーリストだ。カーテンで仕切られているが、周りの音がうるさそうだった。
若い頃はよくツーリストで旅をしたが、アラフィフのおっさんでは、ツーリストではろくに眠れなさそうだと感じたのだ。ただ次の機会には、大分や志布志に行ってみてもいいかもしれない。
④電話で予約・駅で購入
さんふらわあのおすすめ企画切符は電話予約(0120-56-3268)のみで、ネットでは予約できない。なぜか公式ホームページでは、おすすめ企画切符のページには電話番号が載っておらず、ここは不親切だった。
電話で予約後、予約番号を教えてもらえるので控えておこう。その後ホームページに載っている大阪メトロ構内のローソンや定期券販売所などで購入する。
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ローソンでは在庫がない場合もあるとのことで、当日の出発ギリギリで買うのは避けたい。購入はなぜか現金のみで、クレジットカードやQRコード決済は利用不可となっている。
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窓口で購入すると、引換券と1日乗車券が2枚入っていた。乗車券はある程度期限に余裕があるようなので、後日使うことにした。
⑤いざ乗船
当日は出歩く元気がなかったので、大阪メトロの1日乗車券は使わず、のりばに直行した。フェリーターミナルはニュートラムのトレードセンター前駅から直結しており、雨の日も安心だ。ただ、ニュートラムにはフェリーターミナル駅もあってまぎらわしい。さんふらわあの最寄駅はトレードセンター前駅なので注意が必要だ。
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「早く乗船できないかな」と思って3時間前についたが、出港1時間前までは絶対に乗船できないので、あまり早く行く必要はないようだ。
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仕方がないので周囲を散策し、少し海の気配を感じる。なおのりば周辺にはガストやローソンがあるので、時間をつぶすのに困ることはなさそうではあるが。
乗船手続きが始まったら、カウンターで購入した切符を出し、電話で聞いた予約番号を伝える。すると当日の乗船券を渡してくれる。乗船券のQRコードがカギになっているので、なくさないように注意したい(再発行はできるらしいが)。
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トレードセンター前の景色が徐々に暗くなる頃、20時20分の出港1時間前になって、ようやく乗船のアナウンスがかかる。通路を渡って乗船するが、想像以上に遠い印象。なんせ全長が200mもある巨大フェリーなので、入口までたどり着くのも一苦労だ。
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ここまで来てようやく乗船である。楽しみにしていたことが沢山あったので、自分の中でも徐々にムードが盛り上がってきたのが分かる。これこそが非日常の旅の醍醐味だろう。
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2.船内・往路
①瀬戸内ビュッフェへ直行
いよいよ乗船である。今回利用した別府航路では、2023年に就航したばかりで日本初というLNGフェリー「さんふらわあ むらさき」だった。同船の「さんふらわあ くれない」と交代で運航している。
乗船後にまず向かったのは、船室ではなくレストラン。「瀬戸内ビュッフェ」として、「瀬戸内航路にちなんだ食材や郷土料理をご提供」と紹介されていた。大食いなのでここのビュッフェをかなり楽しみにしていたのだ。
料金は大人2300円、小学生1000円、未就学児500円。営業時間は出港が早い日~木が18:00~21:00、1時間遅い金、土が19:00~21:30。
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「船室は後でも行ける」ということで、荷物も置かずに直行したが、結果的に大正解だった。まず景色が見える窓側はすぐに埋まり(もっとも窓側でも最初は出港していないので、あまり関係ないのだが)、30分もしないうちに満席となった。空いてきたら船内アナウンスはあるが、じっくり食べたい人は乗船後にすぐ向かう方が良さそうだ。
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ビュッフェは入口側と奥側の2系統で行列ができているが、内容は同じ。大分の郷土料理「りゅうきゅう」(地元産の魚介類をタレとあえて食べる料理)や刺し身、手ごねハンバーグ、大分名物の「とり天」といった肉料理など、ホテルのバイキングに匹敵するレベルで、正直これでディナーのビュッフェが2300円はかなり安い!
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他にも名物の「鶏めし」、名物の自家製カレーやうどん、スイーツも充実していた。
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大きなマシュマロをチョコレートファウンテンにつけたり、アイスを食べたり、ケーキは常時5種類は補給され、非常にレベルが高かった。甘党なのもあるが、アルコールを飲んでいる場合じゃない(笑)。
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バクバクと食べているうちに出港、船は順調に進んでいるが、ほぼ揺れは感じられない。ここまでで弾丸フェリーの旅はもう満足確定!
②明石海峡大橋を通過
満腹になってレストランを出た頃、ちょうど明石海峡大橋の下をくぐる時間だったので、あわててデッキに向かう。
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ライトアップは往路しか見られない(帰りは早朝のため)ので、どうしても見ておきたかったのだ。潮風に吹かれながら、七色に輝く姿がどんどん近づいてくるのを見ていると、無性に感動してくる。疲れ切った日常生活では感じられない、久しぶりの感覚だ。
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ただ海上でフェリーの速度が速いため、風がかなり強くて寒い。夏場で昼間は暑くても、長袖シャツに加えて、更にはおれるものを持っていた方が無難だろう。
③快適な船室
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明石海峡大橋をくぐった後、ようやく船室へ。通路にロッカーがあって、貴重品はこちらへ入れることもできる。
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入口のカギに乗船券のQRコードをかざして中に入る。カプセルタイプだがカーテンで仕切られており、新しいだけあって快適そう。
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最安のプライベートベッドでも、風呂用のタオルやテレビを見るためのイヤホン、歯ブラシなどのアメニティ類が充実しているのがありがたい。学生時代に利用したツーリストにはこんなのなかったもんなぁ。
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その後、3層吹き抜けのアトリウムでプロジェクションマッピングが投影されたが、残念ながら体調不良でパス。これは今度乗ったらぜひ見てみたい。
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落ち着いてから風呂に入ってさっぱりした後、疲れていたので早めに就寝。ちなみに展望風呂だが夜は当然ほとんど見えない。景色が楽しみたい場合は乗船直後か、翌朝がおすすめ。
④真夜中の映画
ところが夜中に目が覚めてテレビをつけると、映画「スーパーマリオ」がやっていた。さすがに映画館に見に行くことはなかったが、せっかくなので「無料で見られるなら」と見ることに。
これがプレイしていた小学生時代を思い出し、無性に感動してしまうのは年のせいだろうか。ものすごく上手くスーパーマリオの世界を表現できていて、人気だったのも納得できる。
夜中にテレビを見ても、誰からも文句を言われないのが大人の修学旅行ならではだろう。
⑤デッキで星空鑑賞
その後うとうとしていたが熟睡できず、思いつきで星空と日の出を見ることに。
帰りは天気が悪くなることは分かっていたから、スマホに入れた音楽を聴きながら、一人デッキに寝転がって星空を見る。
アンジェラ・アキのせつない声を聞きながら、(おそらく)天の川をぼんやりと見上げていた。陸地から離れているので暗く、満天の星がくっきり見えた。
こんな時間をとれるのはいつ以来だろうか。若い頃は気づかなかったが、なんて贅沢な時間なのだろう。無性に泣けてきた。
⑥瀬戸内海の日の出
そして4時を過ぎた辺りから、徐々に東側が明るくなってきた。刻一刻と変わる空の色。こんな朝日も何十年ぶり、それこそ前回フェリーに乗った学生時代以来かもしれない。
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興奮冷めやらぬ中、体を温めるため大浴場へ。別府に行けばいくらでも温泉に入れるとはいえ、気軽にお湯につかれるのはありがたい。昨晩のビュッフェでどか食いしたため朝食はパスし、別府到着まで船室でうとうとして過ごす。いよいよ別府だ。
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3.別府温泉
①亀の井バス
さて、別府ですることは何も決めずに乗船したが、どうやってすごそうか。気まますぎるのも考え物だが、到着から10時間後にはどうせ再びフェリーに乗るのだ。
スマホで色々調べた結果、まず観光気分で別府名物の「べっぷ地獄めぐり」に行くことに。二つだけ離れているため、今まで行ったことがない血の池地獄と、龍巻地獄にバスで行くことにした。
別府市内の移動は、徒歩できた場合は各地に張り巡らされている「亀の井バス」が中心になる。一日乗車券は大人1100円、学生900円、小人550円とそこまで高くはないが、バスの車内では買えないので注意。
さんふらわあ下船後、フェリーターミナルの窓口で売っていたらしいが、寝不足で何も考えずに、つい血の池地獄行きのバスに乗ってしまったのが失敗だった(結果的にはあまりバスには乗らなかったが)。
②べっぷ地獄めぐり
別府温泉の地獄は七つあり、中心地の鉄輪地区にある「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」と、やや離れた柴石地区の「血の池地獄」「龍巻地獄」だ。
個別に入場料を払うと450円、七か所共通なら2200円と、値段だけなら共通券がお得。またバスガイド付きのツアーだと3900円で全部見られるので、別府に初めて行く人は利用してもいいかもしれない。ただ私は過去に別府に来たことがあったし、この時はのんびり見たかったので、二つだけにした。
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血の池地獄はガイドブックほど赤くなく、どちらかと言えば茶色に近い印象。「血の池」と言われれば「なるほどねぇ」という感じだった。
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龍巻地獄は30~40分おきに熱湯が噴き出す間欠泉で、結構な勢いで出てくる。最初は面白いけれど、どちらも一度見れば十分のような気がする。
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③別府温泉道
二つの地獄を見た後で、「別府八湯温泉道」なる温泉スタンプラリーがあることを知った。別府周辺の温泉で参加する約150湯のうち、88か所を巡る修行を達成すると「温泉道名人」に認定されるというキャンペーン。8か所巡るごとに段位が上がり、名人になれば名人の認定タオルがもらえるという、マニア心を刺激する内容だ。
スタンプラリーは「スパポート」を購入するか、オンライン版の「温泉ハンター」で参加できる。
スパポートがほしかったものの、残念ながらスパポートは別府駅の観光案内所や別府市観光協会でしか売っていなかった。フェリーで来る人も多いのだから、別府駅だけでなくせめてさんふらわあの窓口では売るようにしてほしいが…。
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そんなこんなで街中をぶらぶらしながら温泉に時々入り、スタンプを集めることに。
別府の温泉は100円~と格安で、かつ脱衣場と風呂場が直結している(初めて来た時はめんくらったが)。このため普通の温泉地より気軽に入って楽しめるのがうれしい。何の目的もなく来た観光客にとって温泉道は格好の暇つぶしになった。
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④ひょうたん温泉の砂湯
うろうろしている間に疲れてきたので、休憩施設がある「ひょうたん温泉」へ。ここは指宿温泉のような砂湯(温泉で温められた砂に入る)があるので、疲れ切った体に良さそうだから来たかったのだ。
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元々砂湯で有名だったのは市営の別府海浜砂湯だったが、残念ながら閉鎖されてしまったらしく、気軽に体験できるのはひょうたん温泉だけとなっている。砂湯用の貸浴衣込みで大人1710円。
貸浴衣に着替えて砂湯コーナーへ行き、自分で穴を掘って砂をかけるのだが、深さによって温度が変わるのが面白い。さわってみて好みの温度の深さになれば、自分で体の上に砂をかけ、しばし横になる。
15分程度、という目安時間だったものの、昨夜の夜更かしで疲れていたからか気付いたら1時間経過。しかし心地よい汗をかいて、体も心も少し軽くなった気がした。
ひょうたん温泉は休憩コーナーにヨギボーが置いてあり、だらだらと休憩するのに最高である。別府温泉はゆっくり滞在できる施設は少ないので、温泉巡りに疲れたらぜひ寄ってほしい。
⑤地獄蒸しのゆで卵
ひょうたん温泉を出た後も、街中の温泉に入ってぶらぶらしていると、小腹が空いてきた。
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別府では温泉の湯気で蒸した「地獄蒸し」が名物なのだが、昨晩にビュッフェを食べ過ぎたのであまりほしくない。すると「地獄蒸し卵」が50円と、格安のスーパー「ことぶきや」を発見!お店のおばあさんがフレンドリーで楽しく、卵も塩味が適度に効いておいしかった。
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⑥地元スーパーで晩飯調達
徐々に夕暮れが近づいてきたので、復路で食べるお弁当を買うため、地元のスーパー「マルショク」へ。ここが想像以上の神スーパーで、夕方4時台なのに既に割引シールを発見!
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大分名物のとり天や鶏めし、地元特産のかぼすチューハイなどを買い込む。フェリーのビュッフェは往路・復路でほとんどメニューは一緒と聞いていたので、往路は夕食、復路は朝食と決めていたためだ。
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かぼすチューハイを飲みながら、フェリーターミナルへの道をぶらぶら歩いていると、にぎわう海沿いの公園を発見。
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フリスビーで遊ぶ大学生を見て「そんな時期もあったっけなぁ」としばし遠い目になる。でも不思議と淋しい気持ちにならず、むしろ心が温かくなるのは大分のなせる技だろうか。
4.復路
いよいよ帰りのフェリーだ。降りる時は「フェリーでゴロゴロしていたいな」と思ったが、なんだかんだで3万歩も歩き、別府を満喫できた。しかし改めて見ると、さんふらわあはとにかくでかい。
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①晩飯
晩飯はスーパーで買ったとり天、鶏めしとサラダ、チューハイでささやかに。
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寝不足の上3万歩も歩いたのでさすがに疲れたため、あっという間に眠りについた。自分の都合だけで決められる、この辺のいい加減さは大人の修学旅行ならではだろう。
②朝食ビュッフェ
翌朝5時頃に目が覚め、船室でテレビをみるとちょうど明石海峡大橋まで来たところだった。慌てて外に出るとどんよりとした天気で、「行きに頑張って日の出を見て良かった」と、妙な安堵感があった。
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朝食のビュッフェはよくあるホテルのモーニングに似た感じだが、大人800円と非常に良心的。パンの種類も多く、カレーもおいしくて満足できた。
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ただ夕食と比べると時間が短く、せわしないのが玉に瑕だろう。朝食を食べる人は下船の準備を済ませてから行くのをオススメしたい。
③下船
そうこうしているうちに大阪湾へ入り、あっという間に下船。ここまで乗船から36時間しか経っていないのが信じられないほど濃密な時間だったが、鬱々とした気持ちがスッキリした気がする。
心身ともにデトックスできる別府への弾丸フェリーの旅、疲れた大人にこそ、ぜひオススメしたい。一人でも二人でも複数人でも、大人こそ楽しめる旅だと思う。