どうしてもマシマシが食べたい夜がある
仕事帰りにふと、ニンニクたっぷりのラーメンが食べたくなる夜がある。離婚協議中なら尚更だ。そんな今夜、次郎系ラーメンを初体験してきた。
行ったのは、大阪駅前第3ビルの地下2階にある、笑福梅田店。以前からいつか行きたいと思いながら、叶わなかった店だ。
二郎系ラーメンは色々と注文に作法があると聞いていたが、ここは説明書が丁寧で分かりやすい。通常のラーメンは880円で、野菜(もやし、キャベツ)とニンニクなどの増量は無料でOK。
説明によれば、麺とスープ、野菜を合わせて普通で800グラム、ちょい増し1kg、増し1.3kg、増し増し2kg、バカ増し3kgだという。3kgって単位がおかしい。野菜を残すと罰金500円。これは無料トッピングだから、最初から警告してくれるのはある意味親切。
マシマシにしてみたいが、総重量が1.9kgとなると、流石に躊躇する。今回は増しで様子見をしてみた。野菜、ニンニク、アブラ、カツオ、カラメの5種類について、ちょい増し→増し→増し増し→バカ増しの4段階が選べるという。
一つ一つ増しで頼んだら、女性スタッフに「全増しですね」と言われた。なるほど、全増しと呼ぶのか。
で、来たのがこれ。上に載っている茶色のがカツオ、白いのがアブラ。
おぉぉぉ〜。これが二郎系ラーメンか!
高さ15cmは軽々あり、まるでパフェのようなもやしタワーがそびえ立っている。そういえば20年ほど前に、大阪のどこかで巨大パフェを食べたっけ…。
で、早速がっついてみるが、多いと言ってももやしとキャベツなので、意外とサクサク食べられる。たまにはこんなギルティめしを食べてもいいじゃないか、と、一人で孤高のグルメの気分になる。
あるいは、「一日外出録ハンチョウ」の大槻のような気分か。いつも半額弁当ばかり食べているので、たまにはこんな夜があってもいいだろう。
カロリーもニオイも気にせず、一気にスープまで完食。元々大食いではあるが、余裕で食べられた。ごちそうさま!
周りの注文を見ても、男性は全マシは結構いるので、1.3kgという数字よりは食べやすいのだろう。
「これが独り身のいいところ」と心の中で思いながら、次は腹ペコで来て増し増しに挑戦しようと決めたのだった。
しかし帰宅後、中途半端に食べたくなり、増量のビーノにチューハイまで流し込んでしまった。圧倒的カロリーの暴力!!
気持ち悪くて夜中に目が覚め、アラフィフの胃袋の現実を思い知らされたのだった…。