「愛していた」
愛していた 忘れていた
君へ見た 手紙を読み返す
愛していた 冬の消えない景色を見る
忘れていた 夢の壊れた景色を消す
君へ見た過去の風景を見つめる
何処でも行けないな それでも手紙を読む
あの闇の中 消えない景色を思い出す
何処かの間 先が見えないどこを見てるの
あの雨の音 夢が誰の心象風景になる
知らない誰かの憂いを見ている
憂いを帯びた炎を見ていた
何も知らない 何も見てない
愁いを帯びた夢を見ていた
何もなかった 何も覚えてない
「愛されていた」この形が語ってる
造花に愛を込めて花束にしよう
「愛されていた」その形にしよう
それで生きていくのだ
さよなら おやすみ