ある研究関連の講義(3年編)その2

今回の講義は、生体材料の研究ならびに研究室の様子に関しての講義であった。

まず、就職先に関するデータが与えられた。このデータによると、医療メーカーなど様々なところへ、就職していることが分かった。「材料」研究というのは、様々なところへ行けるというのが強みであるという。

また、この研究室では他大などと共同研究を行なっているという。ただ、共同研究ということではあるが、似たようなテーマを持つが、各々“独立”のテーマに関して研究をしているという。これは「化学系」については一般的な動向らしいであるということである。

次に、バイオマテリアルと研究に関する説明があった。バイオマテリアルとは、生体やその構成要素を直接・間接に接触させる材料で、診断や治療、損傷部を補間したり、置換したりするのに用いられる材料である。

この研究室では、人工材料と生体・生体成分の界面を研究することで新しい材料設計し、機能の発現・付与をすることを目指している。

これは、留置針をはじめとするバイオメディカル分野の応用をするために必要なことである。今回の講義では、PIPAAmの研究や分析時間を短縮するために原子移動ラジカル重合法に関する研究などが紹介されていた。

次に、今回の講義を聴いて、医療器具の中には、体内に入れるもの、例えば、胃カメラなどが存在しているため、単なる金属製のものではないと思ってはいたが、様々なものを使用しているということが分かって驚いた。

また、温度により変化する物質を用いて、生体分子と器具を分離するということが行われているということに少し興味を持った。

今回の実験の場合、32℃前後で、親水性が疎水性に変化することや無色透明の物質から白濁沈殿が生じるというPIPAAmのことである。

また、逆相クロマトグラフィーなど、物質を分離する取り組みや分析時間の短縮に対する研究など有意義な研究がおこなわれているように思えた。

私は、かつて有機物質における生体材料に特に興味があった。

ただ、今は、物理現象をうまく使用することで生体に対して適切に人工心臓など体内に埋め込む装置を作動させることができないかなど、どっちかといえば、物理系の視点、特に半導体系を志している。  

今回の講義により、いかに、装置の周りをコーティングし、生体に対する悪影響を防ぐかなどの物理系の発想や経験からでは得られないいくつかの発想を得ることができた。

そのため、今回の講義は、それらの発想を得たということが最大の収穫であったと私は思う。

という感じのことを書いた。

それはそうと・・・もし、こういった生体材料を研究するとしたら、研究者側も分子生物学などの基礎的なところを学ばなければならないのではないか?という疑念があるのだけど、そのあたりはどういう感じでやるんだろ?

そういう感じがする。

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