小説家チャレンジ51日目〜成長のヒミツ〜
カナダでは今月、6月が学年末。タラちゃんの小学校、JJの療育学校も7月から2ヶ月夏休み。
JJも親の私たちも、はじめて『療育』という言葉を知り、お世話になった1年間。お礼に近所のおいしいベーカリーで、キャラメルホールケーキを買って、夫と遠くにある療育学校まで届けにいく。
到着すると、JJの乗るスクールバスを運転してくれる女性スタッフが玄関にいる。
「1年間JJがお世話になりました。おかげで息子の症状がずいぶん良くなったので、先生方にも感謝しています。よかったら皆さんでどうぞ」
そう言って、ケーキを手渡すと喜んでくれた。
車に戻って走りだすと、窓からたまたまJJが園の外で遊んでいるのが見えた。コロナで親は園内に入れないので、療育学校にいるJJの姿は初めて。
道路脇に車をとめて遠くからJJのようすを眺める。JJは、なぜか園の行き帰りに背負うリュックをしょったまま、笑いながら他の子供たちを追いかけて、遊具のまわりをげんきに走り回っていた。
すごい勢いでむちゅうで走っていたせいか、とちゅうで反対まわりしてきた子と、おでこゴッツンして2人で痛そうに額をおさえている。
入園時は、いっさい人の輪に加わらなかったJJ。
私たちのいない所で、こんなに楽しそうによその子どもと遊んでいるJJ。思いがけない成長ぶりを見て感動した。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。、
発達障害のある息子、JJとのかかわりで改めて感じること。
【人は理解されたい】
他の子供と成長スピードがちがうから、普通学級のデイケアでは、皆と同じようにするよう強要され、注意され、否定ばかりされていたJJ。
言葉も話せないため、じぶんの意思が伝えられず、JJは常にストレスがたまり、家でも学校でも24時間ほぼずっと泣き叫んでいた。
それが「自閉症スペクトラム」と診断されたことで「療育」という、彼にあった、彼に必要なサポートが受けられることになる。
自閉症について理解のある先生方が、彼にあった接し方、指導を怒らずし続けてくださったお蔭で、JJは泣き叫んで抵抗することをやめた。
【人は周囲に理解され、存在を認められ、リスペクトされたい】
療育学校で、はじめて否定されなかったJJは、ガードがどんどん下がり、アグレッシブさが消えていった。
【人は受け入れられると安心する】
【安心すると新しいことを吸収できる。
成長の土台ができる】
【成長すると行動できる。
成功体験が自信に】
【自信は心のよゆうにつながる】
【自信=新たなチャレンジの土台=成長】
受容、リスペクト→安心→成長→行動→自信
親の私がすべきことは
【JJへの絶対的な信頼】
【無条件に無限に愛情をそそぐ】
【失敗を責めない。萎縮は成長をジャマする】
【萎縮は後退につながる】
これは障害のある子だけじゃなく
大人でも同じこと。
JJに学ぶ毎日
ありがたい。
そして豊か。