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求む、一緒に新しい世界をつくってくれる仲間!

「NELCrewの活動に興味をもってくださった方へ」

一般社団法人NELCrewとは
三重県の豊かな自然の素晴らしさやアウトドアで安全に活動する知識や知恵を、地元や三重県を訪れる子どもたちや大人たちに伝え、広めること(=自然環境リテラシー)を目的とした大学生ベンチャーです。三重大学・自然環境リテラシー学という実習を受け、自然環境リテラシーを学んだ大学生たちが、自然と共に生きる持続可能な地域社会を目指して、自然環境教育やアウトドアでの体験プログラムを展開しています。

はじめに

みなさん、毎日が楽しいですか?やりたいことをできていますか?
今の日本は、何か新しいこと・周りと違うことをしようとすると、足を引っ張られたり、理不尽な扱いを受けることが多いですよね。
私は、そんな世の中にモヤモヤを感じています。

なぜ、誰かのやりたいという思いを
「それ、いいね!応援するよ!一緒にやろうよ!」
と言えないのだろう。
憎み合いの先には何も生まれないのに。
手を取り合えば、自分だけでは、一組織ではできないことが実現できるのに、なぜ潰し合うのだろう。私は不思議でたまりません。

だから、私は誰かが強い思いをもち、何かに挑戦するのであれば、そして、その思いに嘘がなければ、なにがあっても、その人の味方でいたいと思っています。そんな誰かの背中を押せる存在でありたいのです。
だって、誰かが言っていた噂より、自分のみているものが、感じたものが真実だと思うから
みんなが互いを認め合い、助け合えるのが当たり前となり、もっと自由に自分のやりたいことを実現していける世界、それを周りが温かく応援できる世界にしたいのです。
自然を理解し、すべての生き物と共に生きる道を私たちが本気で考えられたら、自然環境だけでなく、他の人に対しても優しく、相手の発するメッセージに耳を傾けられるようになると思います。

あなたには実現したいことはありますか?
もしかしたら、それはNELcrewで実現できるかもしれません!

自然環境リテラシー学の受講から法人設立への経緯


ここからは、なぜ私が自然環境リテラシー学を受け、一般社団法人NELCrewを立ち上げるに至ったのか、そして、今、感じている思いについてお話しできればと思います。

今日あった出来事・出逢い
それは、いつかの自分の将来を大きく
変えるものかもしれない
私の人生を大きく変えた自然環境リテラシー学のような機会を

次は自身が人々に届けていきたい

私はそんな思いをもって5年間活動を続けてきました。ひと夏の自然環境リテラシー学を通したカヤックとの出逢いから、まさかこんな風に自分の人生が動き出すことになろうとは、誰が予想したでしょうか。

自然環境リテラシー学との出逢い

大学1年生の時に、三重大学で開講されていた自然環境リテラシーを受講したのがすべてのはじまりでした。
私たちの頃は夏休みに4泊5日で実習が行われており、カヤックに乗り、電気も水道もない無人の浜に渡ってキャンプをするといった内容でした。

無人浜でのテント設営


この実習で出会ったのが、浜名湖パドルの鈴木克章さんや海洋ジャーナリストの内田正洋さんをはじめとする今まで出会ったこともないような生き方をされてきた方々や、地域のことを真剣に思い熱い言葉で語ってくださる地域の方々でした。

いざ、カヤックで海へ

今でも忘れられないのが、夜の真っ暗な浜で焚火を囲むガイドさんたちの輪に一人ずつ呼ばれて、カヤックで海を渡った感想、将来の夢について聞かれたことです。

焚火を囲み、カヤックプロガイドの方々と語り合う


想像してみてください。真っ暗な夜の闇の中に存在するのは少しの明かりだけ。互いの顔ははっきりとは見えない中で声だけがやけに澄んで聞こえ、物語にでてくるような森の仙人たちと話しているような感覚でした。

自然は私達に恵みを与えてくれます。でも、その一方で厳しさも持ち合わせている。海に手漕ぎのカヤックで出かけると自然をもろに感じる瞬間に出会います。太陽が出てきた、風向きが変わった、の方向が変わったなど。その瞬間をとらえることができるようになります。こうした数日間を過ごすと人間の本来もっている感覚がひらかれていきます。現代の暮らしは確かに便利です。でも、その一方で、本当は存在するのに感じられなくなってしまっているものもあると思うのです。つまり、自然の声が聞こえなくなってしまっているように感じるのです。

真水のありがたさ、火を起こして作った料理を食べる。水を汲みに行く。虫の声や波の音を聞きながら横になる。確かに不便だけど自然の中にいると、何かをするたびに私は

ああ,生きている!

と、感じます。
それは、まるでこれまで封じ込めてきた何かが解放されたような感覚です。
こんな日々を過ごした大学1年生の私は、すっかり三重県の自然にはまってしまいました。実習だけで終わらせてしまうのが嫌だった私は、そこから実習でお世話になったガイドの方のところに勉強にいったり、翌年度以降の自然環境リテラシー学にスタッフとして参加していきました。

価値観の変化

そんな中で私を変えたのは、はじめて、親子向けのカヤックツアーのスタッフをさせていただいたときでした。ツアーに来た時には海を怖がっていた男の子がカヤックに乗ったあと、満面の笑みをむけてくれたのは今でも忘れられません。そこからは自分自身が楽しむという思いから、誰かに伝えたいという思いに変わっていきました

こどもたちと海あそび。元気をもらっているのはいつも私のほうです。

私は自然環境リテラシー学を学び、地域の中で活動することによって、はじめて誰かの役に立てる喜び何のために仕事をするのかとか、目指したい世界をもてるようになったなと感じています。

実際に現場をみなければ、この感覚は絶対に得られなかったものです。教科書で習ったり、社会課題について知る機会はあっても、それに対して当事者意識をもてるようになる場所って、ほんとに大学の講義ではなかなかないのですよね。でも、それをできるのが自然環境リテラシー学でした。
地域の方々と繋がり、お話を聞かせていただいたり、自分自身にもできることを考え、尾鷲の方々と一緒に悩んだり、地域のこどもたちと触れ合う中で、地域の実情を知るとともに世界が広がっていきました。

大学を卒業した今では、周り人たちから「何でそんなに卒業してからも三重にいっているの?」ってよく聞かれます。私は今、京都で大学院生として過ごしながら、土日や実験のない時に三重県にきて活動するという日々送っています。
一度、三重を離れたからこそ、三重の良さを一層強く感じます。
おいしいお魚,美しい自然,家族のように温かい人々。
本当に家族のように温かく受け入れて育ててくださる地域の方々に触れ、私は居場所をいただきました。
今、私の中にあるのは、そうやって私に対して居場所をくれ、育ててくださった方々に少しでも恩返しがしたい、そして自然環境リテラシー学のような機会を次は自身が他の人に提供していきたいという思いです。

「人を信じられなかった過去・必要とされる居場所を探していた」


私は幼い頃のトラウマがきっかけで昔は人をあまり信じることができず,そして生きづらさを感じていました。でも、ある時、ありのままの私をみて向き合ってくれる人に出会い、私はものすごく変わりました。
ツアーにくる子たちの中には、学校に行けていなかったり、今の社会の仕組みの中だから、なじめなかったりしている子もいます。でも、自然の中で私たちとは普通に遊び、笑顔を見せてくれる、そんな瞬間がとても嬉しいのです。小さい頃は特に自分の知っている世界がすべてだと思い、そこでの人間関係や何かがうまくいかないともうだめだと思ってしまいます。
幼い頃の私に今生きている世界がすべてじゃないよって言ってあげたい。
だって、今、私に見えている世界はとってもあたたかくて美しいから。
だから、そんな生きづらさを感じている子の力にになりたいというのは私の個人的な活動目的の中の一つでもあります。

また、三重で育っていない私だからこそ気づける、語れる、伝えられる、三重の魅力があるとも思っています。

学生が自然とふれあい、色々な大人と関わっていくことのメリット


社会に出ていく前の最後の大学で、人生に色んな選択肢があることを知れること、自分ととことん向き合うこと、これらは学生にとっては、これ以上ない素敵な機会だと思います。三重県には、やりたいことに挑戦して、キラキラとした表情でその思いを語ってくれる大人の人がたくさんいます。ぜひ、たくさんの人と話してほしいです。

おわりに

これを書いている私も、実は、将来どう生きていくかをものすごく悩んでいます。やりたいという気持ちに素直になりたいと思いつつも、ずっと覚悟が決まらないのです。やっぱり誰も歩んでいない道を自ら作り、進んでいくのは怖いから。きっとここからの1年、私はすごく悩むでしょう。意思決定をする強さがほしい。活動をすればするほど、自分の力のなさに落ち込む日々です。でも、それでよいのかもしれません。完璧である必要はないから。仲間と、そして、私たちの企画に来てくれる方々とともに成長してばよいのだろうな~って最近思えるようになってきました。私たちは決して、教える側でも、与える側でもないのだと思います。私が人に与えられるものは、誰かが私に与えてくれたものです。Giveできるようになるには、まだまだ時間がかかるけれど、せめてこれまでもらってきたものを次の世代に繋げるように頑張りたいと思います。

今回は生き方にフォーカスした内容になってしまったので、私の自然への思いについては、またどこかで書きたいと思います!
それでは、また!


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