読了記録11「チャイルド」井上雅彦 監修
チャイルドを読んだ。子供に関するホラーのオムニバス形式で20人ほどの作家の作品が載っている。
26年前の書籍ではあるが、古臭さは全く無く濃密なホラーを存分に味わうことが出来る。一部に漫画や詩のようになっているところもあるが基本的には短編集である。
どれも珠玉と言っていい作品群であったが、「夢の果実」が一番良かったように思う。人身御供に子供が使われることは多いが、それをファンタジーに書き上げている。綺麗なファンタジーに包んでも、匂い立つ恐怖の香りが素晴らしい。
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