愛について
壊れた心身のままでも、愛してくれるかな。
マッドサイエンティストでもない。
それが、今世での愛情だよ。
自分にどれだけの技能が与えられていたとしても、ただそこに等しくある。
まだかなって、よそ見してワクワクする心もある。
頑張りすぎちゃうとき、魂はただそこで、ミラーボールのように、夜空に浮いた月のように、光っている。
いくらか肉体に夢をみせる。
もうどこにも行けないから、夢をみるんだ。
動いているあいだの現実は、あんまり記憶に残らないんだ。
止まったままの朽ちる記憶。
「もう誰もいないから・・・」
現実というものは苦痛なるもので、キリが晴れる瞬間は、癒やしであった。
どこまでも精神は描きだして、行動なんかどうでもいい。
何も知らなかったころに戻ろうよ。