妊娠に気がついたら、まずすること
生理が遅れたり、「胃がムカムカする」「何となく身体がだるい」「熱っぽい」と気がつくことが多い妊娠。
初めての妊娠だと、「これから、どうしたら良いの?」と不安になることも多いかと思います。
この投稿では、妊娠に気がついたらすることを時系列でまとめてみます。
1.市販の妊娠検査薬で調べてみる
妊娠検査薬とは、妊娠しているかを尿をかけて判定できる試薬のことです。妊娠していると出るホルモン(hCG)に反応します。
妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用が出来ます。正しい使用時期よりも早い時期に検査を行うと、本当は陽性なのに、「陰性」と出てしまう可能性があるので、注意してくださいね。
2.産婦人科・婦人科に受診する
妊娠検査薬で陽性が出たとしても、正常に妊娠しているかどうかわかりません。よく、「受診が早すぎると、1週間後にまた来て、と言われてしまうから、少し経ってから受診しようかな」という声も聞きますが、妊娠していても、子宮の中に着床していない「子宮外妊娠」である可能性もゼロではありません。
妊娠に気がついたら、できるだけ早く、産婦人科に受診することをお勧めします。
「産科」を受診することに抵抗がある場合は、「婦人科」を受診しても大丈夫です。
正常妊娠の場合(診察では異常がみとめられなかった場合)は、診察料は保険が適応されません。初診料を含めて¥8.000~¥10.000くらいのことが多い様ですが、受診の予約を取る時に、概ねいくらくらいかかるのか、受付の方に電話で問い合わせておくと、心配が減りますよ。
産婦人科での初診では
◎問診:紙に記入したり、医師・看護師・助産師に聞かれたりする
(今までの妊娠・出産経験、家族構成やパートナーについて、今までにかかった病気などの既往歴、など)
◎体重測定、血圧測定、尿検査
◎内診:医師が膣に手を入れて、腫れやしこりなどがないか診る
◎経膣超音波検査:超音波の機械を膣に挿入して、子宮の中や卵巣の状態を診る
◎膣分泌液の検査:膣の中にカンジタ菌などがいないか調べる検査
などを行うことがあります。
最終月経(最後の生理)から、大まかな妊娠週数を算定します。
3.自分の気持ちを見つめてみる
産婦人科を受診して、子宮の中にきちんと妊娠できていることが確認できたら、ご自身の気持ちを見つめてみてください。
色々な気持ちが入り交じっているかもしれません。
先の未来を考えて、不安に感じることもあるかもしれません。
起こる感情は、「喜び」だけではないことも、多いです。
沸き起こる感情の一つ一つは、自分自身を守るために生まれてくれた感情たちです。「こんなことを思う私って酷い」とか「弱い人間だ」などと評価せず、ただただ、自分の気持ちを見つめてみることが大切なのだと思います。
4.これからの方向性を選択するために
妊娠が確定したら、「産む」か「産まない」かは、妊娠した女性自身で選択することが出来ます。「産む」を選んだ場合でも、「産んで自分で育てる」のか「産んで(誰かに)託す」という選択肢があります。
「産む」を選ぶ時にも、「産まない」を選ぶ時にも、自分一人では向き合えない程の心の葛藤や困難があるのなら、沢山の妊娠相談窓口があります。
「こんなこと、相談してもいいのかな」と思わずに、ぜひご相談くださいね
全国のにんしんSOS相談窓口
妊娠SOS赤ちゃんとお母さんの妊娠相談
全国助産師会電話相談
妊娠に気がつく時期というのは、体調も気持ちも揺れ動くことが多いです。
そんな揺らぎと自分らしく向き合うための助けに、この記事がなってくれたらいいな、と思います。
助産師hanaの「ここははくらす」では、次回は、【妊娠週数の数え方】について投稿する予定です。
お読みいただき、ありがとうございます。
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愛のはな助産院 助産師hana
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