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信頼と心の温度は繋がる

パン作業中は長袖を着ていても、仕事がやりにくいのでいつも腕捲りをします。
そうすると過去にしていた左腕の自傷の痕がうっすら見えます。仕事をしててこの傷のことを聞いてきた人はいません。

みんな気にしてないのか、聞いてはいけないと思っているのか

でもパンの先生は私の傷のことをしっかりと分かっています。
ある日、こんなことを言われました。
「なんで愛音さんにもカッターを使う作業も任せてるか分かる?」
「大事な仕事だからですか?」
パン作業の中にはカッターで切り込みを入れたり
カットする作業もあるんです。

「正解は愛音さんはカッターをちゃんと使えると信じてる
もう大丈夫だと僕は信頼しているよ

14歳から10年近く自傷をやめられなくて、傷跡もあって、
それを知ってても先生は信頼してくれてます。

ー過去は過去で今じゃない

自傷をやめられた理由は実ははっきりしていません。
ただもう必要ないものだと思った。
心が安定して、それには時間がものすごくかかったけれど、今はカッターを使うのは封筒を切るときとか、パンの作業の時しか必要としません。

過去では自分を守るために傷を作り続けました。
だけどもうその方法では私は私を守らない
そのことは家族、医者以外のパンの先生まで分かってくれる。

人に自分を分かってもらえることは心が温かくなります
私もピアサポーターとして、1人の人間として、誰かの心を温められますように。

*愛音*

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愛音
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