![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/26371263/rectangle_large_type_2_7de3b282375e59054a76d8c1e3742954.jpeg?width=1200)
Photo by
__a_27m
信頼と心の温度は繋がる
パン作業中は長袖を着ていても、仕事がやりにくいのでいつも腕捲りをします。
そうすると過去にしていた左腕の自傷の痕がうっすら見えます。仕事をしててこの傷のことを聞いてきた人はいません。
みんな気にしてないのか、聞いてはいけないと思っているのか
でもパンの先生は私の傷のことをしっかりと分かっています。
ある日、こんなことを言われました。
「なんで愛音さんにもカッターを使う作業も任せてるか分かる?」
「大事な仕事だからですか?」
パン作業の中にはカッターで切り込みを入れたり
カットする作業もあるんです。
「正解は愛音さんはカッターをちゃんと使えると信じてる。
もう大丈夫だと僕は信頼しているよ」
14歳から10年近く自傷をやめられなくて、傷跡もあって、
それを知ってても先生は信頼してくれてます。
ー過去は過去で今じゃない
自傷をやめられた理由は実ははっきりしていません。
ただもう必要ないものだと思った。
心が安定して、それには時間がものすごくかかったけれど、今はカッターを使うのは封筒を切るときとか、パンの作業の時しか必要としません。
過去では自分を守るために傷を作り続けました。
だけどもうその方法では私は私を守らない。
そのことは家族、医者以外のパンの先生まで分かってくれる。
人に自分を分かってもらえることは心が温かくなります。
私もピアサポーターとして、1人の人間として、誰かの心を温められますように。
*愛音*
いいなと思ったら応援しよう!
![愛音](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99098755/profile_62a0e29ee7a9bab4953a574fc3aadb4f.png?width=600&crop=1:1,smart)