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子の笑顔の為に諦めない

こんにちは、愛音です。12月に突入ですよ?今年ももうあと1ヶ月。
今年は怒涛の1年と表現してもいいのかも。それくらい自分の世界がどんどん変わっていきました。

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今回は母との話です。
不登校になり、楽しみというものがガクンと減り、必然と笑顔もでなくなりました。無理に外へ連れ出してもそれは苦しめるだけかもしれない。そう考えた家族は私のやりたいとき、その時が来たらやらせてあげればいい。そんな支え方でした。

15歳の頃だと思うのですが、私には大好きな漫画がありました。
それは「テニスの王子様」単行本が出るたびに熱中して読んでいました。ある日ネットで「ミュージカルテニスの王子」というニュースを知りました。知るより先にすでに舞台があり、その続編でした。キャストを見ても知ってる役者はおらず、でも演劇部所属していたくらいお芝居が好きな私は即決です。「これ、観に行きたい。いいかな?」

母は劇場に行くまで電車に乗ること、観客が沢山いることを確認してきましたが「平気。気にならない。だってみたいんだもん」
チケットが手に入りワクワクして当日を迎えました。人が多いことも、電車にも乗ることも全く気にせずテニミュの世界にハマりました。
帰りは母に「すごかった!かっこよかった!楽しかった!楽しいことあるんだね!」興奮しながらずっと喋っていたとか。
その後もテニミュの公演は観に行きました。行くたびに笑顔で楽しい雰囲気で満足げになる私。楽しい!楽しい!大好き!!

しかし青学キャスト卒業公演のニュースが来た時が大変で…
私の推しは不二役KIMERUさんと菊丸役永山たかしさん、卒業公演はなにがなんでも観に行く!!今まで生きるパワーをくれたことを、沢山の感謝があるので見届けたかった。
でもそれはファンなら当然誰でもある感情。チケットは…初めて取れなかったんです…
別のローソンにいた母と近くのマックで合流して、私は半泣きになりながらポテトを口に運んでいました。すると母が「絶対、絶対見せてあげるから!」と力強く言いました。「チケット余っている人が劇場で売ってたでしょ?だから公演日に劇場行こうよ!もしかしたら愛音だけでも見れるかもしれない!」「…いいよ、どうせ無理…」しばらくどんよりした雰囲気をまとわせていました。

チケットが取れなかったのは私たちだけではなく、想像よりはるかに上回る人が涙していたのです。卒業を見届けたいそんなファンのため公演している劇場と同じ施設内の別の劇場でライブビューイングが決定。
「大丈夫、お母さんが絶対見せてあげるから!愛音もとれるようにお願いしながらチケット取ろうね!!」これが最後のチャンスでした。ここで取れなかったらもうKIMERUさんの演じる不二先輩にもながやんの演じる菊丸先輩にも会えない。ドキドキ緊張しましたが・・・チケットが取れました。私と母の分。
私はもうきゃあきゃあと喜びました。前に半泣きでポテトを食べていたのが噓のよう。母も安心した顔で「よかったねーー!」と抱きしめてくれました。

私には学校の思い出は非常に少ないです。友達とどこかに遊びに行った回数も普通の子より少ない。だけど楽しめる可能性がないわけじゃない。それを母は私に教えたかったんだと思います。学校が人生のすべてじゃない。友達だけが幸せじゃない。

テニミュのチケット争奪戦はいい思い出です。母が先に諦めると思いきや少しも諦めませんでした。私がはしゃいで、笑顔になって、沢山話す姿をもしかしたら見たかったのかな?

子のために尽くす親、素敵です

*愛音*

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