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てくてくちゅるちゅるのすけ

2022.5月18日

梅雨真っ只中の沖縄。
昨年は確かあまり降らなかったような気がするが今年の雨雲は絶好調だ。
そして私も絶好調だ。何故なら私は晴天時の方が頭痛を引き起こしやすい天気頭痛持ちだから。

けど、どんよりした曇天はあまりテンションが上がらない。まったくわがままな脳みそだ。

そんな中、この日は久々の梅雨のお休みの日だったみたい。酷くなる頭痛!上がるテンション!
バファリン飲んでお散歩じゃ!

那覇市安里・泊を歩く

ふぇ……
おぉぅ

那覇市安里は大動脈・国道58号線(通称ごーぱち)一帯の字でなかなか趣深い場所。ゆいレールも走ってる。

新しい物を取り入れマンションも多く建設される一方、安里八幡宮や金満宮などの拝所寺院を有し瓦屋根の一軒家も多く点在する住宅街だ。

なので上記写真のような「住んでるんか?」みたいなお宅もある…。
そうそう、沖縄というと…ってイメージだが沖縄といえど赤瓦じゃない瓦屋根の住宅も割と多い。

そんなことより私はお腹が空いている。

以前よりゆいレールでこの付近を眺めていた時に、気になるお店があったのでそこに向かいました。
何せ見るたび行列が出来てたので、絶対美味しいところに違いない!

沖縄県民は回転寿司とそば屋以外大行列は作らない。(私観)
そんな県民が並んでまで食べたいものはなんなんだよ!

でん!
ででん!

なんなんだろう??

もちろん私は調べた上で伺ってるので何屋さんかご存じです。皆さんは何屋さんに見えるかな?

さあ、行くわよ!

ほぬ
奥の部屋は座敷
あーと
客席
赤い絵

外観の古民家風を裏切り、
中は実にマフィアのアジア拠点である。(私観)

玄関から入って2階に通されたのでこの写真はすべて2階席のものだ。
なんだかすごく高級なお店そうでドキドキしちゃうね!

下調べしていなかったら、私は「いくらだろう…皿洗いで帰してもらえるかな…」とガクブルしながら会計までちゅるちゅるしていた事だろう。

青いテーブルを選びました。奥のカウンターもレトロかわい!
抱瓶(ダチビン)水筒やスキットル的なやつ
瑞泉は那覇市首里の酒造場
薬味入れもかわいいね

平日の開店すぐに伺ったので2階は貸切状態。
わくわくソワソワちむどんどんしながら待つ。

そして例のブツがきたぁ!

どん!
どどん!

そうここは怪しいアジトでも高級料理のお店でもない。正解は沖縄そば屋さんでした。

皆さん、今までの内装からここが沖縄そば屋さんだと気付けますか?
沖縄そばをご存知の方、こんな綺麗な御前の沖縄そば見たことありますか?
私の大好きなサンエーのレストラン和風亭でもこんなに美しくは出せない。出せないんだ普通は!

1番の驚きはなんとこれで1200円!
沖縄そばがそもそもクオリティーから値段までピンキリ。そう思うと空間や見た目から楽しめさらにこの品数ボリュームである事を考慮すれば安すぎると思う。

私が頼んだのが三枚肉そばの御前。ソーキそばの御前はプラス100円の1300円でいただける。はず。
うろ覚えだし、小麦は値上がり予定なので予防線だ。

さあここでメニューを開くよ
よんな〜くしゆくい(ゆっくり腰憩い)
くしゆくい=拝みの儀礼と思う県民もいるかと思うが、ゆっくりリラックス的な意味もある。
マンドンが分からない
てぃーあんだー=手の脂=丹精込めた
ちむぐくる=肝心=まごころ
「手間ひまかけ真心込めて作りました。さあお召し上がりください」かな

もう店主のこの説明書きがすべて!
もう私の言葉はいらない。

元になった御茶屋御殿とは首里城近くにあった別邸(うちゃやうどぅん)。戦後の崩壊後は首里カトリック教会が建っている。

この度の首里城復元にはこの御茶屋御殿の復元も盛り込まれていたが、さあどうなる事か…話が逸れた。
そばが伸びちゃう!

おそばから時計回りに
くふぁじゅーしー(炊き込みご飯)
クーブイリチー
ジーマミー豆腐
お漬物
クーブイリチー(昆布炒め)

クーブイリチーの器が我が家にもいろちがある。
仲間だね。へへ。

じーまみー豆腐(落花生の豆腐)

じーまーみー豆腐ともいう、落花生でできたお豆腐は沖縄の伝統料理。地の豆でじーまみー。
ほんのり甘くタレも甘いものをかけることが多いのでおやつにも最適。

ここで一つ、沖縄料理の定番の沖縄そばじーまみー豆腐で注意したいのが、アレルギーの有無。
最近はアレルギーの怖さが一般的に知れているし飲食店自体に理解があるのでまずないと思うが、

沖縄そばは小麦粉、
じーまみーは落花生・ピーナッツの事で
どちらもアレルギーをお持ちの方が多い食材である。

「蕎麦/大豆だから食べれる!」と思い込んでのアレルギー…。という例は昔たまに見られたようだ。
命に関わる事なので注意してほしい。

美味しいお店の紹介に水を差したがアレルギー体質の私としてはきちんと書いておきたかった。ごめんぴょん
あーーのより、心を込めて
この日は予約席だった座敷の個室。
ここも良き!

たらふく食って大満足。
ソーキそばも好きだ。でも三枚肉がもっと好きだ。余す事なく食べれるから……。
沖縄県民はポークといい三枚肉、ソーキといい豚肉文化の地域だ。鳴き声以外は全部食うぞ。

一階の会計

このお会計のところにあるミニチュアのウサンミー(重箱)がツボだった。行事ごとによく見る料理じゃん。

これがすごく気に入って、どこかで購入できるか聞きたかったが、店員さんがとても気さくな方で人見知りの私でもキャッキャと楽しく会話を楽しんでしまい、すっかりこのミニチュアウサンミーについて聞くのを失念した。残念。

私がどのくらい人見知りかというと、
声をかけるタイミングを失いうっかり店員さんの背後を取ってしまうレベルなので、この店員さんはすごい!

Instagramの更新はまちまちかも知れないが、とても温かみのある投稿が多いので覗いてみてほしい…
おすすめインスタグラマー

そんな店員さんと話す折り、
少し気になったことがあった。

「地元ですか?何でこのお店知ったんです?」
と聞かれたので正直に
「ゆいレールからこちらが行列できてるのを見て、気になって調べて来たんです」と伝えた。

すると非常に驚かれて

「え?!そんなにお客さんいらした事ないですよ!」と混乱されていた。

ほ、ほんとに行列見たんだよぉ〜!

「ゴールデンウィークの時は確かに珍しく並んだけど…その日ですかねぇ」と不思議そうにされていたので、
「……あー!その日かも!」とあわせておいたが

す、数回見たんだってぇ〜!

私が見た行列は一体何だったんだろうか。団体客??
元になった別邸・御茶屋御殿も人のたくさん集まるステキな場所だったはず。きっとそんな名前を冠した素敵なこの場所なので何か素敵な幻想を見たかなんかかもしれない……ダメだ。うまく処理できない…。

沖縄すばと書かれたネタバレ外観
そら看板だからな!
また来いちゅん!

お腹いっぱい不思議いっぱい浪漫いっぱいのてくすけは那覇市泊に向かうのだった。

オ土産ヨロ〜♪

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