てくてくちゅるちゅるのすけ2
2022.5月18日
前回あらすじ沖縄そばを食べた。今回ちゅるちゅるしない。
お腹いっぱい不思議いっぱいの私はそのままとまりんに向かって大動脈・国道58号線を歩いた。
「とまりん」とは離島を結ぶフェリーの出入港。
那覇市泊は古くは交易の街、今では離島と那覇を結ぶ憩いの地にして社交街や観光地へと誘う魅惑の港だ。
海に向かって進むのでやや低地に下っていく。てくてく
さっき沖縄そばを食べたじゃない。
自身にそうツッコミながらクレープ屋さんの隣にあるクレープの自販機の物珍しさについつい手が伸びてしまった。
この自販機は「クレープの森Crape no mori」さんが設置したもの。予約しないとクレープが購入できない有名店。お客さんになんとかクレープを行き届かせたいという気持ちで設置してくれたとか。
新聞に載ってた。
なお、12時ごろに補充してるらしい。
最近は珍自販機増えたなと思う。
みんな面白いことを思いつくのがすごい!
いそいそクレープをリュックに仕舞う。
崇元寺(そうげんじ)石門。
臨済宗のお寺にして国府の葬祭を取り仕切る国廟だった。沖縄戦により焼失。
今は石門のみが残りお寺の建物はない。
中は大きなガジュマルのある開けた公園となっておりピクニックなど憩いの場になっている。
あまり仏教に明るくないが那覇市は首里界隈を中心に禅宗でも臨済宗が多い。王朝時代、臨済宗の僧侶は大和・中国をつなぐ外交官だったとかなんとか。
この崇元寺も仏教寺院だが中国風の建築、霊廟が並んでいたとかなんとか。
いずれにせようろ覚え、と予防線を貼っておこう。
以前つぶやきでも活躍していただいた守礼堂さんのシーサー。
守礼堂さんは空手の専門店的なお店だ。
あまり空手に詳しくない私が外から見ただけでもなかなか面白そうなお店だなと思う。
空手衣だけじゃなくサイや棒術の棒とかも見えるように展示されていてカッコいい。
詳しくなくて申し訳ない。
なによりシーサーがいいよね!
近くまできたので天久宮にもきたぞ!
天久というと近辺の地名に似ているので天久にある神社と思われがちだが、那覇市泊にある。
琉球王府公認の神社の一つで、合わせて八つの神社が琉球八社と呼ばれ今でも大事にされている。
見た目も含め私の1番好きな神社。
なんか愛くるしいと思っちゃう。
普段特にお願いすることはないのだけど、昨今の諸々をとりあえずお願いしてみた。
ちなみにこの神社の下には外人墓地がある。そこにはかのペリー提督の来沖の碑が建っているよ。
沖縄ではペルリと呼ばれ店名などで今でも生きている。
とまりーん!
砂浜や岩礁の海も港町の海も大好きだ!
しばらくボーっと海を眺めながら……
おもむろにクレープを食べた。
さてここで折り返しましょうかね。
帰りは国道58号線じゃない道から帰った。こっちの方が好き。帰りは上り坂ぎみ。うひぃー……。
こんな感じで泊は色んなお店が多くて楽しい。
今回伺わなかったが
古本屋さんにパン屋さん、ベーグル屋さん、アンティーク屋さん、富士屋本店、お弁当屋さん…………。
御嶽に謎の古い建築に…と、バリエーションに富んだ面白い街並みが形成されている。
むかしむかしは、色んな国の人が色んな思惑、夢を抱えてこの港町を歩いたのだと思うとでもこの街が愛おしくてたまらない。
そんな思いを抱え梅雨晴れの夕暮れ時をてくてく帰るのすけなのだった。
……あ。