てくてくおやおやのすけ1-2
カバカジャさん、寝れますよ。(笑)
前回あらすじ
廃墟みたいなバーガー屋さんがある事に嬉々としたのは事実だが、あのモニュメントはいらない。危機感じたわ
崎山御嶽の前でGoogleマップを開いてみると現在地と目的地のマークがほぼ同位置に。
Googleマップ曰く、
「目的地に到着しました。お疲れ様でした。」
Googleマップはお仕事をやめました。
いやいや、着いてんの?
元より、私と相性の悪いGoogleマップ。
多用するが信用はしていません。
しかし今回赴くは廃墟バーガー。
本当に着いているのかも知れない。
ここか?
ここか?
降りたら一気に遠のきそうな…。
途方に暮れる私。
曇天も相成り突然心細くなってしまいました。
迷子慣れしてるから、そこは図太いはずなのに。
しょんもりしながらGoogleマップにもう一度望みをかけてみます。
いつも文句言ってごめんなGoogleマップ!
頼れるのはお前だけや!
ん?
んん!?
お前かー!
廃墟ではないが完全に民家じゃん。
「店舗にしました」みたいな雰囲気がありません。
沖縄のひと…、ふた昔前の二世帯住宅にありそうな感じです。
港川の外人住宅も元は民家だというのに、あちらとは何か違う佇まい。
どうしてこうも拭えない違和感があるのでしょうか。
↑浦添市港川外人住宅をリノベーションしたカフェ
実にカフェのオーラを纏っている。
Googleマップ、目的地への案内はこなしてくれました。しかし、どうにも写真がきな臭いです。
じゅうた…店舗には看板や装飾の類が一切ありません。
↑Googleマップの勘違いの様子
↑実際の様子
とりあえず上に上がりましょう。
親戚の家に来た気持ちだよぅ
タイルや格子が、ふた昔前感。
中に入ると、
配線が剥き出しのブロック壁。天井から壁、床に至るまで灰色の空間が広がっています。
※決してデザイン目的の打ちっぱなし工法ではない。
照明も少なく、数カ所の格子窓から曇天の光が差し込み明るさを保っています。
網戸破れとる。
その中で、テラスや庭に置くようなテーブルと椅子が4席、ポツンと置かれています。
何の仕切りもないワンルーム状態の広い室内に席が4つとカウンター件キッチンがバラバラに配置。
なんて素晴らしいソーシャルディスタンスなんだ!
これは若干廃墟感あるかも?
二つの席にはすでに2人組、3人組のお客さんがハンバーガー待ちしておりました。
多分ですが、構造上声や音が反響しやすいのでしょう。
皆さんマナーよく小声で話されてるのが余計に
不思議空間へ誘われた様子を醸していました。
↑差し込む光でいい感じに写ってます
正直なところ直の雰囲気より数倍エモい
Googleマップに掲載されてる写真と実際の店舗内を比較してみると、どうやら改装中でレイアウトまとめ中にも関わらずハンバーガーの販売も行ってるようです。
廃墟感は言い過ぎかな…と感じましたが、
この独特な雰囲気を味わえるのも今だけのようです。
ちなみにメニューもメモ帳にササっとトッピングを羅列した感じでお使いメモ感が可愛いかったです。
ここで私が事件を起こす。
店内外のようすに呆気に取られ、恐る恐る抜足差し足で忍び込むように入店してしまい…。
1人で切り盛りする店員さんに声をかけそびれてしまいました。
結果…
「あ、あにょ…」
「……!!………びっ、くりしたぁ…」
廃墟の主を、
はちゃめちゃに驚かせてしまいました。
よっぽど私の方が怪奇です。
お前、私の未来の姿だったのか!
出鼻を挫かれた恥ずかしさから、退店まで私は店員さんとお話しなど出来るはずなく。残念な気持ちでいっぱいになりましたが(多分店員さん的にも不審者と話せる勇気はなかったろうかと…)
私の他にいた2組は店員さんとたくさんお話しされて帰って行きました。
皆さんGoogleマップ詐欺(と言っていいのか)にあってたどり着いた方たちだったようで、
「あのオシャレな雰囲気どうしたの?」
「改築中なの?」
「あれは昔の写真だったんですか?」
「もしかして移転されたんですか?」
など好奇心いっぱいの質問をされていました。
店員さんがそれに誠意と夢を持ってお答えしていたのが印象的でした。
「ここには本棚を置きたくて…」
「こだわりたいと思ってたら、なかなか…」
「ソファどうかなとか考えてるんです」
なんか、いいなぁ…。
ジーンとしました。
私喋ってないけど。
(うん…うん……いいと思う…ステキです)
さあ、ハンバーガータイム!
ハンバーガーはバンズとパティのシンプルなものにドリンクとマッシュポテトのセットが基本メニューで1300円。
それにチーズやベーコン、卵などのトッピングが一律100円でどんどん追加できるシステムでした。
私は、チーズ+レタス+ケチャップをトッピングしてもらいました。
もちろんもっとたくさんトッピングあります。
でも初のお店でバーガーの大きさもわからないので冒険できませんでした。
一切仕切りがないので、一個一個丁寧に調理されているのがよく分かります。いい匂いが胃を刺激!
おお〜!
やべぇよ。うめーよ。
ひき肉って感じのしないハンバーグ…
え、もしかしてオール牛肉??ジューシーすぎる…
ボリュームあるのに、あまりの美味しさにガツガツ食ってしまいました。
すぐ無くなっちゃったよぅ……。
溢れちゃう肉汁!
というわけでBaby Baby hamburger and booksさんでした。
廃墟感は言い過ぎ。
しかし、歴史情緒あふれる街で古い住宅を活用したお店の雰囲気はいささか違和感が強いのも事実です。
しかし本当にハンバーガーへのこだわりは強い!
美味しいハンバーガーに不思議体験の付加価値、リノベーションが終わったら体験できません。
皆さんぜひめんそーれ。
オマケ会話
「夜暗くないですか?」
「はい!暗いです!怖いですよ!」
怖いんかい。
余談
階段横にあるポスト
ん?んー?
あ、なんて儚い…。
私が唯一見つけることのできた看板(?)でした。