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てくてくおいものすけ6
2022.5月29日
前回あらすじ
バカヤロウ あれは県道 ななじゅうよん(五七五)
前回記事と、そのコメント欄まで目を通していただけると有難いのですが…。
道の駅かでなと基地を挟む道路を「国道58号線」と説明しましたが、実際は県道74号線か16号線です。お詫びして訂正致します。
ペーパードライバーを卒業してからおよそ8年に及ぶ勘違いとなります。
方向音痴、略してうんちだからかなぁ!!
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って長年の謎が解けました。
(※基本3車線)
Rei Doiさん教えてくれてありがとうございました!
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そんなこんなで「58なのにブンブン族がいない時は閑静なもんだなぁ」などと勘違いをしながら私は、道の駅から歩いて行けるおすすめスポットに向かった。
比謝川の上流、嘉手納町と沖縄市の境の山中に屋良ムルチと呼ばれる池があります。昭和9年の観測によると、広さが715坪あったと記録されていますが、戦後米軍基地の拡張工事のため約半分が埋められました。
古くから伝わる伝説に「大蛇伝説」があります。ムルチに住む大蛇は暴風などの害をあたえ、住民は童女を人身御供に出せば、禍い事がやむと信じていました。ある年、親孝行の娘がたった一人の祖母を置いて、池に臨んだ時に天神様が現れ、その大蛇を退治して災害を除きました。その後娘は王子の嫁になり、祖母と一緒に幸せに暮らしました。
現在でも、屋良部落の祭事として毎年旧6月15日には御供えをして豊作を祈願しています。
道の駅かでなから「てくてくだらだら」歩けば約10分。
児童書作家noterな水蝸牛さんが紹介なさっていた「屋良ムルチ」に行くぜ!
私の大好きな沖縄版オペラ「組踊」のお題の一つ「孝行の巻」の舞台でもある。
先月か先々月に国立劇場でちょうど孝行の巻やってたのに!お仕事でした!チキショー!
憂さ晴らしに観光じゃい!
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基地を右側に視界に入れながら、
人気のない歩道をてくてく。
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歩行者がいない。
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アイスクリン!ビックアイス!
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広い歩道と車道を有する場所で展開するパラソル屋台のアイス屋さん。ドライブの定番デザート。なかなかハードなバイトの定番でもある。
氷っぽいシャリシャリ系のアイスが美味いんだよなー。
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本島北部の今帰仁や宜野座にご先祖がいらしたので、小さい頃は那覇の実家から北上する事が多かった。
アイスクリンの看板が見えたら、車の窓にべったりくっついて「アイス!アイス!」と叫び散らかしてたあの頃が懐かしい…。
なんとなく「アイスクリンはドライブスルー方式で頼むもの」って印象が強すぎて…。
人見知りの私は徒歩でお姉さんに「アイスください」と言えなかった…。みんなも歩いてマックやスタバのドライブスルーは恥ずかしくてできないだろう。一緒さ。
いつかこの高いハードルを越えたい。
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嘉手納の「か」の字を飛ぶ鳥のイメージと掛け合わせた図案。
安定の芋推し。
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おや!
閑静な印象の理由の一つに霊園がある事もあげられるかもしれない。
故人の眠りを妨げるようで写真は控えるべきかもしれないが、隣に建てられた記念碑を読んでみてほしい。
嘉手納町という街の人の温かみが感じられたので紹介させてほしくて写真を撮った。
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「レミングトン准将のご理解と霊園建設に尽力された功績に感謝するーー2003年 嘉手納町長」
ニュースでは県民と米軍がいがみ合ってばかりのような印象ばかりを放送するが、それ以外の温かみのあるやりとりがある事を今回もお伝えしておきたい。
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沖縄では通行止めのアレもシーサー
さてさてダラダラ歩いていたら着いた!
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めっちゃ指の写り込みが気になるが
「屋良ムルチ」に到着!
指の写り込みよりも虫の多そうな雰囲気の方が怖くて恐る恐る近づいた。……が。
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この奥の手すりを伝い水辺に近づけるのだが、
誰かいる。
それも怒鳴りつけられている??
事件事故なら通報せねばと思いビビりながら息を殺して近づく。
少し不思議な着こなしをした派手なおばちゃまが、50代のご夫婦らしき人に何かを力説しているようだった。
怒鳴っているというよりお話に力が入っちゃってたんだな。
私そのまま近寄っていいのだろうk…
「要はね!お前たちにはヘビが憑いているから云々……」
おっとぉ!!私お邪魔だな!退散!
というわけで水蝸牛さん、私にはここから先に進む勇気が出なかったよ。また日を改めるよ。蝉も鳴かなくなる涼しくなるその日まで……。
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以上、屋良ムルチでした。
こそこそ後退り、そのまま道の駅まで逃げ帰った。
ちなみに私は平成元年うまれ。そう、巳年である。