1年間辞めないことだけ頑張ったら2年後に独立してた話
これは「何事も1年間は頑張れ」という話では、ない。
だいぶお久しぶりです。
昼は橋の設計、夜はwebデザイン改めネイリストになったaiです!
みなさんは「頑張る」ことが得意すぎて、かえって苦しくなってしまった経験はありませんか?
私は「1年間ネイリストとして働く」という目標を立てて未経験からネイルサロンに就職しました。そして、たった1週間で「辞めたい」と言い出す始末(笑)
今となっては笑い話ですが、この経験から学んだことを記録しておきます。きっと完璧を求めすぎて疲れている方の助けになるはずです。
「1年間ネイリストとして働く」
この一見シンプルな目標の中に、私は知らず知らずのうちに途方もない期待を詰め込んでいました。
「サロンワークをたくさんこなして驚異的なスピードで成長している自分」
「指名のお客様で予約がびっしり埋まっている人気ネイリスト」
「スタッフのみんなと切磋琢磨しながら毎日練習」
「SNSのフォロワーも順調に増えていく」
「お客様から『上手ですね!』と褒められる」
現実はどうだったか。
技術を磨くのに予想以上に時間がかかる。慣れないサロンワークはイレギュラーの連続。日々の施術に一杯一杯でSNSに注ぐ気力・体力がない。
この理想と現実のギャップに、私耐えられませんでした。
完璧主義の人って、こんな思考パターンに陥りがちです。
他人と比べてしまう
同期の子の方が上手い
SNSで見る他のネイリストが羨ましい
なんで私だけ成長が遅いんだろう
自分にも他人にも厳しい
これくらいできて当たり前
もっと練習すればよかった
周りに迷惑をかけている
0か100かの思考
完璧にできないならやらない方がマシ
中途半端な出来栄えは認められない
理想通りにできないなら意味がない
そんな私を見かねて夫はこう言いました。
「1年間ネイリストとして働くのが目標なんだから辞めなければそれで良くない?」
!?
それでいいの!?
そもそも独立して一人で働くことを目標にしてて、完璧主義な部分を理解した上でめちゃくちゃハードル下げて「1年間働く」にしてたのに。
まだハードル下げれたんか!
「辞めないこと」以外の条件を全部取っ払う。
技術の上達スピードは問わない
指名の数も気にしない
SNSのフォロワー数も関係ない
ただ、辞めないことだけを守る。
このシンプルな制約が、私を救ってくれました。
するとどうでしょう。
肩の力が抜けた分、技術の習得に集中できるように。 完璧を求めないからこそ、失敗を恐れずにチャレンジできるように。 そして何より、毎日が少し楽しくなってきました。
ってなればいいんですけど無理でした(笑)
でもしんどいながらも「1年間ネイリストとして働く」という目標は達成できました。
"辞めない"という最低限のラインだけ守れば、案外なんとかなる
2年後に独立できたのは、この「完璧主義からの卒業」があったからです。
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと何かを頑張っている人。そして、その頑張りすぎが、少し重荷になっているのかもしれません。
だからこそお伝えしたい。 ハードルは思い切り下げていいんです。 「辞めない」という最低限の約束だけでいい。
むしろ、頑張ることが得意なあなただからこそ、あえての提案です。
完璧主義の私が、「辞めないだけ」という究極のローハードル設定で救われたように。