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お題「ちょっと辛い」 | 文章講座の宿題

ひとまず書き始めないと火曜日の講座に間に合わくなるので、PCの画面を開く。ちょっと辛いことだと思って書き始めたら、ちょっと辛い話が重なってしまって、結局めっちゃ辛い文章になってる。あぁ…お題がなければこれで構わないのだろうけども。

あれ、そうか。めっちゃ辛いの中に、ちょっとずつちょっと辛いがある。ちょっと辛いは私にもあった。

今朝、NHKで能登半島から8か月の特集番組があった。こないだ「ちょっと辛い」の井戸端会議をしたおむすび屋の店主は、能登出身だった。彼女のめっちゃ辛いことのひとつはこれ。そして、番組をみながら元旦に起きた能登半島地震のニュースを聞いて自分の被災した体験が蘇ってきたことを思い出した。

元旦に能登半島の地震のニュースが流れた時に、フラッシュバックが起きた。フラッシュバックって言葉では聞いてたけどもこんな感じかぁ。なかなかだった。
辛いことを忘れようと誤魔化してきたのかなと思ったけど、辛かったことも時が解決してくれたというよりは、日々のいろいろな出来事があり、少しずつ薄れていくんだろうと思った。

そのフラッシュバックした記憶から、戻ってきた時、私は逃げるようにしてここにいることを思い出した。周りにも言わず、引っ越した。被災したわけでも避難を余儀なくされたわけでもないのに、あそこにいたら自分がダメになってしまうと、今がタイミングだと自分で決めつけて、相手の都合も(覚悟も)考えず引っ越しをしてきた。引っ越してから2年経ち、能登地震でフラッシュバックして車で、ことを忘れていたというよりは、わかってなかった。

そこから逃げるために、自分の中でいっぱい理由をつけて正当化していたんだと思う。占いにも行って、引越しする方角は大丈夫か、その日付はいつかまで見てもらっていたくらいに、今思えば必死だった。
そうして、私が逃げるようにしてここにいきなりきたんだと思い出して、相手の都合も覚悟も考えずに。二人の関係があまりうまくいっていないことにふっと腑に落ちるものがあった。
そう思ってから少し経って、ら二人の関係性が変わってきたように思う。だからきっとそうなんだと思う。


※養老孟司先生が、方丈記を全部読んだことありますか?とおっしゃっていました。前回と今回とお話に登場したおむすび屋さんが入っている無人書店の棚でこの本を見つけました。「フツーに方丈記」大原扁理

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