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ピラティスさんの本ご紹介📕


Contrologyピラティス・メソッドの原点: Your health + return to life
ジョセフ・ヒューベルトゥス ピラティス著
川名 昌代訳
万来舎 (2010年)  
3080円

ピラティスを受講しているお客様に、お勧めのピラティス関連本を教えて下さいとお声かけ頂くことがあります。

何か1冊手に取って頂くという場合に、私は作った本人であるピラティスさんの本を見てみてほしいと思います。

少し荒れた感じのピラティスさんの若い頃の白黒写真、そして晩年の写真は白黒だけど少しクリアな写真が掲載されています。それをぱっと見ただけで、だいたいいつ頃の人物なのか感じられると思います。 

1880年生まれ、1967年86歳没のドイツ人です。和暦では明治13年生まれ、昭和42年没です。

今現在の「ピラティス」のイメージと、本人の骨太な感じが少し印象がちがうのではないでしょうか。
表紙の写真も本人です。↑
エクササイズをしている写真です。

第一次世界大戦は、1914年(大正3年)から1918年(大正7年)なので、ピラティスさんは34歳から38歳のときですが、捕虜となり収容施設内で後にコントロロジーと名付ける怪我などで寝ている状態でもできる身体調整運動を行ったのが始まりとされています。

この本は1934年(ピラティスさん54歳)出版のYour health、1945年(ピラティスさん65歳)出版のreturn to lifeの2冊の合本翻訳です。2024年現在からすると80~90年前に出版された本です。

前半のYour healthはピラティスさんの考え方が文章で書かれていて、

後半のreturn to lifeはエクササイズの写真と解説が主で、考え方は少なめになっています。

印象に残ったところを数カ所書いてみます。

・人間が自然の法則を知り、従えば健康になる。

・このまま自分自身をないがしろにし続ければ、あるいは現在のありきたりの治療法に頼り続ければ、状況は絶望的になる。

・本当の年齢は脊柱の柔軟性によって決まる。

・心配事があり、神経質になるときは運動するのが一番である。

・コントロロジーによって、体が正しく機能するようになると体・頭・精神の3つがバランスよく協調する一つの統合体となる。

他にもたくさんありますが、私の印象としては精神面の効果にしっかり言及していると感じました。今はどちらかというと腹筋を鍛えるということが強めに知られているように思いますが。

ピラティスさんが、人任せにせず、自分の生活の中で呼吸や運動によって疲れ知らずの心身の健康を取り戻すことが出来ると熱く語っているのを読むと、本当にその通りだと共感し、やる気が出てきます。

ということで、もし良ければ手にとって見てください。

注意点としては、後半のエクササイズのやり方の解説部分は、今現在の誰でもできるフィットネスとしてのピラティスよりは、ピラティスさんのコントロロジーのほうが少し強度が高めのものもあリますので、全くの初心者で運動歴もない方は特に、やり方の基本は今現在の本も参考にされたほうがいいと思います。
それについてはまたご紹介します。

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