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河村勇輝の海外挑戦の可能性の自分的考察(その3)。【Bリーグ】【NBA】【エッセイ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 河村の海外挑戦、『中国CBA』『豪州NBL』への道はどれほど現実的であるか。



 (その1)では、河村の海外挑戦について
 「『能力的には、海外挑戦をそう遠くないうちに実現させることは可能と考える。だけど少なくとも『今後1~2年でのNBA挑戦は現実的とはいえない』、ユーロリーグ・欧州各国リーグへの移籍は『リターンよりもリスクが大きくて望ましいとは思えない』。」
 ことを綴らせて頂きました。

 で、(その2)では、
 「河村の海外挑戦の『より望ましいタイミング』は、『2024年オフ(つまり【来オフ】)』と強く考える。理由は『2022年3月の横浜BCとのプロ契約発表時でのこと』『日本代表での活動、特に2024年春のパリ五輪の世界最終予選の存在』『横浜BC側にとって、河村の後継の正PGの補強候補を見出すタイミング的なこと』が特に挙げられる。」
 ことを綴らせて頂きました。


 つまり、「河村の海外挑戦の『より望ましいタイミング』が『2024年オフ』である」ことは、理由を含めて既に述べた訳です。では「河村の海外挑戦」について、「より望ましい挑戦先」である訳ですけど、これは、(その2)でも少し綴らせて頂いてますけど、下記の感じになります。


 海外挑戦のより望ましい行き先は「『中国CBA』『豪州NBL』のほぼ2択」と考える。リーグレベル自体は「中国CBA」がより上回るが、「中国CBA」「豪州NBL」のどちらかを選択するのかは、最終的には河村が「何をより重要視するのか」になると想像する
 
「サイズの小さい選手への理解」がより強いのは「中国CBA」である。だけど中国は「いまがMAX」の感があり、大きなメリットの一つである高い給与は今後も継続の保証はない。
 
むしろより現実的といえるのは「豪州NBL」と考える理由は特に「アジア枠の存在」「言語面(英語である)」「治安面」の観点で。それにBリーグには「ニュービル(大阪)、ムーニー(千葉J)、ニック・ケイ(島根)」等の「豪州NBL出身選手」が何人もいるので、「適応のコツ」を聴けることもアドバンテージになり得る。

 ただ、「最終目標はどうしてもNBA到達である」場合でだと、「もし可能であれば」の注釈付きではあるけど、「ウルトラC」の道はある、それは「Gリーグのイグナイト入団」である。「2024年夏のパリ五輪終了後」に、「Gリーグのイグナイトで1年間挑戦」をして、そこでハイパフォーマンスを遂げての「NBA球団への入団」ができればも、一つの道と考える。




 Gリーグの球団の1つ、「イグナイト」。Gリーグとは、簡単に述べれば「NBA傘下の、野球でいうマイナーリーグ相当の球団」ですけど、「イグナイト」だけは、それとは別に存在する球団です。「イグナイト」の主目的は「若手有望株(原則としては高校卒業直後の選手)の育成に特化した球団で、そこで結果を出せばNBAドラフトに掛けられる」である球団です。
 いまリンク添付させて頂いた2選手、まず「ジェイレン・グリーン(ロケッツ)」は「2021年1巡目2位でロケッツに指名」、現在はロケッツで主力選手を務めています。もう1人である「スクート・ヘンダーソン」は、今夏のNBAドラフトで2位指名が有力視されている選手です。ちなみに今夏のNBAドラフトで「1位指名が確実」といわれて選手が、「ビクター・ウェンバンヤマ(フランス代表)」です。



 ウェンバンヤマについては、今回のnote記事のメインテーマではないですので、ここでは「ウェンバンヤマのすごさは、リンク添付の記事や動画をご参照されたしです」にとどめさせて頂きます。


 で、話を「Gリーグのイグナイト」に戻しますと、基本的にロスターは「12人程度」いますけど、そのうち「育成プログラム対象の選手は『5~7人程度』」です、つまりそれ以外の「5~7人程度」は、ある程度経験を積んでいる選手で編成される訳ですけど、河村がもしも「Gリーグのイグナイトに入団」の場合は、「経験を積んでいる選手組」の1人として扱われることを想定になります


 そう、河村は「スキル的には、NBA球団でも恐らく通用できるのでは」と自分は考えてますけど、現実論としては「172cmという低身長」が明らかに障壁になります。ですので、「確かに低身長だけど、それを補って余りあるスキルやバスケIQの持ち主である」ことを証明することが必要になるのです、そのための「有意義な一つの道」が「Gリーグのイグナイトへの入団」です。

 河村は「日本バスケ界の希望」です。それこそ、Bリーグの首脳レベル、あるいは河村のマネジメントを務めている「楽天グループ」が、河村の2024年の世界最終予選(及びパリ五輪本番)やBリーグでの実績を基礎にして、「Gリーグのイグナイト」に直接売り込みをかけて欲しいです!、これができればより望ましいのでは、とイメージしてます。

 尤も、あくまでも「もし可能であれば」のことです、だから「Gリーグのイグナイトへの入団」は「ウルトラCの道」と強調している訳です。正直、実現可能性としては「ほとんど考えづらい道」と映りますけど、河村自身が「最終目標はどうしてもNBA到達である」ことを希望する場合はと仮定して、示させて頂く次第です。


 そう、より現実論的な道としては、河村の海外挑戦のより望ましい行き先のリーグは

 「『中国CBA』『豪州NBL』のほぼ2択である。特に『アジア枠の存在』『言語面』『治安面』『給与支払いがより確実である面』の4つのことに照らせば、より強く推したい道は『豪州NBLへの挑戦』です。」

 これが、現時点での自分の正直な考えです。
 「豪州NBL」の場合、理論上ではありますけど、

 「外国人(最大3枠)+アジア枠(最大1枠)+豪州人/NZ人選手」
 (「オンザコートの制限はない」ので、理論上は「最大でオンザコート4」まで可能である計算。)

 になります。


 【「中国CBA」「豪州NBL」それぞれでの「外国人選手」「非米国人選手」「180cm未満の選手」の数。】
 (記事執筆時点[2022年12月23日時点]であることに御留意されたしです。なお「豪州NBLでの故障者リスト入り選手」はノーカウント扱いにしています。)

 中国CBA(20球団)[外国人51人、非米国人8人、180cm未満4人]
 豪州NBL(10球団)[外国人31人、非米国人6人、180cm未満0人]
 (外国人のうち「アジア枠は2人」。180cm未満の選手は豪州人選手を含めて「0人」。)



 現在、「豪州NBL」でプレーする「アジア枠適用選手」は2人です。

 「カイ・ソット(フィリピン代表。C。アデレード・36ers)」
 「ジョウ・チー(中国代表。C。サウスイースト・メルボルン・フェニックス。NBA経験者)」

 この2人です。2人共にアジア人ではトップレベルの選手で、特にジョウ・チーはNBAで19試合出場の経験があります。ですけど2人共に現在の起用法は「控えセンター」で「12分程度の出場時間」です。




 で、現在、「中国CBA」でプレーする「身長180cm未満の選手」は4人です。

 「ケイ・フェルダー(175cm。NBA経験者)」
 「ブランドン・ジェファーソン(175cm)」
 「ピエーレ・ジャクソン(178cm。NBA経験者)」
 「クリス・クレモンズ(175cm。NBA経験者)」

 この4人です。4人のうち「3人がNBA経験者」ですけど、今季の中国CBAでコンスタントに出場機会をつかめているのは「フェルダー」1人のみで、あとは「6thマン」としての居場所さえも微妙な感じのようです。
 ちなみにフェルダーは、今季で「中国CBAで5年目」です。ですので「中国の環境が、フェルダーにとっては最も輝ける場所」であることが伺えます。


 リーグレベルとしては明らかに「中国CBA」≧「豪州NBL」です。




 「中国CBA」は、NBAで実績がある選手が何人か在籍しています。

 「ケイ・フェルダー(PG。元キャバリアーズ等)」
 「ハメッド・ハッダディ(C。イラン代表。元グリズリーズ等)」
 「タッコ・フォール(C。セネガル代表。元セルティックス等)」
 「マーション・ブルックス(SG。元ネッツ等)」
 「エリック・ブレッドソー(PG/SG。元サンズ等)」
 「クイン・クック(PG/SG。元ウォリアーズ等)」

 特にタッコ・フォールは「個性派ビッグマン」として、ハッダディは「アジア人NBA選手の1人」として、ブレッドソーは「攻撃型PG」として、NBAファンならば記憶している人間が少なからずいるのではと想像です。



 それと、「中国CBA」≧「豪州NBL」である証として、「豪州代表クラスの選手が中国CBAでプレーしている」ことが挙げられます。

 「ソン・メイカー(PF/C。元バックス等)」
 「デュオップ・リース(PF/C。東京五輪のメンバー)」

 2人共に、今季は中国CBAで「正センターとしてチームの中心選手」の位置付けです。特にソン・メイカーは「Bリーグで観たい選手」の1人ですけど、中国CBAで輝いていることに照らせば、今後数年は中国CBAでプレーして、その後に母国(豪州NBL)に帰還、と考えるのが恐らく自然でしょう。


 で、中国CBAについてだと、興味深い動画が先日にアップされていたので、リンク添付させて頂きます。



 この動画で取り上げられてるのは、「クイン・クック(元ウォリアーズ等)」です。「NBAでRS188試合、PO40試合出場」、ウォリアーズ時代は控えPGとして2017-2018の優勝に貢献の選手です。
 で、今季から中国CBAでプレー。起用法は「6thマン」ですけど、「7試合、22.0分、18.1点、2.6アシスト」の成績です。というかこの動画を観れば、この数字以上に「中国CBAでは『格の違い』って感じですやん…」の感じが伝わるかなです。
 あくまでもこの動画を通してですので、一概に言えない感じではありますが、この「クックの中国CBAでのパフォーマンス」は「ニュービルがBリーグに来た時の衝撃」に相通ずる感じが正直あります、しかも繰り返しになりますけど、「ニュービルは豪州NBLでの実績はあるけど、NBAでの経験はゼロ」なのです、いかにNBAが異次元のステージであるかと。


 で、それに対して、「豪州NBL」の外国人選手、特に米国人選手は、ざっくり述べますと「外国人選手の質自体は、恐らくBリーグの外国人選手に比して少し上くらい」の感じでしょうか。「NBA経験者」自体は結構いますけど、「NBAで実績がある外国人選手」は、意外といません



 恐らく、豪州NBLでプレーする外国人選手で、「NBA実績がある選手」は、「タイラー・ジョンソン(PG/SG。元ヒート等。現ブリズベン・ブレッツ)」になります。
 NBAでは昨季まで9年間在籍で「351試合出場」、今季から豪州NBLでプレーしていて、豪州NBLではチーム事情からSFでプレーの感じです。



 それと、(その1)でも少し言及させて頂いた、「ブライス・コットン(PG/SG。元ジャズ等。現パース・ワイルドキャッツ)」
 豪州NBLでは「パース・ワイルドキャッツ」一筋で「現在7年目」「NBL優勝3回」「NBLでのMVP3回」等に輝いていて、現在は「2025年夏」まで残り2年半の現行契約があります。
 この現行契約を全うできれば「同一球団で9年間、33歳までプレー」になります。NBAでは「23試合出場」にとどまり、いわば輝けませんでしたけど、コットンはパースにとっての「生ける伝説」と伺う感じで(選手タイプは異なりますけど、桜木ジェイアール[元三河]やファジーカス[川崎]の豪州NBL版といえるかもです。コットンは帰化はしていませんけど)、コットンが河村にとって「より現実的な目標の1人」といえるのではと自分が考えるのは、

 「河村の海外挑戦において、『必要とされる』『愛される』球団に出会えますように。」

 という願いが根底にあるのです。




 で、豪州NBLでいえば、日本人選手の先例はいます。
 「比江島慎(SG/SF。現宇都宮。2018-2019にブリズベンに在籍)」
 「馬場雄大(SG/SF。現テキサス・レジェンズ[Gリーグ]、元A東京。2020-2021、2021-2022の2回、メルボルンに在籍)」


 比江島(3試合、出場2分、実質ノースタッツ)
 (豪州挑戦の直近の三河でのPERは「19.6」。
 宇都宮でのPERは「16.9→14.8→13.9→20.7→16.9」。

 馬場(通算46試合。1回目[2020-2021]は「36試合、PER13.0」[6thマンでの起用]、2回目[2021-2022]は「10試合、PER2.6」)
 A東京時代でのPERは「17.25→17.95」。


 比江島も馬場も、Bリーグでは「SG/SFのトップ選手」です(比江島は時折PG的なこともしますけど)。
 ですけど結果は、比江島は「全く合わなかった」、馬場は「1年目は通用したがそこが限界ラインだった」の感じです。
 個人能力では、河村はA東京時代の馬場を上回りますので(ポジションやタイプが異なるので参考でしかないですが)、馬場の豪州NBL1年目が「PER13.0」は大きな参考になり得る感じですけど。





 あるいは、豪州NBL経験を持ち、Bリーグでの「優良外国人」として名高い2人。
 「ニック・ケイ(PF/C。現島根。豪州代表で東京五輪では正PFを務めた。豪州NBL時代はパース等で通算5年間在籍、2019年、2020年と「ベスト5に2回輝く」)」
 「ディージェイ・ニュービル(PG/SG/SF。現大阪。豪州NBL時代はケアンズ等で通算3年間在籍、2020年に最優秀守備選手に輝く)」
 2人共に、Bリーグでの輝きは言わずもがなでしょう。しかしこの2人、実は「NBA経験はゼロ」です。
 (余談ですが、ニュービルは昨季後半あたりから日本語を勉強しているのが伝わる感じ。「将来的な帰化に期待できそう!」と思ってますが。ちなみに帰化の実現は最短で「2025-2026シーズン中」の計算です。)


 【ニック・ケイ、ニュービルの「豪州NBL」「Bリーグ」での成績。】
 
(PERでの数値。BリーグでのEFFも参考数値として併記してます。)

 ニック・ケイ(現島根)
 豪州NBL時代[2015-2020](16.5→20.2→18.5→23.1☆→22.5☆)
 (☆はベスト5受賞)
 Bリーグ時代[2021-現在](21.9→21.8)
       [EFF計算](20.58→20.78)

 ディージェイ・ニュービル(現大阪)
 豪州NBL時代[2017-2020](13.9→12.4→17.3★)
 (★は最優秀守備選手受賞)
 Bリーグ時代[2020-現在](23.7→24.6→17.8)
       [EFF計算](23.72→24.54→17.51)


 ニック・ケイは豪州人選手、ニュービルは外国人選手(米国人)であることに留意が必要ですけど、豪州NBLの方がリーグレベルはやや上であることは、ここでも伝わります。


 【豪州NBL(10球団)、各球団の外国人枠/アジア枠/正PGの現況。】

 (1)各球団の外国人枠/アジア枠(外国人枠はスタメンの数)。
 PG(7人)、SG(6人)、SF(6人)、PF(6人)、C(4人/2人)。
 (Cは「外国人枠4人/アジア枠2人」の意味。Cのアジア枠2人は、いずれも「控えでの起用」です。)

 (2)各球団の契約状況的に、河村が入団の可能性はあり得るか。

 アデレード(正PGはMitch McCarron[豪州代表経験者]で「2024年夏」までだが、タイプ的にはコンボガード型。アシスト数は他球団の正PGに比して突出して少ない。
 McCarron、Antonius Cleveland[SF]、Robart Franks[PF]の3人[Cleveland、Franksは外国人枠]が「2024年夏」までで、他の主力選手は今夏まで。
 アジア枠の「カイ・ソット[C。フィリピン代表]」は「今夏まで、来季はTeam Option」。控えCでの起用だが、PER「20.7」はリーグ10位。)

 ブリズベン(Jason Cadee[今夏まで]、Nathan Sobey[2024年夏まで]の「豪州人コンビ」で「PG/SG」を形成[2019年からコンビ継続中、Sobeyは2018年から在籍]。
 主力選手ではSobey、アーロン・ベインズ[C。元セルティックス等。豪州代表で東京五輪メンバー]の2人が「2024年夏まで」で、他の主力選手は今夏まで。
 外国人枠で機能できてるのがタイラー・ジョンソン[元ヒート。NBA経験者。チーム事情でSF。今夏まで]1人のみ。アジア枠は不在。今季はイラワラと最下位争いで「再建モード」の感が。)

 ケアンズ(正PGはShannon Scott[外国人枠。今夏まで]。チームの中心はTahjere McCall[SG。外国人枠。来夏まで]、Keanu Pinder[C。今夏まで]、D.J.Hogg[PF。外国人枠]の3人で、Pinderは現時点でリバウンド王。主力選手ではMcCall以外は今夏まで。アジア枠は不在。
 昨季は9位で「再建モード」であったが今季は勝率.500前後。)

 イラワラ(Peyton Siva[今夏まで]、Tyler Harvey[来夏まで]の「外国人枠コンビ」で「PG/SG」を形成[Harveyは2020年から在籍で、外国人枠ながら今季は主将を務める]。Sivaは今季は現時点で平均アシスト数3位。
 チームの中心は豪州代表の若きビッグマンのSam Froling[C。2025年まで]、Harvey、Sivaの3人だが、Froling、Harvey以外の主力選手は今夏まで。アジア枠は不在。今季はブリズベンと最下位争いで「再建モード」の感が。)

 メルボルン(正PGはXavier Rathan-Mayes[外国人枠。今夏まで]だが、タイプ的にはむしろSGに近い。2015年から在籍のChris Goulding[SG。豪州代表で東京五輪メンバー。2025年夏まで]以外は主力選手は今季まで。
 Goulding、Issac Humphries[C]、Rayjon Tucker[SF。外国人枠]の3人がチームの中心で、Humphriesは現時点でブロック王。アジア枠は不在。

 ニュージーランド(正PGはWill McDowell-White[今夏まで]。Derek Pardon[C。今夏まで]、Jarell Brantley[PF。今夏まで]、Barry Brown jr.[SF。今夏まで]の外国人トリオがチームの中心で、RSで1位争いの原動力に[昨季の最下位からV字上昇]。尤も主力選手ではIzayah Le'Afa[SG。2024年夏まで]以外は今季まで。アジア枠は不在。)

 パース(正PGは「生ける伝説」のブライス・コットン[2016年から在籍、2025年夏まで]で、現時点で得点王。コットン、Mitch Norton[SG。2018年から在籍、2024年夏まで]、Luke Travers[SF。2019年から在籍、今夏まで]の3人がチームの中心で、コットン、Norton以外の主力選手は今夏まで。アジア枠は不在。
 コットン入団から3回のNBL優勝だが、今季は勝率.500前後。)

 サウスイースト・メルボルン(正PGはGary Browne[外国人枠。今夏まで]で、現時点でアシスト王と躍動。チームの中心はMitch Creek[PF。豪州代表。2019年から在籍、2025年まで]、Browne、Alan Willams[C。外国人枠。今夏まで]で、今季はCreekが現時点で平均得点数2位、Willamsが現時点で平均リバウンド数2位、平均PERが1位。Creek以外の主力選手は今夏まで。チーム自体は今季はRSで1位争い。
 アジア枠の「ジョウ・チー[C。中国代表。NBA経験者]」は「今季まで」。控えCでの起用で、PER「20.4」はリーグ11位だが、負傷離脱が多い。2019年創設の新興球団。)

 シドニー(正PGはデリック・ウォルトン[外国人枠。NBA経験者。今夏まで]で、現時点で平均アシスト数2位。Xavier Cooks[PF。豪州代表。2019年から在籍、2025年夏まで]、ウォルトン、Tim Soares[C。外国人枠。ブラジル代表]の3人がチームの中心。Cooks以外の主力選手は今夏まで。
 アジア枠は不在。昨季は優勝で、今季も現時点でRSで1位。)

 タスマニア(正PGはJosh Magatte[外国人枠。NBA経験者]。豪州代表の若きビッグマンであるWill Magnay[C。2024年夏まで]、Jack McVeigh[SF。2025年夏まで]、Milton Doyle[SG。外国人枠。今夏まで]の3人がチームの中心。Magnay、McVeigh以外の主力選手は今夏まで。
 アジア枠は不在。2020年創設の新興球団。)


 (←豪州NBLの10球団のロスター[所属選手]の契約状況の一覧。一部、「Bryce Cotton」がPerthではなくて「illawarra」であるなどの誤植があることに留意されたしです。)


 (上が「アシスト数」を基準にしての表。下が「PER」[Bリーグでいう「EFF」に近い]を基準にしての表です。)


 (上が「アシスト数」を基準にしての表。下が「PER」[Bリーグでいう「EFF」に近い]を基準にしての表です。)


 【豪州NBL、10球団の正PGの今季成績。】

 McCarron(アデレード)[3.9アシスト、8.8得点、1.7スティール、14.7PER]〈no.3〉
 Sobey(ブリズベン)[4.9アシスト、16.3得点、0.9スティール、14.6PER]〈no.1〉
 Scott(ケアンズ)[5.8アシスト、9.2得点、1.5スティール、13.7PER]〈no.4〉
 Siva(イラワラ)[6.5アシスト、9.4得点、1.8スティール、13.6PER]〈no.3〉
 Rathan-Mayes(メルボルン)[4.7アシスト、13.8得点、1.0スティール、15.8PER]〈no.4〉
 McDowell-White(ニュージーランド)[5.9アシスト、9.6得点、0.8スティール、17.2PER]〈no.4〉
 コットン(パース)[4.6アシスト、23.8得点、1.9スティール、23.5PER]〈no.1〉
 Browne(SEメルボルン)[6.7アシスト、11.0得点、1.4スティール、15.3PER]〈no.3〉
 ウォルトン(シドニー)[6.5アシスト、16.8得点、0.8スティール、19.9PER]〈no.2〉
 Magatte(タスマニア)[4.2アシスト、11.2得点、1.9スティール、16.8PER]〈no.4〉


 (〈〉内はチーム内での「考えられる序列」。「BIG3」にいるかいないかの判別として示してます。)
 ブリズベンはCadeeとSobeyの「2ガード」を採用してますが、ここではSobeyを正PGとみなして載せています。
 「SEメルボルン」とは「サウスイースト・メルボルン」のことです。)


 いまリンク添付させて頂いた参考資料の一つで、「SpatialJam」さんの「NBL Player Contracts」があります(「SpatialJam」は恐らく「空間的な融合」の意味と思われます)。
 Bリーグの場合、契約年数がほぼ全く公開されませんけど(一バスケファン的には、「新B1構想」を実現させたければ、まず「契約年数の公開は最低条件でしょう?」と強く考えてます!)、「NBL Player Contracts」を参照すれば、「豪州NBLには各球団に1~3人程度の複数年契約選手がいる」ことが伝わるかなです。しかもNBAやMLBのように
 「Player Option」「Team Option」「Mutual Option」「Opt Out」
 の条項も明示されていることも特徴的です。

 で、豪州NBLでの外国人選手のポジションが多様であるのは、「自国選手」(つまり豪州人選手)のビッグマンの質が高いから、これがリーグレベルを押し上げている理由の一つであると考えるのです。


 で、現実論的には、河村の海外挑戦は「2024年オフ」と読んでますけど、それを踏まえて考えても、はっきりとロックされている球団(ポジションやアジア枠的に河村が入る可能性があまりなさそうな球団)はあります。
 「パース」(「生ける伝説」コットンの存在)、アデレード(「若きアジア枠」カイ・ソットの存在)の2球団がそうです。

 で、河村の海外挑戦で「最も現実的な挑戦先」は「豪州NBL」であると自分は読んでいる訳ですけど、現実的には「2024年の新春~2月」の段階で、改めて「成績、ポジション、アジア枠の状況から読み解く」作業を改めてしないとわからない感じではあります。
 ですけど、河村の能力に照らせば「挑戦先として入団候補に手を挙げる豪州NBLの球団は複数球団になるのでは?」と、現時点でですけど自分は読んでいます。


 河村の今季のBリーグでの成績が「22.9PER、22.55EFF、10.18アシスト、18.91得点、2.09スティール」です(PER以外は「30分換算」での数値です)。
 で、Bリーグよりも豪州NBLが「リーグレベルはやや上がる」ことを考慮しても、どれほど下振れしても「15PER~20PER」は確保できるのではと。

 そう考えると、豪州NBLでの今季の正PGの10人で、河村よりも明確に同格以上といえるのは「コットン」「ウォルトン」の2人のみです



 ウォルトン(今季)[6.5アシスト、16.8得点、0.8スティール、19.9PER]
 アダムズ(昨季)[5.8アシスト、20.8得点、1.1スティール、23.1PER]
 (いずれも豪州NBL[シドニー]で正PGを務めての成績。アダムズは『昨季の豪州NBLのMVP』です。」

 コットン(今季)[4.6アシスト、23.8得点、1.9スティール、23.5PER]
 コットン(昨季)[4.9アシスト、22.9得点、1.4スティール、22.4PER]

 河村(今季)[10.18アシスト、18.91得点、2.09スティール、22.9PER]
 河村(昨季)[9.53アシスト、12.71得点、1.67スティール、19.5PER]


 コットン(「2016~今季」まで7年間の、豪州NBLでのPERの変遷。)
 (☆はMVP受賞、★は豪州NBL優勝、※は豪州NBL得点王。)

 (23.8★※→18.6☆→18.9★※→19.6☆★※→21.9☆※→22.4※→23.5)


 ウォルトン、ジェイレン・アダムズのいずれも「NBA経験者」です(いずれもNBAでは成功できなかった)。
 で、アダムズは「昨季の豪州NBLでのMVP」です。今季はこのMVPという業績を引っ提げて、中国CBAに挑戦していますけど(裏を返せば「NBA復帰には届かなかった」ともいえます)、今季の中国CBAでは、出場機会をあまりつかめていません。

 ですけど、河村にとっては、豪州NBLで「ウォルトン」「アダムズ」そして「コットン」と同等以上のパフォーマンスを証明することが、「最もベストの道」(=NBAへの扉を切り拓く)であると自分は考えるのです。
 能力的には、「豪州NBLの球団で正PGを務める」ことは高確率で可能であると考えますし、「豪州NBLの球団で正PGを務める」ことを叶えられればそれ自体がとてもすごいこと!と伝えたいですけど、願わくは「その先」の景色を叶えられればより望ましいですので。


 特に河村にとって重要な指標と考えているのが、
 「アシスト数」「スティール数」(特に前者)
 です。

 【「Bリーグ」「豪州NBL」アシスト王の「平均アシスト数」の変遷。】
 
(直近5年間。つまり「2018-2019」~「2022-2023」の変遷です。)

 Bリーグ「8.5→8.7→7.4→7.5☆→9.2☆」
 豪州NBL「5.2→7.5→7.4→5.9→6.7」
 
(☆は「河村がアシスト王」の意味。)

 そう、あくまでも一つの目安ですけど
 「7アシスト、1.5スティール、PER20」(豪州NBLでの大成功ライン)
 「5アシスト、1スティール、PER15」(豪州NBLでの成功ライン)
 これが「目安のライン」になるかな、と読んでいます。
 わかりやすく述べれば「豪州NBLでもアシスト王になって欲しい!」こと。かつ、特にその先(NBA到達)を見据える意味でいえば「アシスト」「スティール」の2つをより最大級へと高めることがより望ましいと映ってます。


 【豪州NBL球団で正PGを務めた後に、考えられる道。】
 (1)NBA挑戦(MVP級の活躍が絶対条件)
 (2)複数年の契約延長(MVPあるいはそれに準ずるパフォならば)
 (3)豪州NBLの他球団移籍(より優勝に近付ける球団へ)
 (4)Bリーグ復帰(豪州NBLで、途中で正PGから陥落の場合)


 【河村勇輝(横浜BC)、現時点で「考え得るベストシナリオ」。】
 2023 横浜BCでCS出場(その上で1つでも上のステージへ)
 2024 世界最終予選での活躍→パリ五輪の本大会出場
    横浜BCでCS決勝進出(優勝だとより望ましい)
 2025 豪州NBLで正PG、そこでMVP級の活躍
    →豪州NBL球団との(複数年の)契約延長orNBA挑戦


 正直、心情的には「NBAに到達してそこで輝く河村を観たい!」です。
 アイザイア・トーマス(元セルティックス等)が主力選手として輝いていた当時のNBAでならば、「より現実的な道」として想像できたでしょう。

 ですけど、いまのNBAの「急激に変化しているスタイル・戦術の傾向」に照らして、スモールサイズである河村がNBAで居場所を確保できるイメージが、客観的に観ればどうしても描けません。
 NBA到達を叶えるには、恐らく現実的には「圧倒的なパフォーマンスの証明の積み上げ」と「巡り合わせ」の両方が必要になる、そう感じています。
 そう、NBAに挑戦するならば、「戦力として構想している」(これは最低年俸でもよいイメージ)契約を提示されるかがとても重要と考えますので。


 ですけど、より現実的には、

 「2024年に『世界最終予選』『横浜BCでの活躍』の両方で圧倒的な活躍」→「2024年オフに『豪州NBLに挑戦』」→「2024-2025シーズンで『正PGとしてMVPあるいはそれに準ずる活躍(理想はPERで20点台以上)』」→「2025年オフに豪州NBL球団で複数年の契約延長」

 これが「より現実的かつ望ましいシナリオ」と考える訳です。
 そう、「豪州NBLで正PGをつかむこと」がまず重要になる訳ですけど(これ自体は河村の能力ならば充分に可能だろうことは前述してます)、豪州NBLでBリーグ時代(今季だと「PER22.9」)に比してどれほどのパフォーマンスを叶えられるかが、とても大切になるイメージです。


 はっきりと正直に述べます。いまのようにBリーグの生観戦に出会っていなかった時期(Bリーグの生観戦は「2019-2020」からです)の自分ならば、「NBA到達ありき」で執筆を進めていたでしょう。いま思えば「NBAとBリーグしか知らなかった」ともいえますが(当時は「ユーロリーグ」が「欧州各国リーグ」の中の最上位の球団の集合体であることさえ知らなかった)。
 ですので、今回こうして「河村の海外挑戦の、より望ましい挑戦先」のテーマで綴るにあたり、勿論「応援するが故」が根底にありますけど、それでいて「できるだけ客観的に」「河村がより輝けそうな道」を自分なりに導き出そうというのは、一バスケファンとしての「大きな挑戦」と感じてます。

 本音を述べれば、「河村の海外挑戦」のテーマでの執筆は、いずれ別途で機会があるだろうかなと感じてます、それこそ例えば「2024年の新春」とかで綴るならば、「より現実的に、入団候補に手を挙げそうな球団」が見え始めるかなですから。
 ですけど河村の場合、特に「今オフで新人契約が切れる(=年俸が上昇する)」こと。ここまで述べたように、「河村側、球団側の両方の事情から(はっきり述べれば「2024年春の世界最終予選の存在」)、より現実的には海外挑戦の実現は2024年オフのほぼ一択」ではと自分は考えてますけど、「今オフで新人契約が切れて、横浜BC側が河村を抱えきれなくなって、それで海外挑戦へ」と考える人間も恐らくいるだろうと。それをも考慮すると、このタイミングで「河村の海外挑戦」をテーマに執筆することは「ホットな話題」といえると判断した訳です。


 河村の「2024年オフ」の海外挑戦をより実りある感じにできる意味でも、今オフの移籍市場での横浜BCの補強は「優勝を目指すピンポイント補強」が求められる感が。


 ここまでで、「河村の海外挑戦の可能性」のテーマで、
 「『2024年オフ』『豪州NBLあるいは中国CBA』がより望ましいタイミング及び挑戦先と考える。」
 で綴らせて頂きました。

 そう、「2023-2024シーズン」(来季)は、恐らくほぼ確実に「河村の海外挑戦に向けての、横浜BCでの『ひとまずのラストイヤー』」と考えてよいでしょう。
 で、来季は、河村にとっては勿論、横浜BCにとっても「球団史上で最大の勝負になる、特に優勝を叶えられるとても貴重なチャンスの年になる」と考えます。
 今季の開幕直前の展望で自分は、「横浜BCは『河村が健康体であり続ければ』の注釈付きだが、中地区2位でのCS出場は充分に可能と考える」と述べました。ですけど、

 【今季の横浜BC、下記の不安要素なのに球団史上最高のシーズン。】
 (1)「帰化枠/アジア枠が事実上機能していない」
 
(←モリスの平均出場時間は「7分50秒」)
 (2)「第3外国人のアウダは、限界感が近付いてきている」
 
(←「30分換算EFF」[15.85]以上に、機動力や負傷耐性に衰えが…)
 (3)「SG/SFが攻守両面でやや不安感がある」
 
(←「3P成功率が40%以上」「スティール数1.0以上」のSG/SFはゼロ)
 
(4)「ジャクソンのFT成功率が50%未満である(48.8%)」
 
(←もともとFTは苦手だが今季はこれがより顕著)

 「ジャクソンのFT成功率」は、目を瞑ろうかなではありますけど(実際、河村という最高の相棒を得た今季は「キャリア最高のシーズン」の感が)、他の3つのことは、正直無視できない不安要素です。

 とはいえ、裏を返せば、今オフに上述の不安要素を1つでも多く補強できれば、来季は「CS決勝進出、そして優勝」という大目標を叶える可能性が生まれることになる。
 ただ、横浜BCは、「都市としてはビッグマーケット」ですけど、球団の基礎体力的には、よくいって「ミドルマーケット」の感じです。しかも直近の決算では「債務超過」が計上であり(これは「ウエインズグループ」という親会社が付いたことで解消の見込みと伺いますが)、いわば「選手の総年俸に限りがある球団」といえること。
 そう考えると、横浜BCの今オフの補強は「優先順位を明確にした上でのピンポイント補強」という立ち回りが求められます。

 何故、横浜BCの今オフの補強での立ち回りが重要であるかというと、これは3つあって、

 「来季は河村のひとまずのラストイヤー。優勝を叶える最大のチャンス」
 「河村が退団後も日本人の有力選手を擁し続け得る意味付けを持たせる」
 
(←特に2024年オフでの「河村の後継の正PGの補強」の質を高め得る)
 「優勝(少なくともCS決勝進出)を叶えれば、河村の海外挑戦での挑戦先のレベル上昇に結び付き得る」

 そう、河村の海外挑戦は、「2024年春の日本代表での世界最終予選」が最も重要と強調してますけど、「来季の横浜BCでの個人・チーム両面での成績」もとても重要と考えるのです。
 勿論、球団としては純粋に「優勝を目指して」になるかなですけど、「河村が持つ影響力」を最も実感しているのも球団自身と想像しますので、「河村を最高の形で送り出す」への意識は、恐らくある程度はあるのではと想像するのです。

 「河村効果」「河村が持つ影響力」を顕著に示す素敵な記事であると強く感じます。


 【横浜BC、今オフの「要補強ポイント」の優先順位(現時点で)。】

 (1)「帰化枠/アジア枠」の補強。(←ダントツでの再重要!)
 (ポジション的には「SG/をメインに、SF/PGにも対応できる」選手だとより望ましい。)

 (2)「第3外国人、より具体的には『機動力』『シュートレンジ』『守備能力』を併せ持つPF/C、つまり『4.5番タイプ』」。
 (補強資金的には「コスパをも要考慮」。イメージ的には「ヒサタケ(青森)」「ヴァーグ(香川)」を念頭、特にヒサタケが獲れればより理想。
 ヒサタケだと「将来の帰化選手」「1日1ダンクで集客源」「ムードメイカーでもある」意味でも補強のメリットが。)

 (3)「SF/PFの両方に対応できる、日本人ビッグマン」。
 (いわゆる「第4ビッグマン」。選手の編成・起用に柔軟性をもたらすこと共に、SF陣のサイズ不足へのリスクヘッジにもなり得る。
 具体的には「西野(SR渋谷)」。ただし地元球団である大阪、京都などとの競合が恐らく有力なことに考慮が必要。)

 (4)「SG/SFの良質の日本人選手」
 (これはあくまでも「余力があれば」。守備力向上を目指すならば「阿部(島根)」、3Pなどの攻撃力向上を目指すならば「角野(三河)」が補強ターゲットか。尤も「補強資金的な余力があり、かつ獲得チャンスがあれば」のイメージ。
 ただし(3)(4)については、特に「森川の動向次第」で重要性が変化し得る、森川が退団だと補強の重要性が上昇のイメージ。)






 今オフの横浜BCの補強で、ダントツでの要補強ターゲットは「SGメインに、SF/PGにも対応可能であるアジア枠」と強く考えます。正直、この1点だけでも「結構な補強資金」を覚悟になりますけど、「短期、中長期の両面でいますぐにでも要補強が必要」と強く考えます。

 で、いま、「CJ Perez」「Mikey Williams」「Scottie Thompson」の3人のフィリピン人選手(いずれもPBA[フィリピン国内リーグ]に所属)、及び参考リンクとして、長くPBAでプレーして今季からBリーグでプレーする先人の意味で「マシュー・ライト(京都)」を、リンク添付させて頂きました。
 Perez、Williams、Thompsonの3人は、昨オフも「Bリーグ入りの可能性がある選手」で名前が挙がってました。
 (ライトは京都との現行契約は「2024年夏まで」とのことですので、今オフの移籍は「ゼロと考えてよい」と申し添えておきます。ただ、「PG/SG/SFのいずれにも対応可能」という意味では参考資料になり得るとしてリンク添付させて頂いてます。)


 ・「SGをメインに、SF/PGにも対応可能。」
 (横浜BCの現ロスターの最大の弱点は「帰化枠/アジア枠の事実上の不在」「SG/SFが攻守両面でリーグ平均~平均やや下の質」であること。)
 (キングはSGがより適正ポジションであり、要補強ターゲットになり得る阿部[島根]も同上。そうすると、サイズ的には「SFにも対応可能」であるとより望ましい。)
 (そして願わくは「PGにも対応可能」であること。これは「河村不在時でも攻撃の質を落とさない」ことは勿論、「河村以外でもハンドラーがいることで相手守備陣への怖さを増幅させる」意図がある。勿論、「2024-2025」以降での「ポスト河村」を見据えたロスター編成に柔軟性をもたらす意図もある。)
 (かつ、より理想は「守備力をも兼備できる」こと。「速いバスケ」の質の確保のためには「よい守備」があってこそといえるので。)


 今季、京都が「共に登る。」をスローガンに「チーム再建1年目」で、川崎に1勝するなど、成績以上に内容的には「思ったよりは勝負できている」(選手層の薄さは否めないけど)感じですけど、その原動力の1人が「マシュー・ライト」です。
 「30分換算のEFF」では「10.56」ですけど、この数値以上に
 「コートビジョン、全体バランス、シュートレンジ、守備能力を高いレベルで併せ持つ」感じで、特に「バスケIQに優れる」のが魅力なんですよね。
 (「だめなときは全くだめ」なのが玉に瑕ですが、それでも「アシスト」「守備」で貢献できること自体がとても貴重と実感します。ライトが活きるように「2ガード戦術」を用意したことも大きいでしょうけど。)

 ライトは、長くPBAやフィリピン代表で中心選手であったので、今季の良質のパフォーマンスは当然といえばそうですけど、いまの横浜BCで最も欲しい選手タイプは、まさしく「マシュー・ライトに近い選手」といえます


 では、横浜BCが今オフに最優先で要補強の選手は誰かと申しますと、
 「CJ・ペレス」(候補の1人目に挙げた選手)です。



 特徴的には、簡潔に述べれば「ドライブが得意なスコアラー」だけど、それでいて「アシスト、スティールをも高次元で兼備する」感じです。
 実際、PBAでは得点王2回。それでいて「アシスト数3~4、スティール数1.5~2」をコンスタントに記録してます。少なくともデータ的には「フィリピンバスケ界の比江島」といえるでしょう。


 【「CJ・ペレス」「ライト」、PBAでの直近5年間のPER。】
 (「2018-2019」~「今季」までの成績。ライトは今季のBリーグでの成績を併記。)

 CJ・ペレス(16.69→22.97→20.77→14.41→18.71)
 ライト  (14.03→19.89→12.40→15.05→11.03→12.89[京都])
 (ライトの今季のEFFは「10.56」)


 で、年齢的にはペレスは「1993年生まれ」です。つまり「いまが全盛期」といえます。プレースタイルの相違がある(ライトは「よりオールラウンダー型」、ペレスは「よりスコアラー型」)ので参考程度ではありますけど、PER(勝利貢献値)では「ペレス≧ライト」の傾向が顕著です
 不安があるとすれば、「USG%が26%程度と高い数値」で、恐らく「ボール独占傾向」があることがあります。横浜BCでだと「第2~第3オプション」になるかなですので、ハンドラーになる機会が大幅に減少するであろうことを含めて、その役割に適応できるか。
 それと、PBAではSG/PGメインと伺いますけど、横浜BCでは「SGメインで、河村不在時のPG」を想定しつつ、恐らく「SFをも務める」がポジションバランス的には求められます、ですけどPBAでは恐らくSF経験はほぼないはずです。

 恐らく想定されるのは2パターンで、
 パターンA「河村-CJ・ペレス-松崎-オリバー-ジャクソン」
 パターンB「河村-キング-CJ・ペレス-オリバー-ジャクソン」
 懸念されるのは「パターンB」使用時です、恐らく「4Qのクラッチタイム」ではパターンBが特に想定される、SF起用時にどれほど貢献できるか。

 とはいえ、CJ・ペレスが機能できれば「オンザコート4と同等の効果」を生み出せることになる。恐らく他球団との争奪戦になるかなですけど、全力で獲得して欲しい!と強く考えます。

 ちなみに「補強候補のあとの2人」も簡単に述べておきますと、ウィリアムズは「より3P重視のスコアラー、ただし攻撃面に全振り」、トンプソンは「スコアリング型のコンボガードで守備意識も高い、ただしサイズ面でSFは厳しい(185cmのため)」の感じです。サイズ面に目を瞑れれば、トンプソンはCJ・ペレスに比肩の実力者ですけど。


 で、要補強ポイントで「第2の優先順位」が「機動力、シュートレンジ、守備能力を高次元で兼備できる『4.5番タイプ』の『第3外国人』」です。
 現実的には「アジア枠(CJ・ペレス)」で多くの補強資金を費やすであろうと想像しますので、恐らく「第3外国人」は「限られた補強資金の中で」になると考えられます。

 河村の来オフの海外挑戦を見据えれば、「豪州NBLとのパイプ作り」も一つの方法ですけど、補強資金的に考えれば恐らく難しいですし、「4.5番タイプ」であることを考えても、めぼしい候補が見当たらないこと。
 そう考えると「Bリーグから」になりますけど、限られた補強資金に照らせば「B2からの補強も視野」になります。

 それで「ヒサタケ(青森)」を第1候補に挙げるのは、

 「ビッグマン離れしたスピード(速攻の先頭になれる)」
 「『1日1ダンク』で見せ場をつくれる、集客源になり得る」
 「リバウンド、スティールにも全力」
 「今季は3Pもレパートリーに加えた」
 「将来の帰化選手。ムードメイカーでもある」
 (「だめなときは全くだめ」「FT能力は要特訓が必要」に留意)

 これもまた、今季の青森での活躍(30分換算でのEFF「22.57」)で、恐らく他球団との争奪戦が充分に考えられますけど、青森でも「6thマン」をしばしば務めてますので、それが「第3外国人としての価値」をむしろ高めてる感じです。「速いバスケ」との相性は証明済みですので、河村との相性の意味でも、補強の価値は充分にあるのではと考えます。


 想像以上に長くなってしまいましたけど、「河村勇輝のこれからの成長」は、恐らく今季及び来季、「日本バスケ界のホットな話題」であり続けるでしょう。現に、YouTubeでの再生回数は、河村関係の動画は他選手を圧倒していますので。
 そして、一人の人間、一人のバスケファンとして、「河村勇輝がどれほどのステージまで到達できるか」を、とても楽しみにしています

 「不可能を、障壁を、突破して欲しい」。今回ここで綴ったことが、いい意味で覆されて欲しい。そう、「巡り合わせ次第ではあるけど、NBAは現実的な道といえるよ」というステージへと

 自分にとっては、「だからバスケは素晴らしい!」と、バスケを生観戦へと導いた存在が、河村勇輝です(同じ年での女子の林真帆[SG/SF。岐阜女子高校→現東京保健医療大学3年生]のひたむきさと素敵な笑顔も一つの要素でしたけど)。だから、河村への思い入れは正直とても強いですし、いまでは比江島と共に「最推しのバスケ選手」です。


 実は、「1月28日土曜日」、「横浜BCvs京都」の生観戦を、既に心に決めています(チケットは既に確保済みです。日帰り弾丸日程ですが)。どんな景色を見せてくれるだろうと、自分の中では既に「わくわく感」でいます。


 【バスケットボール#20C】【エッセイ#9C】

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