【緊急執筆】功労者との別れ方には、手順があって然るべきはず。B2福島、村上との別れ方は、とても納得できないよ!【バスケ】【Bリーグ】【野球】【エッセイ】
確かに福島は、今季にオールインしていた。そして結果は「報われなかった」。でもだからといって「急ぎすぎている」と映るし、功労者と別れる合理的理由があるとは思わないよ!
実は当初、いまリンク添付させて頂いた直近のnote記事の続きを兼ねて、「奈良のRS本拠地最終戦&ファン感謝祭、そして今オフの奈良のより望ましい補強戦略」を綴ろうと構想していました(これは後日に綴らせて頂く構想です)。
ですけど、1人の人間として、1人のバスケファンとして、「どうしても伝えずにはいられない!」と感じることが起きた。
(なお今回のnote記事、当初にイメージしていた文字数の2倍くらいになってしまっていますので、「PC・タブレットでの閲読」を強く推奨させて頂きます。)
実は、村上の福島の退団発表を拝読したとき、自分はこのときは「かかりつけの歯科のカフェ(かなりの大病院です)」にいました。
声が思わず喉元まで出そうなのを堪えながら、でも心の中では上述のような想いが、自分でも驚くほどに次々と溢れ出てきていて(これについては、後述で触れるが「自分が東北に向き合い続けている立場である」ことの影響も恐らくあると思ってます)、「怒り」「悲しみ」「悔しさ」が一気に充満していって、気が付いたときには、自分の応援球団という訳ではないのに、涙が溢れ出てきていました。
どんなに悲しかっただろう。どんなに悔しかっただろう。
球団側から「来季構想外です」と一方的に告げられる、という終わり方になるとは、正直全く想像していませんでした。それも「もう衰え切って限界だよ」という内容ではなかったよね?と(生観戦した試合では、確かに「0得点・1アシスト・-4EFF」と酷い内容だったが、「スピード」「守備意識」という「らしさ」も要所で示していた)。
自分の応援球団は、「京都」「奈良」「大阪」です。それと今季は「島根」「広島」「横浜BC」にも注目し続けていました。
今季、「奈良」が応援球団の1つになり、(それまでも時折B2を配信越しに観てはいましたが、)今季はB2を生観戦でも配信でも見る機会が一気に増えました。その延長線上で、村上は「愛される理由が、わかる気がするな」な感じで、「好きな選手の1人」まではいかなくても、いままでのイメージ以上に
と強く感じるようになっていました。
村上は、厳密には「名誉生え抜き」になります(最初の1年は「浜松・東三河(いまの三遠)」に所属した)。ですけど、2014年の「創設時メンバー」の1人ですので、純粋な「生え抜き」の枠を超えて「生ける伝説」「球団の歴史そのもの」といえるのは、そのためです。
直近3年は「絶対的な正PG」ではなくなりつつありましたが(最も成績自体は「B2ではトップレベル」を堅持し続けてる)、単にずっと在籍し続けてることのみならず、ずっと重要戦力であり続けてることが特筆です。
で、確かに村上は、篠山(川崎)、岸本(琉球)、合田(大阪)のような「The・カリスマ性」という感じではないかもだけど、「頼れるチームリーダー」ということはとても伝わってきますし(実直な人間性、って感じだよねと)、一選手としても「圧倒的なスピード」「コートビジョン」「攻守両面で走り続ける姿勢、高い守備意識」は、「小さいからこそできることがあるんだよ!のよき手本の1人」(スピードは真似できなくても、運動量・守備意識は参考にでき得る!)だよね、と感じていました。
そう、はっきり述べましょう。
そう自分は、強く抱くのです。
功労者の引き際は「想像以上に労力を必要とする」。実際、「幸せな花道」が叶ったのは意外と多くない。でもだからこそ、日本のバスケ・野球では「引退試合」が叶うことは「最高名誉の一つ」と自分は思ってます!
尤も、球団側の目線に立って考えると、実は、功労者の引き際・花道は、恐らく自分たちファンが想像する以上にとても大変な労力を必要とすると想像です。
自分はいま「38歳」ですけど、自分の人生で「生きていてよかった」と思っている1つが、野球の「八木裕さんの引退試合」(阪神一筋で18年、39歳まで現役であった。引退試合は2004年10月10日、「阪神vs巨人」でした)です。当時、自分は「20歳、大学2回生」でした。
引退試合が「vs巨人」になったのは、当初は確かその6日前の「vs広島」が本拠地最終戦になるはずで、それを引退試合と当初は発表されていましたが、雨天順延の影響で、この日の「vs巨人」が急遽で本拠地最終戦に組まれたことで実現したのです(しかもこの「vs巨人」も当初はこの2日前に組まれていたので、引退試合の日程は2回延びたことになる)。
雨天順延の影響で急遽実現したので、この試合は異例の「完全当日券販売」。朝一番で並んで(確かタクシーを飛ばして?)チケットを入手して(尤も個人的には、朝一番で並んでの完全当日券販売は「公平でいいじゃん」と思っている)。
引退試合、8回裏に代打で登場、中前安打で有終の美。
引退挨拶では「憧れの、甲子園の打席に立つことは…もうありません」と話して、本人もファンも号泣でした。
大怪我を克服して、代打で復活した「不屈」の人であること。
(実は若いときは「3年連続で20本塁打到達」の右の強打者でした。)
「勝負強さ」「一振りへの集中力」。子ども心に、自分の憧れだった。
(自分がスポーツ好きになった最大の原点は「1998年の夏の高校野球の選手権大会」ですが、母が熱狂的な阪神ファンで、特に子ども心に最も印象的な1人が、八木だったのです。)
感情をあまり表に出さない選手でしたが、それがむしろ「仕事人」って感じで、それも印象的です(自分は感情が表に出るタイプですので、その意味では真逆ですが)。
ですけど実は、引退を決断にあたっては、水面下で「球団側からの引退勧告」があったといわれています。そして、八木に「最高の花道」をということで、2か月以上をかけて準備がされて(勿論、「燃え尽きた」と納得できる時間をとるの意味も、恐らくあったと想像です)、そして雨という「自然のいたずら」もあって、「巨人戦での引退試合」という「最高の望みが叶い」、最高に感動的なエピローグになったのです。
日本の場合、特に野球では、「引退試合をすること」が「最高名誉の一つ」になっています。感動的な引退試合のエピソードは、それこそいくつもあります。
ですけど一方で、その球団の功労者と称えられる選手でも、「幸せな引退試合」が叶わなかった選手も少なくないです、というかむしろ、そのような選手の方が多いかもです。
「鳥谷敬さん(阪神)」。「能見篤史さん(阪神)」。「山崎武司さん(東北楽天)」。そして近年でだと「松田宣浩(ソフトバンク)」。
(尤も、例えば能見は「最後に移籍したことは自分にとってプラスだった」と公言しており、それはそれでよかったというケースもあるんだと学びになる。実際、能見の野球人生自体は、ラスト2年でのオリックス時代により、結果的には「完全燃焼で引退できた」のでよかったと感じます。)
例えば松田は、応援球団の枠を超えて、「ソフトバンクの象徴」でした。それどころか「唯一無二の個性」と称えられていました(自分も大好きな1人です)。「ソフトバンク一筋で引退して欲しかった」と思ったのは、恐らく自分だけではないでしょう。
ですけどそのようなケースはなぜ起こるのかというと、
という「認識のずれなんですよね」。特に「動体視力の低下」は、本人目線ではわからないことが多いらしくて。引退して数年たってから「あっ、自分って動体視力が落ちてたんだ」と思い知らされるのだそうです。
(ちなみに、山崎武司の場合はやや特殊で、退団年でも402打席と主力級の起用法であった。ただ打撃成績自体は、生命線の長打力の低下が顕著で、「引退勧告」は確かに理解できる面はある。当時で既に43歳と「40歳を大きく超えてきていた」ことも影響したかもと。)
で、バスケットボール(Bリーグ)の場合はどうか。
(←「内海慎吾さん(京都。2022年引退。8年間在籍、「名誉生え抜き」)」の場合。内海は昨季のRS最終戦である「vs島根、2022年5月8日」に「引退試合&引退セレモニー」をした。
ただ、引退試合に向けて2か月半ほどかけて水面下で準備されていたといわれており[実際、引退セレモニーの映像からは、内海にゆかりがある「名古屋D、富山、北海道などとの調整がなされていた」ことが伺える感じでした]。動き自体は「もうボロボロまでやり遂げた」感じでした。
「引退試合&引退セレモニー」は生観戦でしたが、「完全燃焼で後悔のない花道」って感じでとても素敵だなと感じました。)
(←「広瀬健太さん(SR渋谷。2022年引退。9年間在籍、「名誉生え抜き」)」の場合。広瀬は昨季の4月に引退を決意して、一部の球団関係者には既に引退の意向を伝えつつ、選手には[ベンドラメなどごく一部を除いて]引退の意向を伏せていた。
で、全日程終了後の昨季の6月10日に引退会見。10月23日の「SR渋谷vs島根」終了後に引退セレモニーを開催した。尤もラスト3年は「稼働率は落ちてきてたが、出場時のプレーの質はB1レベルを堅持し続けてた」。
引退会見で「実は社員選手であった」こと、引退後は社業に専念することを明かした。故郷は島根で、かつて島根は獲得を検討したが最終的に断念したことがあったと伺うが、社員選手と判明したから断念せざるを得なかったと推定される。
引退セレモニーはバスケットLIVEで観てましたが、どこまでも「フォアザチーム」な人間性が伝わり感涙でした。全盛期は「日本バスケ界no.1のディフェンダー」であった訳で、「広瀬のような存在がチームに1人いるだけで全然違う」ことを学ばせて頂いた選手でもあります。)
尤も、バスケットボールで、こうして「幸せな花道」を設けられた実例が少ないことに留意が必要かもですけど、バスケットボールは「屋内スポーツ」なこともあり、特に「球団の功労者の引退セレモニー」が叶えば、それこそ「盛大に」開催されます。こうして考えると、内海、広瀬は、最終的には「温かく送り出される終わり方」ができてよかったと、一人の人間として感じます。
ですけど、球団の功労者であろうとも、「望んだ終わり方」になるとは限らないのは、「理解はできる」のです。
実際、自分も昨オフは、応援球団で「名誉生え抜き」の、ある種冷徹な退団劇を目の当たりにしてますので。
(放出発表は「5月10日」、「RS最終戦のわずか2日後」だった。昨オフの移籍市場の序盤は、京都の「退団・放出発表ラッシュ」が話題をさらっていて、特に永吉の放出は応援球団の枠を超えて衝撃として受け取られた。
で、「6月14日」、「B2福岡への移籍が発表」、このときに「退団コメント」が同時に載せられている。もともと「背中で語る」タイプなので、コメントがコンパクトなのはその影響と解釈頂ければ。
永吉の故郷は鹿児島なので、「九州の球団」なことも移籍先選びの理由の一つだった感じ。最終的には「安定した出場機会」を確保できて、「とても生き生きして映った」訳で、「結果的には、本人にとっては移籍してよかったと映る」[京都に残留の場合は「精神的支柱」の役割がメインで、一選手としてはさほど重要視されなかった可能性が高いので。ただ、京都を応援の目線でだと、「貴重な日本人の3.5番」であった訳で、放出を急ぐ必要はあったのか?と感じる場面は、今季も何回もあった感じでもあります]。)
いま示させて頂いたように、功労者との別れ方は、とても難しいのです。
特に永吉のことは、「永吉がいない京都」であることを、今季の開幕時点でも受け容れられていませんでしたから(いまだからいえますが)。
(小室、トビン、モーアが「いずれも『ノーインパクト』に終始した」ことも、「納得できない想い」に拍車をかけた感じが正直あります。)
11月になってからでしょうか、永吉がB2福岡で充実のときを過ごしていると伺って、それで「ああ、これでよかったのかな」と受け容れられたのは。
少し、話を脱線させて、私事を綴らせて頂きますけど、(いま自分は「38歳」ですけど)いまの自分がいるのは、2011年の「東日本大震災」、この復興支援活動に微力ながら参加させて頂くようになってからです。これは自分自身が、小学4年生のとき(1995年。当時は西宮[兵庫県]に住んでいた。いまは大阪に住んでます)、「阪神・淡路大震災」に被災した経験が大きいです(この話は、いつか機会を持てたときに改めて言及させて頂くかなですが)。
「2011年9月~2015年3月」、延べ「10回」東北を訪れて、いろいろな場所を訪れさせて頂きました。
福島も、「浜通り」(いわき)、「中通り」(福島)、「会津」(喜多方)と、3つの地域のいずれも訪れた経験があります。
その中でも、特に印象的な経験の1つで、2012年夏に「喜多方」を訪れた経験は、いまの自分に大きな影響を与えている一つです。「価値観を大きく変えた」一つといってもよいです。
「目に見えない爪痕」。「物事を多面的に見る」。「自分がその人の立場だったらと想像する」。人間として、いろいろなことを学ばせて頂いた「生きた学び」をさせて頂いた場所です。
それでいて、ほんとうは現地の人たちの方がよりつらいと想像するのに、自分が現地の人たちから「生きる勇気」をもらえた感じなのです。
それと喜多方ラーメン、とても美味しかったことも、素敵な思い出の一つです。
いまも、そしてこれからもずっとですけど、1人の人間として「東北」に(そして「社会をよりよくすること」に)、ずっと向き合い続けることが「自分にできること」と思っていて、(日程的にいけるときの参加になりますが、)「きっかけ食堂」という「毎月11日の取り組み」がありまして、京都で、いけるときに参加させて頂いてます(といってもスタッフではなく、1人の客としてですが)。いわば「関西からできること」という感じでしょうか。
「勝負の年」の今季の敗因は「ポジションバランスの歪さ」等にある、持てる戦力値を最大化できなかった。「何かを変えたい」意図は漠然と感じるが、『ダブドリ』のインタビュー記事を含めて、どこへ向かうのだろう…?
話を戻します。で、今回の「村上の放出劇」、いや、「長谷川、橋本」も球団の功労者であると自分は思っていますので、「村上、長谷川、橋本の放出劇」に何故なったのか、という表現がより適切であると自分は感じますので、この表現を用いさせて頂きますけど、後述で「考えられる2つの理由」を示させて頂きますけど、「たたき台」として、「今季の福島についての基本データ」を示させて頂くことから、綴らせて頂きます。
(リンク添付の1つ目が「B2の全14球団の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」、2つ目が「今季の福島の全戦績」、3つ目が「福島の各選手の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」です。)
正直、今季を通して、「佐野公俊HCのマネジメント能力」に、自分は疑問符をずっと抱き続けていましたけど(はっきり述べれば、11月終了時点で「チョン・ギボムをシステムに落とし込めてない」時点で解任した方がより望ましかった、勿論後任をどうするかの問題はある訳だが)、「最終的な選手編成」をみると、「HCのマネジメント能力がもっとまともならば、勝率6割くらいは勝ててるよなあ…」と改めて感じます。
(実際勝利数は「28勝32敗、勝率.467」、つまり「勝率5割さえ下回った」。)
本職SFが菅野1人であるなど「SF/PFがスカスカ」な「ポジションバランスの歪さ」も気に掛かってましたが、それ以上に「ごめん、HCの選手起用法に、強い違和感が拭えない」感じで。
自分がこの選手編成を与えられれば、下記のようにしてました。
「長谷川の6thマン起用」は、納得ではあるのです。「本職SFが菅野1人のみ」ですので(そもそも菅野をなぜ正SFで起用しなかったのか自体が、意味不明ですが)。
ですけどこうしてみると、「やはり、そもそも論として、ポジションバランス自体が歪だよなあ…」と。「RSは長丁場な訳で(しかもB2には「バイウィークの概念自体がない」)、『負傷者リスク』を考慮していないよなあ…」と、「HCのマネジメントの拙さ」以前に「このポジションバランスではそもそも厳しかった」ことが伺えます。
その上、特に痛恨であったのが、「ハレルソンが期待値通りに輝けなかったこと」(恐らく「EFFで20点超え」を計算していたはずだが、実際のEFFは「17点台」)。「最大の得点源」と見込んでいたはずで、「ポジションバランスの歪さ」「HCのマネジメントの拙さ」と同等に「勝率6割に遠く及ばなかった原因の1つ」になったといえます。
あとで改めて言及させて頂きますけど、今季の福島は、実は「補強資金的に少なからず無理をしている」とも、開幕前から漏れ聞こえていました。
恐らく「ハレルソン」「エチェニケ」「チョン・ギボム」と「村上」「長谷川」「橋本」「菅野」の「二兎を追う」ことを選んだ結果なのだろうと想像です。
このうち、「ハレルソン」が機能できず、「チョン・ギボム」はシステムに落とし込めずで、その意味でも「そりゃ勝てないよね」と。
ですけど一方で、「マイナスなことばかりではない」訳で、
と、「日本人のコアメンバー4人」のうち、「村上、長谷川、菅野」は「前年よりも成績を向上」させてます。
そして、「土家が想像以上に輝いた」こと。「今季の大学4年生世代は軒並み苦しんだ」ことを考えれば、なおさらの「球団の将来を担い得る逸材」なことを証明できた意味では、土家は「今季の最大の収穫」といえます。
しかも土家は、参考数値とはいえ、「FT成功率100%(12/12)」!「FTを安心して観られる」意味でも「とても大きな存在」といえます。
ですけど、むしろそれ故に、「今季、持てる戦力値の最大級を出し切れなかった」ことが「とても悔やまれる」ことがいえるのです。
「補強候補ターゲット」で名前を挙げた選手は、
「何か明確な特徴が1つ以上あるか」「優良コスパの程度」
この2つを、特に考慮しています。
外国人枠については後述でより深く言及させて頂きますけど、日本人の補強は
上述で示させて頂いたのは、あくまでも「現時点で考えられ得る中での、よりベストの補強案」です。ちなみにグティエレスの期待値の「21点台」はさすがに「上振れ」と思う感じで、より現実的には「18点台」のイメージですけど、それでも上述の補強が叶えば、「EFF合計値」で「124.79」→「129.06」で「+4.27の上昇」になります。
勿論、実際には蓋を開けないとわからない訳ですけど、恐らく
Bリーグの場合、「Cに加えて、PFにもビッグマンタイプ」という、「1-2-2」あるいは「2-1-2」システムが基本型ですけど、もしかしたら
「『2-2-1』システムへの挑戦を検討している?」
(←今季、茨城が取り組んだ方法。結局は頓挫したけど。
PFに「ウィングタイプ」を置く方法。厳密には「2-1-2」との併用。)
この可能性は少なからずあり得る、と読んでるんですよね。勿論、「村上」「長谷川」を共に放出する、ことの合理的理由を精一杯考えるならば、ですけど。
(←「橋本のnote」。情熱的で実直な感じが伝わって、1人のバスケファンとしてちょくちょくですけど拝読させて頂いてます。
試合を観ていると、ちょくちょく「審判と戦ってしまう」ところがあると映りますけど、それも「ご愛嬌」の感じでしょうか。)
今回、「村上の放出について、1人のバスケファンとして、とても納得できない」を出発点に、こうして綴らせて頂いてる訳ですけど、実は、「長谷川」「橋本」「高橋祐」も、今回放出発表になった訳ですが(というか残留見込みの日本人選手が「菅野」「土家」の2人のみですが)、放出された「コアメンバーの4人の日本人選手」に共通であるのが、
そう、要は
「球団側から『来季構想外、以上』と通告した。
それも恐らく、前触れ的な伏線もなく突然に。」
ということです。
今回、急遽こうして執筆させて頂いてるのは、高橋祐はともかく、
「村上」「長谷川」「橋本」は、「球団の功労者」である訳です。
しかも村上は、「球団創設1年目からの在籍」、つまり「オリジナルメンバー」です。それ故に「球団以上の存在」になったと球団側からは映ったのかもですが(勿論、本人は「ただ純粋に福島を愛しただけ」であり、「球団以上の存在」という意識は全くないと想像です)。
(4人共に「残留したかった」と述べていることに照らせば、恐らくだけど「チームの雰囲気自体はとても良好だった」ことが伺える。
その意味で、佐野公俊HCは「雰囲気づくりを意識していた」ことはいえるのかなと。)
何に自分が怒っているのかと申しますと、
と、自分は強く感じるんですよね。
(←「2021年3月10日」の「Number」さんのインタビュー記事。これも重要な参考資料の一つといえるかと。)
「村上、長谷川、橋本の放出劇」の「第1の理由」。
いわゆる「親会社の意向」です。勿論、「考えられる理由として」の域を出ませんけど。
2013年に創設、2014年にbjリーグ参加。もともとは、いわゆる「市民球団」の延長線上です。
2020年3月に、「識学」(組織運営コンサルティング会社)が買収(正式買収は4月です)で、親会社になりました。
いま、参考資料になり得るといってよいだろう、
「『ダブドリ vol.16』122頁~135頁での、インタビュー記事」
の冒頭写真を、示させて頂きました。インタビュー記事を拝読させて頂いて、自分が気に掛かったのが、
「『識学』が『福島』よりも先に強調されている感じ。」
です。自分は正直、「強い違和感」を抱いた感じでした。
尤もさすがに、今回のような「功労者を一気に放出する」(それも「まだできるどころか、普通に全盛期レベルの数値を叩き出してるのに!」)という方法をするとは、このときは全く想像できませんでしたけど。
「第2の理由」で考えられるのが、恐らく来季の福島の新HCと考えてよいであろう、エンリケ・スニガさん、つまり「新HCの意向」です。
スニガさんは「元メキシコ代表AC」ですが、これはある種の「隠れたポイント」では?と自分は思ってます。
(リンクの1つ目が「メキシコ代表」、リンクの2つ目が「メキシコのバスケリーグ[LNBP]」です。リーグレベルははっきりとはわからないですが、選手の顔触れなどから、恐らく「日本のB2」「台湾(Pリーグ+、T1リーグ)」「カナダ」とほぼ同等?と想像の感じです。)
(今季のメキシコリーグ(LNBP)の選手成績(アドバンスドスタッツ、「PER」にカーソルを合わせてます。日本のB1リーグと単純比較ができないので参考程度ですが。「EFF」と「PER」は微妙に計算式が異なりますが。)
(新HCになるであろうスニガさんが、メキシコ代表AC時代に臨んでいた「2021年東京五輪の世界最終予選のロスター」。一つの参考資料になるのでは?と自分は思ってます。)
恐らくですけど、スニガさんは、「自分の志向するスタイル・戦術を表現できるメキシコ人選手を1人連れていきたいのでは?」と想像しています(勿論あくまでも想像に過ぎませんが)。ですが、メキシコリーグは日本のB2に近いと述べさせて頂きましたけど、メキシコ代表の常連メンバーでさえ、「日本のB2リーグで輝けるのでは?」と想像できる選手は、(調べる限りでですが)数えるほどしかいません。
で、「スニガさんが今オフの新外国人の1人として連れてくるのでは?」と考えるのが、「下記に挙げる2人のいずれか」ですが、いずれも「PG/SGタイプ」の選手です(Bリーグで重宝される「C/PFタイプ」で、「B2でも輝けそうと判断できる選手」は正直見出せませんでした…)。
(「候補1」、「ホルヘ・グティエレス(PG/SG。[191cm、88kg]。[この12月で35歳])。」NBA経験者[「RS47試合、PO6試合」に出場]。
東京五輪の世界最終予選メンバーからは外れているが、メキシコ代表の常連の1人。現時点で「メキシコ国内組ではno.1」[今季のメキシコ国内リーグでのPERは「22.62」]。PGとしては一通りできる感じだが、守備意識の高さも特徴といえる。
年齢面をも考慮だと、仮にBリーグ入りになれば「最後に近い挑戦」になると思われるが、直近2年のメキシコ国内リーグでの成績を見る限り「2年程度ならば可能では」と考えるが。)
(「候補2」、「ホセ・エストラーダ(SG。[193cm、84kg]。[この2月で29歳])。」
メキシコ代表の常連の1人で、東京五輪の世界最終予選メンバーにも名を連ねている。
現時点で「メキシコ国内組ではno.2」[今季のメキシコ国内リーグでのPERは「17.49」]。
グティエレスに比してだと「3P能力、FT能力でより上回る」が、よくも悪くも「シューター特化型」の感じか。ただ年齢面では「いまが全盛期」といえるので、日本に馴染めれば長くできる可能性も。)
「グティエレス」、「エストラーダ」。自分は、Bリーグに来るならばグティエレスの方がより向いていそうと思っていますが(完全ウィングタイプはあまり輝けない傾向にあるため)、グティエレスは「PG/SGタイプ」です。そうなると、「外国人/アジア枠の2ガード」の時間帯が生まれるイメージになります。さらに述べれば、特にクラッチタイムとかで
この布陣がとられることは、充分に考えられると自分は読んでいます。
「村上、長谷川、橋本」と「功労者を一気に切った」合理的な理由を考えるとすれば、「アジア枠に加えて、外国人枠で教え子を1人どうしても入れたい」、そうすると「村上、長谷川、橋本は能力に見合った出場時間や役割を与えられないという判断」と考えれば、納得はできます。
で、「5月15日」という早い段階で補強を発表した、アジア枠の「ロバート・ボリック(PG/SG。フィリピン代表)」。
「CJ・ペレス(SG/PG/SF)」「スコッティ・トンプソン(PG/SG)」「ジェイミー・マロンゾ(SF/PF)」と共に、「国内組の中で、Bリーグ入りがいつ実現しても驚かないほどの有力選手」といわれていました。
恐らくですけど、ボリックは「B2球団が獲得可能な帰化枠/アジア枠の中では最高レベルの選手」と思ってます(今季のPERは「18.51」と高いレベルにある)。
フィリピン人らしい傾向の感じで、3P成功率が御世辞にも水準レベルとはいえずで、スティール能力もやや不安感ですが、「アシスト意識、得点意識の高さ」「良質のA/TO」「FT成功率が80%超えを計算できそう」は大きな長所の感じで、「25分~30分程度、正PGで固定起用できそう」、それだけでもとても大きな意義といえます。
年齢面でも「この9月で28歳」で「これから数年が全盛期」であることも、とても大きな魅力です。実際、フィリピン側の報道では「2年契約」とのことですし、恐らく「3年スパンでの戦力」と想像できます。
で、福島は今オフ、ハレルソンを放出していますが(エチェニケは恐らく確実に残留と読んでる。E・マーフィーは「目指す補強が叶えば退団、叶わなければ残留」と読んでる)、自分は「エチェニケを残してハレルソンを放出」、これ、「エチェニケは典型的な古典型ビッグマン(=3Pがない)」ですので、「3Pができるビッグマン」が要補強ターゲットになります。
何故「3Pができるビッグマン」が重要かと申しますと、この2年で、Bリーグにおいては「3Pができない古典型ビッグマンは1人まで」ということが明確な回答になりつつあるからです。
いま挙げた3つの実例に共通なこととして、「3Pがない古典型ビッグマンが2人並ぶと『プレーエリアが重複』→攻撃が円滑になりづらい→そもそも相手守備の立場的に『より守りやすい』、しかも『無駄なTOリスク』」、そりゃあ機能しないよねと。
しかも3つ共に、「どちらかに機動力があるから(ジャクソン、ハント、ディアロ)、プレーエリアの重複は克服できる」という勘違いに陥りやすい、これを残酷にも「教訓」として突き付けたと自分は感じてます。
(余談だが、「ジャクソン、ハント、ディアロ」に共通するのが、「人間性がナイスガイなこと」。勿論、人間性がナイスガイなこと自体は「一緒に仕事がしたい」に直結な訳でとても素敵なことですが、その一方でそれ故に「批判しづらい雰囲気が無意識的に醸成されていた」ことも共通要素。)
で、「ウェルシュ」。今季の成績から、下記のような特徴が伺えます。
「通年の成績」でみると、「機動力はあるけど、本質的には典型的な古典型ビッグマン」とみられがちです。
ですけど「ラスト17試合」でみると、「7フッターだが、3P能力があり、ポイントセンター能力がある。それでいて高さを活かしたブロック能力、OR能力はB2レベルを凌駕している」と、「全く異なる解釈」になります。
「ラスト17試合」でのウェルシュ、としてみれば、「古典型ビッグマン」であるエチェニケとの補完性はむしろ恐らく優れる感じになり、ウェルシュの入団がもし叶えば、エチェニケと「相手守備に恐怖感を与えるツインタワー」になり得ると考えられます。
ボリックは既に入団決定済みですが、いま挙げた3人の入団の実現が叶えば、恐らく「結構な補強資金」が必要になると想像です。
実は、今季の福島、確かに「球団史上最強の選手編成」と評価されていましたが、「補強資金的に少なからず無理をしている」とも、開幕前から漏れ聞こえていました。
恐らくですが、「ハレルソン、エチェニケのツインタワー、優良アジア枠になり得る素質を持つチョン・ギボム」と「バリバリのB1経験者の長谷川、橋本、菅野、福島の生ける伝説の村上」、この「二兎を追う」ことで「想像以上に補強資金がかさんだ」と想像します。
で、結果は「B1昇格に届かなかった」(戦力的な期待値は「勝率6割強」と思ってましたが)、それどころか「勝率5割に届かなかった」&「チョン・ギボムを最後までシステムに落とし込めなかった」。
個人的には「11月末の時点でもチョン・ギボムをシステムに落とし込めていない」時点で「ああ、あかんわ」と正直思ってましたし(「佐野公俊HC」、「チョン・ギボム」のどちらを選ぶか、に陥っていた)、「本職SFが菅野1人だけという、ポジションバランスの歪さ」(いびつさ。長谷川、橋本もSFに対応可能だが、サイズに目を瞑ることになる)というデメリットが想像以上に大きかった(申し訳ないけど、友利のところに「日本人の3.5番タイプ」を入れる、例えば小阪[今季は香川]を補強しておく、とかができていれば、それだけでも全然違っていたかと。選手編成において「ポジションバランス」をどれほど考慮したのか?ということは、正直感じていました)、と自分は「一バスケファンとして」正直感じてます。
で、「補強資金的に少なからず無理をした」今季は「報われなかった」、それを踏まえると今オフは「補強資金はよくて昨オフと同等程度(というか恐らく昨オフより少し減少させたい?)」、でも「外国人&アジア枠の4人にかけたい補強資金は今季よりもかかりそう」、そうなるとおのずと「日本人選手にかけられる補強資金は抑えざるを得ない」、その結果として「特に資金面を圧迫する&オーバー30である村上、長谷川、橋本の3人にまで給与を回せない=切らざるを得ない(地元選手である菅野は切りたくない)」、その結果、「本人は福島で1年でも長く所属したかったのに」、「納得できない別れ方」になってしまった、と自分は想像するのです。
これに加えて、「村上、長谷川、橋本の3人」は「B2ではトップレベルだが、でもB1で勝負できるか(=個人昇格が叶いそうか)といえば恐らく厳しそう」という「難しい立ち位置」であることも、少なからず影響したと想像です。
だからといって、です。
言葉通り「村上、長谷川、橋本」の3人は「福島の人々と『共生』し続ける存在」であった。
言い換えれば、確かに「ビジネス」としては、「これ以上は限界」だったのかもしれません。ですけど、「ファンあってのプロスポーツ」という視点が、今回の「村上、長谷川、橋本」の放出劇には「明らかに欠けている」、と自分は強く感じるのです。
先述させて頂いたように、確かに「村上、長谷川、橋本」は「3人共にオーバー30」な訳で、確かに「これ以上上がり目がない、その意味で給与に見合わなくなりつつある」という解釈は「理解できない訳ではない」です。
ですけど、です。正直、自分が福島のGMならば、「コスパ」「ポジションバランス」「年齢面」を総合すれば、「橋本の放出」は正直やむを得ないかなとは思います(個人的には、[村上、長谷川を残留させた上で]橋本のところに葛原を補強できれば、失点数減少が高確率で見込めて、ポジションバランスの是正をも含めて、ドンピシャの補強になり得ただろうと)。
ですけど、です。「村上、長谷川、橋本」を「3人共に一緒くたに放出する合理的理由があったのか?」と、強い違和感が拭えないのです。
たとえ、「村上、長谷川、橋本」を「放出せざるを得ない、やむを得ない事情」があったとしても、
と、自分は強く感じるのです。
恐らくだが、福島の意図、今季に着手した「京都」「三遠」の「チーム全面改革」に触発された?と想像する。全面改革自体はある種理解できるが、村上の放出は「手順を踏んでいない」、「プロバスケ球団は生き物」だよ?
正直感じているのは、昨オフ(今季)の、B1の「『京都』『三遠』のチーム全面改革」。NBAでは「再建モード」といって、前例がいくつもありますが、Bリーグでは京都、三遠のような「大胆・極端といえる全面改革・再建モード」は「恐らく前例がなかった」が自分の記憶です。
で、「京都」「三遠」のチーム全面改革。球団内(球団職員がどう感じていたかという意味で)ではわからないですけど、少なくともファンは「改革は絶対に不可避である」では一致の一方で「選手・チームスタッフの大量放出(一部を除いて総入れ替え)」からのスタートなこともあり、当初は「反発」「戸惑い」の声がより多かった感じでした。
特に「三遠」は、大野篤史さんをHCに招聘した訳ですが、これも当初は「来るわけないでしょ?」の声が大きかった感じです。しかもスタッフも何人も大野さんと共に三遠に移籍で、よくも悪くもまさしく「チーム大野」、これは一バスケファンとしてとても衝撃でした(わかりやすく述べれば、吉田朱里彩さん[現広島マネージャー]以外はほぼ全員が三遠に集結した、といってよい。その一方で行動を共にしない道を選んだ吉田さんも、広島に来て広島の今季の雰囲気はとてもよくなってると伝わったので、吉田さんにとってはこれでよかったんだと感じます)。
で、「京都」「三遠」。「全面改革1年目」は、チーム成績は「期待値通りに行けたかは、解釈が分かれるかもしれない」ですけど(勝率は「3割台後半」。ただ、崩壊状態だった前年よりは成績・内容の両面で大きな成長は伝わった)、「雰囲気は前年よりも明らかによくなった」ことははっきりと伝わります。特に京都は自分の応援球団の1つですけど、「球団職員が皆が一丸になってる」姿勢は、とても伝わってきました。
昨年の12月17日の「京都vs三遠」を生観戦させて頂いてたのですけど、三遠の社長さんが実際に京都まできていたんですよ。そのときの社長さんの姿勢・眼差しを見て、「あっ、この人、本気なんだな。『やり遂げようという強い意志』を、『選手・スタッフと共に戦う姿勢』を強く感じる」と思ったんですよね。
「京都」「三遠」のいずれも、チーム改革の結果が出るのは、いわば「これからが本番」の感じです。
という言葉が日本にはありますが、この言葉に照らせば、「チーム改革が花になる」の目安は2年後、つまり「2024-2025シーズン」が「勝負の年」ということになります。
いまのところ、京都の場合は、崩壊した年の選手が今オフで「事実上一掃される」見通しで(小西はいるが、崩壊した年は出場機会がほぼゼロだったので、いなかったようなもの)、「改革の本気さ」が伝わります。尤も「今オフに的確な補強ができれば」ではあるのですが…。
(そして、前述で広瀬の引退のことを挙げたが、「SR渋谷」も今オフは「全面改革モード」突入になりそう。
恐らくだが、広瀬の引退は「来季構想外を言い渡される感じになり下がる前にという引き際を選んだ」ことも影響したかもと想像です。加えて引退シーズン、1月末に米子で島根との2連戦のとき、広瀬に対して「温かい拍手」だったんですよね、それはシンプルに「故郷の英雄に対する感謝」で、それ以上の他意はなかったと想像ですけど、それが広瀬には「もう一選手として見られてない、『もう充分やったよという労いの拍手』に聞こえたのかな…」と想像です。
ただ、SR渋谷の「全面改革モード」突入自体は「この5年ほど、有力日本人選手の補強自体が叶っていなかったことを含めると、全面改革は不可避だった、というか京都・三遠と同タイミングで着手になっても驚かない感じだった」が自分の正直な解釈ですけど、「最後の1秒まで戦い続けるマインド」が「SR渋谷のカルチャーの長所」であると思っているので、このカルチャー自体を変えない上での全面改革になるだろう意味では、「これ、京都・三遠以上に難しいプロジェクトになりそうだな…」と正直映ってます。)
で、恐らくですけど、今回の福島の、「村上、長谷川、橋本という『球団の功労者』の一気の放出劇」。これは恐らく、「京都」「三遠」の「チーム全面改革」が、「ある程度は成功しているから」(=少なくとも、雰囲気は目に見えてよくなっていること)に触発されたのでは?と自分は想像するのです。
実際、「勝負の年」であった今季、「B1昇格を叶えられなかった」。
(しかも恐らくだが、「新B1の初年度は、来季のB1の24球団のうちの『16球団程度?』というイメージ?」と自分は解釈してます。その意味で、「B2降格になった滋賀」「B1昇格に失敗したA千葉」も「とても痛恨の結果」になったといえます。)
せめて「新B2を確実にできるように」、そのためにも「もう一度、ゼロから再構築しよう(=全面改革しよう)」という判断をしたと想像です。それと、来季は「『球団創設10周年』という『特別な年』」ですので、「一球団としてのブランドイメージの向上」を図りたい意図もあるかなと想像です。
…と、ここまでを書き上げたところで、うひゃー!という話題が入ってきて、
「越谷、チアリーダー界の大物2人を招聘ですやん!マジかよ!」
と。いま、「京都」「三遠」を特に強調させて頂きましたけど、昨オフでいえば「越谷」も「とても積極的な改革」だなあ、と感じていました(京都・三遠とは異なり、「既に土台はあった」ので一緒に扱わなかったのはそのためなのですが)。
もうねえ、昨オフ、自分的には「最大の驚き」でしたよ。
安齋竜三さん、アドバイザーに就任(事実上は「総監督」のような感じに、自分には映りましたが)。
(ちなみに個人的には、「次期日本代表監督に就任して欲しい人物は『安齋竜三さん』で即答です!『勝利への執念でこの人以上の人間はいない』でしょう!」と。)
宇都宮のHCを勇退するとき、「魂を燃やし尽くした」という感じに、自分には映っていたんですよね。「戦術比江島」は、安齋さんにとって「最後にして最大の挑戦」だったのではと(そして比江島はこれに応えて、「CS準決勝のGame2」「CS決勝の2試合」という「伝説的なパフォーマンス」であった訳ですが)。
話を思い切り脱線させますけど、「ファイナル無双のBリーグ版」があれば、「2022年(昨季)の比江島」は確実に取り上げられ続ける訳です、でもそれは「安齋竜三さんの手腕の賜物」でもあると思っているんですよね。
「安齋竜三さんが(たとえ古巣球団とはいえ)B2球団に来る」だなんて、もうすさまじい衝撃な訳です。で、越谷は、今季のB1昇格は叶いませんでしたけど、「そう遠くないうちのB1の景色が見えるところまできている」という説得力を与えた今季であった、といえる訳です。
…で、話を福島のことに戻しますと、「外国人枠&アジア枠」により多くの補強資金が必要、でも選手総年俸は今季と同等程度に抑えたい、だから「村上、長谷川、橋本は3人共に別れざるを得ない」、これ、「好意的に解釈すれば」の感じなんですよね。
あるいは、「京都」「三遠」の一定の成功に触発されてということ、これは(どの程度かはともかく)影響を受けての感じでは、と想像です。
で、物事は「よりよくする」ことが大切であると自分は思っていて、そのためには「必要に応じて、思い切った改革が必要になることもある」と自分は思ってます(ただし一方で、スポーツの世界では「うまくいっているところは、変える必要はない」というセオリーが存在していることにも留意が必要ですけど)。
実際、例えば京都の場合は、少なくとも「改革は必要であったし、改革の姿勢自体は相応の評価がされて然るべきと感じるし、どの程度共感できるかはともかく、『前年よりも明らかによくなった』『球団職員とファンが目線的により近くなった』ことは強く感じる」んですよね。そう、「京都」については、(その結果がどれほど実を結ぶかは見守るとして、)「前向きな感じの改革」であることは、はっきりと伝わります。これは「三遠」、あるいは全面的ではないにせよ「越谷」もそうです。
ですけど、今回の福島のことについて、どうしても違和感が拭えないのは、
ということです。
そう、「全面改革が必要」であれば、その判断自体は尊重されて然るべき、と思うのです。菅野を残して、仮に半澤(5月8日に、三遠からの退団が発表済み。半澤の故郷は福島、つまり「地元選手」)の入団を構想しているならば、「まずは地域密着を」ということを強調したいのだろう、と想像するのです。
ですけど、「まずは地域密着を」と考えるならばなおさら、「球団の歴史そのもの」といえる村上を放出する合理的理由はなおさらない訳です。たとえ選手編成面で「出場時間の減少が不可避」との判断と仮定しても、村上のコメントから想像するに、「事前の水面下での話し合いさえなされずでの、突然の来季構想外であった」ことが読み取れます。
現実論としては、プロスポーツ選手は「引退後の方が、より長い時間になる」訳です。ですので引退後、どのような道で生きるかは、「やりたいこと」と「向いていそうなこと」の総合判断になってきます。
ですので、例えば引退後、「指導者として携わるだけが全てではない」訳です。それが「フロントの一員で携わる」かもだし、あるいは「全く異なる道」で福島に携わることも、尊重されて欲しいと。
ですけど、(「本人が全く異なる挑戦がしたい」であれば話は別とした上でですが、)「引退後も何らかの形で福島に携わる」、福島を応援している人間は勿論、応援球団の枠を超えての多くのバスケファンが、そのように想像していたと思うのです。
で、実は、「引退後も何らかの形で福島に携わって欲しい」ことに照らせば、「他球団を経験する」ことは、むしろプラスになると自分は思ってます。
「100人いれば、100通りの個性がある」というのは、自分が「大好きな言葉の1つ」で、これは東北に向き合い続ける過程で、ある出会いを通して学ばせて頂いた言葉です。
どういうことかと申しますと、
(←「メンター」「精神的支柱」についての好例を示している記事。)
そう、今回のことについて、「福島が球団として、村上への対応としてより望ましかった対応」は、上述の方法だったのでは?と自分は思うのです。
これを自分は伝えたい訳です。これ以上綴ると、より一層悲しい気持ちになってしまいますので、このあたりでまとめたいと思いますけど、少なくともいまの段階では、「京都」「三遠」のような「前向きな改革」への意思表示が全く伝わらないこと。いまのままだと「ただ、選手総年俸をできるだけ抑えたい」ことが先走る危惧の念を、自分は感じてしまいます(外国人枠で上述のように「考え得る理想的な補強が叶えば」話は別ですが、それが叶わなかった場合は)。
なって欲しくないのは「香川コース」な訳です(昨季はB1昇格が見えるところまで来たが、今季はB3降格になった。「vs奈良」での直接対決でB3降格になったが、「この80分間で運命が事実上決まる」という切実さが伝わるどころか、「どうしよう。こんなはずじゃないのに」と現実を受け容れ切れてないままずるずると運命の決戦を迎えて、ただ漠然と負けたように自分には映って切なかった)。
いずれにせよ、「応援し続ける人間」がいること。この「応援し続ける人間」には、「子ども・若い世代であるファン」が多くいるはずです。
「全面改革に踏み切る」のであれば、それが「前向きな本気の改革姿勢」であることを示して欲しいこと。そして「村上、長谷川、橋本の放出は、必要な痛み・過程だったんだ」と思える感じであって欲しいこと。それを自分は、「1人の人間」「1人のバスケファン」の両面の意味で、強く願ってます。
ましてや自分は、1人の人間として、東北に向き合い続ける立場でもあります。その意味でもなおさら、「どうなるのか、見守らせて頂きたいです」と強く思ってます(いわゆる「Let’s see.」[どうなるか、見てみよう]に比して、より踏み込んだ表現のニュアンスです)。
だけど、今回のことにより、「村上と福島の関係が、これで完全に終わってしまう」ことは、絶対になって欲しくないです!ということ。
最終的に、それが「選手人生のラストとして」か、「選手引退後、指導者あるいはフロントとして」かはわからないですけど、「村上が福島に改めて携わることが叶うこと」を、自分は強く願ってます!
そしてだからこそ、今回の「村上、長谷川、橋本を、なぜ来季構想外という判断になったのかの経緯説明」を、(いまリンク添付させて頂いたような)「来季のロスター決定のお知らせ」時に、丁寧に誠実に(勿論、話せる範囲でよいですから)伝えることという説明責任、これを切実に強く申し伝えさせて頂きます。
そして末文にて。村上選手へ。
ありがとうございました。これから、どのような道が待っているかはわからないですけど、「『福島の背番号8』は、これまでもこれからも永遠に『村上慎也の背番号である』」、そう伝えさせて頂きます!
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