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河村勇輝の海外挑戦の可能性の自分的考察(その2)。【Bリーグ】【NBA】【エッセイ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 河村の海外挑戦、ベストは「2024年オフ」「豪州NBLまたは中国CBA」と強く考えます(理由を含めて)。



 (その1)では、河村の海外挑戦について
 「『能力的には、海外挑戦をそう遠くないうちに実現させることは可能と考える。だけど少なくとも『今後1~2年でのNBA挑戦は現実的とはいえない』、ユーロリーグ・欧州各国リーグへの移籍は『リターンよりもリスクが大きくて望ましいとは思えない』。」
 ことを綴らせて頂きました。

 では、河村の海外挑戦の「より望ましいタイミング」「より望ましい挑戦先」について、自分の考えを綴らせて頂きます。
 あくまでも「自分の考え・解釈」ですので、「こういう考えもあるんだ」ということを踏まえて読み進めて欲しいですと、あらかじめ申し上げておきます。


 河村の海外挑戦の「より望ましいタイミング」は、「2024年オフ」(つまり「来オフ」)と強く考える。少なくとも、それより後ということは恐らくまずないだろう。「2024年オフ」というのは、「パリ五輪の世界最終予選を突破してパリ五輪出場を叶える」を想定している(「世界最終予選でのパフォーマンスが特に重要である」とイメージしてます)可能ならば「パリ五輪本番終了後」まで移籍先の選定を延ばしてよいと考える(パリ五輪本番でのパフォーマンス次第で移籍先の候補の選択肢が増えることは充分に考えられるので。ただし「移籍は『相手があること』」であることに留意が必要)。
 「2023年オフ」、つまり今オフの海外挑戦も、理論上は少なからずあり得るだろうし、今オフをタイミングに選んでも、手を挙げる海外球団は恐らくあるだろう。それに給与面のこと(今オフで「新人契約」が切れて、確実に年俸が高騰するので)も「今オフ説」により説得力を与える。

 だけど、「河村目線」でも、「横浜BCの球団目線」でも、より望ましいタイミングが「2024年オフ」であることは明らかである。
 それは、「河村目線」でだと「日本代表での活動」、特に恐らく2024年春に開催であろう「世界最終予選」のことが最大の理由。それに河村の価値がより高くなるのは「2024年オフ」と考えてよいからも理由である、つまり「自分をより高く売る」ためには「2024年オフ」がより得策であること。それに河村のこれまでの言動は「日本代表への想い」がとても強いことが伺えることを考えても、「世界最終予選に万全の状態で出場する」ことは特に重要視しているのではと想像するから。

 これは「球団目線」でも然り、というかむしろ球団側にとっては「集客面」及び「選手編成面」で「今オフは困る、でも来オフならば送り出せる」という感じがより現実的では(給与の高騰は「来季1年限定」と割り切れば恐らく対応可能と考える)。いまの横浜BCは特に集客面を課題としており、今季は河村のおかげで集客面が上昇してきている。それに選手編成面でも、恐らく「今季・来季の2年間が最大の勝負」をイメージして組んでいることが伝わる意味でも(「チームの基礎体力を積み上げること」がいまの横浜BCには特に大切なことであり、その期間が「1年」で終わるよりも「2年」確保できることがよいに決まってることも理由の一つです)。

 海外挑戦のより望ましい行き先は「『中国CBA』『豪州NBL』のほぼ2択」と考える。リーグレベル自体は「中国CBA」がより上回るが、「中国CBA」「豪州NBL」のどちらかを選択するのかは、最終的には河村が「何をより重要視するのか」になると想像する
 「サイズの小さい選手への理解」がより強いのは「中国CBA」である。だけど中国は「いまがMAX」の感があり、大きなメリットの一つである高い給与は今後も継続の保証はない。
 むしろより現実的といえるのは「豪州NBL」と考える理由は特に「アジア枠の存在」「言語面(英語である)」「治安面」の観点で。それにBリーグには「ニュービル(大阪)、ムーニー(千葉J)、ニック・ケイ(島根)」等の「豪州NBL出身選手」が何人もいるので、「適応のコツ」を聴けることもアドバンテージになり得る。

 ちなみに国内移籍の可能性は「ほぼゼロ」と考える。あり得るとすれば「地元(ルーツである山口、高校時代を過ごした福岡)により近い球団」であるが、わざわざそのワンクッションを挟む必要性はまずないだろうと。
 また、いまの河村は「有力球団に立ち向かうこと」に強いやりがいを感じている節があるので、例えばA東京、宇都宮などの「CSレベルの有力球団」への移籍は「まずない」と考えてよいのでは。



 ではまず、河村の今季及び昨季のスタッツを、示させて頂きます。


 【「河村勇輝(横浜BC)」、今季及び昨季の成績。】
 (執筆の都合上、「12月18日終了時点」です。また、参考資料として、「齋藤拓実(名古屋D)」の今季及び昨季の成績を併せて載せてます。)

 今季平均(出場時間[28:00]、得点[17.7]、アシスト[9.5]、リバウンド[3.4]、スティール[2.0]、FG%[43.7%]、3P%[33.6%]、FT%[75.8%]、eFG%[50.2%]、TS%[53.3%]、USG%[31.98%]、平均EFF[21.05])
 今季30分換算(得点[18.91]、アシスト[10.18]、リバウンド[3.59]、スティール[2.09]、平均EFF[22.55])

 昨季平均(出場時間[23:36]、得点[10.0]、アシスト[7.5]、リバウンド[2.9]、スティール[1.3]、FG%[41.8%]、3P%[31.8%]、FT%[73.6%]、eFG%[47.5%]、TS%[54.0%]、USG%[23.29%]、平均EFF[15.56])
 昨季30分換算(得点[12.71]、アシスト[9.53]、リバウンド[3.69]、スティール[1.67]、平均EFF[19.86])

 今季平均[齋藤](出場時間[25:03]、得点[12.0]、アシスト[7.6]、リバウンド[2.7]、スティール[1.5]、FG%[48.4%]、3P%[49.4%]、FT%[76.7%]、eFG%[59.6%]、TS%[62.2%]、USG%[22.24%]、平均EFF[17.14])
 今季30分換算[齋藤](得点[14.37]、アシスト[9.13]、リバウンド[3.23]、スティール[1.82]、平均EFF[20.53])

 昨季平均[齋藤](出場時間[22:55]、得点[11.5]、アシスト[5.8]、リバウンド[2.0]、スティール[1.2]、FG%[43.8%]、3P%[36.2%]、FT%[89.4%]、eFG%[50.2%]、TS%[53.3%]、USG%[24.03%]、平均EFF[13.84])
 昨季30分換算[齋藤](得点[15.05]、アシスト[7.62]、リバウンド[2.62]、スティール[1.52]、平均EFF[18.11])


 今季30分換算(得点[18.91]、アシスト[10.18]、リバウンド[3.59]、スティール[2.09]、平均EFF[22.55])
 昨季30分換算(得点[12.71]、アシスト[9.53]、リバウンド[3.69]、スティール[1.67]、平均EFF[19.86])

 今季30分換算[齋藤](得点[14.37]、アシスト[9.13]、リバウンド[3.23]、スティール[1.82]、平均EFF[20.53])
 昨季30分換算[齋藤](得点[15.05]、アシスト[7.62]、リバウンド[2.62]、スティール[1.52]、平均EFF[18.11])


 いま、河村と齋藤(名古屋D)の今季及び昨季の成績を示させて頂きました。齋藤は、自分は河村に次ぐ「現役no.2の日本人PG」と自分は考えていて、齋藤だって昨季も今季も2年続けて「MVPクラスのスタッツ」を叩き出してますけど、実は「30分換算でのEFF」は、河村は齋藤を昨季も今季も上回っています
 「30分換算でのEFF」は、河村は今季は「日本人選手で1位」(2位が齋藤、3位がテーブス[滋賀。15.78])、昨季も実は「日本人選手で2位」(1位は藤井[川崎。20.39]、3位が齋藤)でした

 齋藤は、昨オフの移籍市場で自分は「海外挑戦が実現するのか」を「6つの論点」の1つ目に示したほど、自分は評価していました(結果は早々に残留の発表、恐らく「少なくとも全盛期の間はずっと名古屋Dで確定」と考えてよいだろう)。齋藤だって、豪州NBLに挑戦しようと思えば(勿論、話があればではありますが、成功はわからないけど)通用はできるのでは、と自分は考えてます


 普段のBリーグの試合を観ていれば伝わるかなですけど、齋藤だって、「コートビジョン」「バスケIQ」は圧倒的ですし、特に「フローター」「3Pシュート」「FT成功率」の精度では齋藤が河村をより上回ると自分は考えてます。
 ですけど、河村のすごさは特に「プレー選択の判断スピード」です。一見すると「奇想天外」に映ることが少なからずですけど、河村のプレーは「一つ一つに意図がある」ことが伝わる。それに「相手守備陣の一瞬の隙を逃さない」ことに加えて、「守備能力の高さ」も河村の魅力の一つです。
 齋藤もPGとしては守備能力は高い部類にあると思いますけど、河村の守備能力は「守備型PG」と解釈してもよいほどにとても高いといえます。


 【今季の「ダブルダブル成功数」[12月18日終了時点]。】
 (「得点、アシストが共に10以上」の試合数で計算。)
 ([]内の数字は「30分換算でのEFF」「20EFF超えの試合数」。)

 河村(横浜BC)(10試合/20試合)[22.55][10試合]
 齋藤(名古屋D)(0試合/21試合)[20.53][6試合]
 テーブス(滋賀)(3試合/16試合)[15.78][3試合]
 藤井(川崎)(0試合/21試合)[15.63][7試合]
 久保田(京都)(4試合/20試合)[14.66][5試合]
 佐々木(三遠)(0試合/21試合)[13.48][3試合]
 富樫(千葉J)(2試合/21試合)[12.97][3試合]


 「個人のプレースタイル」「チームのバスケスタイル」の相違を考慮の必要はありますけど、河村の「ダブルダブルの試合数が『10試合』」「20EFF超えの試合数が『10試合』」は、いずれも「日本人選手で1位」です
 これを見ても、河村は「Bリーグの日本人選手でno.1のPG」であり、少なくとも「能力的には、海外挑戦がいつ実現しても驚かない」といえます。


 では、海外挑戦のより望ましいタイミングが「2024年オフ」、つまり「来オフ」と考える理由。

 「『日本代表での活動』。特に『世界最終予選』が恐らく『2024年春』にあること。」
 「横浜BCの『球団側の事情』。『来季までは河村ありき』でのチーム作りと考えられること。また、考え得る『河村の後継PGの補強候補』も『来オフの方が今オフよりも恐らく獲得ハードルが低い』こと。」

 主としてこの2つが、理由としてあります。




 (竹田謙GMから。)
 本日このような発表できること、私自身も大変うれしく思いますし、それと同時に大きな責任も感じております。彼のこの挑戦をしっかりと受け止められるよう、チーム一丸となってサポートしていきたいと思いますし、彼と共にチーム自体も大きく成長していきたいと思っております。彼を近くでずっと見てきて、彼の周囲の人々に対する配慮の深さにとても感心しております。彼の周りの沢山の人のためにも、彼が目標に向かってしっかりと進んでいけるよう、全力でサポートしていきたいと思います

 (河村勇輝選手から。)
 この決断に至った理由ですが、日本を代表するポイントガードになり、2年後のパリ・オリンピックに出場することが僕の目標です。その目標を実現するために、どうすればこの目標に近づけるかを考えた結果、この決断に至りました
 今回、横浜ビー・コルセアーズとご縁があって契約に至りましたが、昨シーズンは学業との両立も考え、それが実現できる環境が横浜ビー・コルセアーズにあると考え、入団を決めました。昨シーズンも特別指定選手としてビーコルでプレーしましたが、ファン・ブースターの皆さんの期待に応える活躍ができず、自分自身すごく悔しい思いをしました。今シーズン、横浜に戻ってきた理由の一つが、ビーコルファン・ブースターの皆さんに昨シーズンの借りをお返ししたいという気持ちがあったからです。今シーズンは、ここまで昨シーズン以上の成績を残していますが、それは自分の活躍を楽しみにし、応援してくれるファン・ブースターの皆さんのお陰だと思っています。そんな自分のプレーに一喜一憂してくれるビーコルブースターの皆さんにもっと恩返ししたいと思っていますし、逆に昨年の借りを返せないようでは、日本を代表するポイントカードにはなれないと思います。まず、このクラブで結果を出し、チームの勝利に貢献できるように頑張ります
 今回の決断にあたり、これを尊重し、快く受け入れてくれた両親、陸川 章監督そして大学のチームメイトに心から感謝しています。ありがとうございます。そして、横浜ビー・コルセアーズのファン・ブースターの皆さん、これからも応援をよろしくお願いします。繰り返しにはなりますが、横浜ビー・コルセアーズで活躍し、チームの勝利に貢献できるよう頑張ります。そして、日本を代表するバスケットボールプレイヤーに成長していきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。

 (横浜BCの球団公式HP「記者会見コメント 2022.3.3「河村勇輝選手 B.LEAGUE 2021-22シーズン 特別指定選手としての活動期間延長及び2022-23シーズン 選手契約締結」に関する記者会見」[2022年3月3日]より。)


 いま、リンク添付させて頂きましたように、横浜BCの入団の経緯、特に「2022年3月でのプロ契約の発表時の経緯」を考慮すると、少なくともこの時点で「実質的には2024年夏までは横浜BCでプレーする」、これは河村も球団もその意向で合致しているのではということ、これが「海外挑戦の実現はほぼ確実に『2024年夏』である」の最大の根拠です。

 確かに河村は、現行契約(いわゆる「新人契約」)は今季で切れますけど、「来季の1年間限定での年俸の高騰」と「来季に向けて、もし河村が海外挑戦となった場合で、後継のPGの補強に失敗した場合」とを天秤にかければ、「1年間限定での年俸の高騰を許容する」方が「よりリターンが大きい」と考えられるのでは、と映るのです。

 2024年夏(23歳) 海外挑戦(豪州NBL?中国CBA?)
 2026年夏(25歳) NBA挑戦?(豪州or中国で無双できれば)

 いま示させて頂いたのは、あくまでも「考え得る中でのベストシナリオの場合」です。既に「Bリーグでは日本人選手のno.1」を手中にしている感ですけど、海外挑戦で、入団先が「豪州NBL」「中国CBA」のいずれでも、そこでも「無双する」、つまり「異次元のレベルだよね、NBAでも勝負できるよね」のパフォーマンスレベルを証明できれば、そこで「NBA挑戦の扉が開かれる」例えば「2026年夏のNBA挑戦が実現」と仮定しても、そこで「25歳」です、「機が熟した」タイミングで、かつ恐らく「即戦力」で迎えられ得るイメージになります(仮にNBA挑戦が叶う場合は「第2PGでの起用」が想定でしょうけど、それでもNBA挑戦が叶えばそれ自体が「とてもすごいこと」です)。


 いずれにせよ、河村側の事情でも「2024年夏」が海外挑戦のベストタイミングであることが伝わればですけど、河村側以上に、特に「球団側の事情」として「2024年夏」が河村を海外挑戦に送り出すベストタイミングと強く考えるのです、それは「河村の後継PGの補強候補の事情」ともいえます。

 「河村の後継PGの補強候補」の言及の前に、横浜BCの「現有戦力での第2PG」は森井ですので、森井のことの言及をした上で、「河村の後継PGの補強候補」へと話を進めます。



 【「森井健太(横浜BC)」、今季及び昨季の成績。】
 (執筆の都合上、「12月18日終了時点」です。)

 今季平均(出場時間[15:40]、得点[1.7]、アシスト[4.2]、リバウンド[2.0]、スティール[0.7]、FG%[28.0%]、3P%[19.4%]、FT%[50.0%]、eFG%[34.0%]、TS%[34.4%]、USG%[9.76%]、平均EFF[4.33])
 今季30分換算(得点[3.26]、アシスト[8.12]、リバウンド[3.83]、スティール[1.37]、平均EFF[8.30])


 昨季平均(出場時間[19:08]、得点[2.7]、アシスト[5.3]、リバウンド[2.2]、スティール[1.0]、FG%[37.6%]、3P%[30.9%]、FT%[58.1%]、eFG%[43.3%]、TS%[46.0%]、USG%[10.76%]、平均EFF[6.62])
 昨季30分換算(得点[4.23]、アシスト[8.32]、リバウンド[3.45]、スティール[1.51]、平均EFF[10.38])


 森井の特徴を簡潔に述べれば、
 「『パス能力』『守備能力』に優れる『古典型のPG』。『得点能力』は不得手だけどそれを理解できれば、『CSレベル球団での第2PG』としては充分に有能といえるし、『B1中堅球団での正PG』も充分に務まり得る。」
 が、自分の解釈です。

 正直、新潟時代は「B1レベルではあるけど…」の解釈でしたけど、横浜BCの環境が水に合ったのか、ここ2年ほどで「CSレベル球団に見合う選手」へと成長を遂げている感があります。特にパスの正確性は「オールスター級に比肩し得る」といえる。
 とはいえ、「癖がある選手」というか、「得意なこと・苦手なことが明確である選手」といえますので、横浜BCが「CS出場圏争い」をコンスタントに目指すならば、森井は「第2PGがベストポジション。正PGは別に補強の必要がある」といえます。
 でも、横浜BCが「CS出場圏」を現実ラインにできているのは、「森井が第2PGにいること」は大きいと自分は考えてます、「相手に一息を付かせない」意味で森井の存在意義は大きいといえるのではと。



 恐らくですけど、少なくとも現時点で「横浜BCにとっての、河村の後継の正PGとしての補強候補」は、いま挙げた3人です。つまり
 「テーブス(滋賀)」「久保田(京都)」「佐々木(三遠)」
 来オフの補強候補と仮定して、それぞれ
 「テーブス:26歳」「久保田:27歳」「佐々木:28歳」
 になります。年齢的には、そこから3年以上のスパンを充分に務められるといえます。尤も現実的には、「正PGが欲しいB1球団」(特に秋田は恐らくそうでしょう)にとっては、この3人はとても魅力的な選手といえるかなですけど。


 で、テーブス、久保田、佐々木は、(契約年数が公表されていないので推定になりますけど)3人共に現行契約は恐らく「2024年オフまでの2年契約?」と考えられます。これは、

 テーブス、佐々木(複数球団の争奪戦の末での移籍)
 久保田(チーム再建の軸として残留。自由交渉リスト入りの上での再契約である)

 これが根拠です。佐々木はともかく、テーブス、久保田は「現所属球団にとっては中心選手の位置付け」で(球団側としては)契約してると考えられますし、仮に移籍になれば(特に今オフだと)現所属球団側、つまり「滋賀」「京都」にとっては「詰み」といえるでしょう。

 ただ、佐々木については「今オフの移籍は恐らくゼロ」といえますけど、テーブス、久保田については「今オフ、契約解除金付きでの移籍の可能性はゼロではない」と自分は思ってます。勿論、そう考える理由が複数あるからですけど。


 と申しますのも、今オフの場合、まず
 「『代表レベルの選手』で移籍市場に出る可能性があるのは、恐らく『田中大貴(A東京)』1人のみ。それも田中大が移籍する可能性自体が低いだろうし、移籍するにしても予想される移籍先はほぼ想像できる。」
 ことがあります。

 「代表レベル」の選手だと、昨オフは「比江島(宇都宮)」が契約延長(恐らく2025年まで?)、「ベンドラメ(SR渋谷)」も(直接的な表現こそしてないものの)「事実上の生涯SR渋谷宣言」をして、齋藤(名古屋D)も早々に残留しました。
 で、田中大は昨オフは契約継続の際に、紆余曲折があった?感じでしたけど(現行契約は「今夏までの3年契約」といわれているが、昨夏の7月7日の「契約継続の公式発表」で「いろいろな思いがありますが」という言葉を残している)、「移籍の可能性自体は低い」と現時点では読んでいます。



 ただ、「あり得る」とも思っていて、「状況証拠的な根拠」は既に複数あるんですよね。


 【田中大貴、今オフでの移籍の可能性があり得る理由。】

 (1)「A東京での新スタイル適応に苦しんでいること。」
 (今季の「30分換算でのEFF」は「6.58」。昨季は「12.72」。
 A東京での現況は「安藤誓(A東京→島根)のA東京最終年(2020-2021)と酷似」している。定位置陥落こそしていないが、出場時間は減少しており、適応性では「小酒部、安藤周の後塵」であることは明らか。
 しかもA東京の連勝の開始は、田中大貴の離脱とタイミングが近い、これも「別れが近付いている」ことのサインといえる感が。)

 (2)「島根は正SGのグレードアップを諦めてない節が。」
 (今季、島根の正SGは津山が座り、津山自身は「MIP級の輝き」といえる。しかし島根は「選手層の薄さ」という構造的課題が昨季以上に顕著であること。
 しかも島根の正PGの安藤誓は、田中大にとって「盟友的な存在」であり、田中大が島根に移籍になれば、津山を第2PGに回せて「第2PGの不在問題」を解消できること[そもそも津山の獲得は、恐らく元来は第2PGとしてであったと自分は読んでいる]。
 その上、島根の弱点の一つが「帰化枠/アジア枠」であり、ロシターを狙っている噂は昨オフの時点で既にあった[ロシターの現行契約は今オフで切れる]。つまり「田中大、ロシターのダブル獲得=島根の弱点補強」であることが「田中大の今オフの移籍説」により説得力を持たせてる。
 その上、ヘナレHCは『ダブドリ vol.15』で「出場時間は勝ち取るものと考えている」「バズソーを機能させる意味で、相応の能力ある選手がいればより望ましい」という趣旨の言葉を公然としている[島根の主力選手の出場時間の長さへの懸念は、昨季からずっと指摘され続けており、貴重な生え抜き選手である阿部が出場時間を減少させてることも事実としてある]、これも「田中大の今オフの島根移籍説」に拍車といえるのでは。)

 (3)「田中大の地元は長崎だが、長崎・佐賀にB1昇格の可能性があること(しかも長崎・佐賀は共に資金力がある)。」
 (記事執筆時点でだが、佐賀は「西地区1位」、長崎は「西地区2位」で、いずれも「B1昇格プレーオフ出場」は恐らく確実。長崎、佐賀はいずれも球団に資金力があり、田中大の獲得は少なくとも理論上は可能であること。)


 尤も、田中大が「今オフに移籍を決断する可能性自体はあり得る」けど、「移籍先自体は『島根』『佐賀』『長崎』のいずれかでは」とも読んでます、つまり移籍するにせよ、移籍先はほぼ想像できること。
 そう考えると、ほとんどの球団にとっては、「代表レベルの日本人選手の補強」は「事実上ゼロ」といえます。
 (ただ、島根が仮に今オフに「田中大、ロシターのダブル獲得が実現」になれば、「安藤誓-田中大-ビュフォード-ニック・ケイ-ロシター」という、すさまじい「スターティング5」が実現になるんですよね。
 ですので、田中大がもし今オフに移籍を決断するならば、「島根が移籍先のポールポジションでは」と自分は読んでいます。)


 そう、「代表レベル」での選手がほぼゼロに等しいことに照らせば、次なる魅力的な補強ターゲットは、おのずと「オールスターレベル」の選手になります(勿論、各球団のポジション事情によりますけど)。そこで浮上するのが、「テーブス」「久保田」です。


 【「テーブス海(滋賀)」「久保田義章(京都)」「佐々木隆成(三遠)、今季及び昨季の成績。】
 (執筆の都合上、「12月18日終了時点」です。)

 (テーブス海[滋賀])
 今季平均(出場時間[29:10]、得点[13.8]、アシスト[6.7]、リバウンド[4.2]、スティール[0.6]、FG%[37.4%]、3P%[34.0%]、FT%[83.3%]、eFG%[45.1%]、TS%[49.2%]、USG%[25.77%]、平均EFF[15.31])
 今季30分換算(得点[14.23]、アシスト[6.89]、リバウンド[4.33]、スティール[0.64]、平均EFF[15.78])
 (昨季30分換算EFF[8.58])

 (久保田義章[京都])
 今季平均(出場時間[29:47]、得点[14.5]、アシスト[6.5]、リバウンド[1.6]、スティール[0.65]、FG%[39.5%]、3P%[34.2%]、FT%[78.9%]、eFG%[46.0%]、TS%[51.6%]、USG%[23.42%]、平均EFF[14.55])
 今季30分換算(得点[14.61]、アシスト[6.55]、リバウンド[1.61]、スティール[0.65]、平均EFF[14.66])
 (昨季30分換算EFF[11.83])



 (佐々木隆成[三遠])
 今季平均(出場時間[26:04]、得点[12.7]、アシスト[3.6]、リバウンド[1.6]、スティール[1.2]、FG%[46.8%]、3P%[37.5%]、FT%[84.0%]、eFG%[55.4%]、TS%[57.3%]、USG%[22.11%]、平均EFF[11.71])
 今季30分換算(得点[14.58]、アシスト[4.11]、リバウンド[1.84]、スティール[1.43]、平均EFF[13.48])
 (昨季30分換算EFF[12.84〈B2〉])


 今季30分換算[テーブス](得点[14.23]、アシスト[6.89]、リバウンド[4.33]、スティール[0.64]、平均EFF[15.78])
 今季30分換算[久保田](得点[14.61]、アシスト[6.55]、リバウンド[1.61]、スティール[0.65]、平均EFF[14.66])
 今季30分換算[佐々木](得点[14.58]、アシスト[4.11]、リバウンド[1.84]、スティール[1.43]、平均EFF[13.48])


 「テーブス、久保田、佐々木」、3人共に「今季のMIP候補」といえる良質のパフォーマンスです(「MIP」とは「Most Improve Player」、つまり「最も成長した選手」の意味。Bリーグでは現在は設けられていないが、NBAでは設けられている)。
 で、3人それぞれに魅力があるといえます。

 テーブスは「華がある」「閃きに優れる」「PGではサイズがある」。
 久保田は「気持ちが強い」「コートビジョン・パス能力に優れる」。
 佐々木は「eFG%に優れる」「守備能力が高い」「SGにも対応可能」。

 仮に横浜BCが、来オフに「河村の後継の正PGとしての補強」をする場合、この3人の誰を選ぶのかは、勿論その時々の状況次第ですけど、「何をより優先順位とするのか」によると思います。
 いえることは、3人共に「横浜BCが志向する『速いバスケ』との相性がよい」ことは今季で既に証明していることです。尤も、野球でいう「セイバーメトリクス」的観点だけでいえば、3人の中では佐々木になるかなです、守備能力が高くてかつ「eFG%が高い」(PG/SGで「50%超え」はとても高い数字です!)ですので「大崩れしない」といえますから。


 ですけど、横浜BCの立場としては、

 来オフ(「テーブス、久保田、佐々木」のいずれも「契約解除金なしで獲得可能」)
 今オフ(「テーブス、久保田」は「獲得には契約解除金が必要」、「佐々木」は「移籍市場に出る可能性自体が事実上ゼロ」)

 になります。この違いはとても大きい、その意味でも「河村の海外挑戦はほぼ確実に『2024年オフ』」と考えるのが自然である訳です。
 尤も、自分が「テーブス、久保田、佐々木」の立場であれば、「河村の後継の正PGになれるならば、それ自体が名誉である」と考えるでしょう。少なくとも「移籍を考えるならば、横浜BCは有力候補の一つとして考える」だろうなあと。


 で、「横浜BCの球団側の目線」でのことは、ここまで述べましたけど、「テーブス、久保田」については、「今オフの移籍市場に出る可能性はゼロではない」とも述べました。というか「テーブス、久保田」は、もし今オフの移籍市場に出れば「最大の要注目選手」に躍り出るでしょう


 「テーブス(滋賀)、久保田(京都)が、今オフの移籍市場に出る可能性がゼロではない理由。」

 (1)滋賀、京都はいずれも「残留争い」にいること。
 (滋賀は記事執筆時点で「降格圏」にいる[現況のままだと「新潟、滋賀、富山の3球団のうち2球団が降格」になる]。京都は降格圏から上にいるけど、日程的に考えると「4月初めの状況次第」では残留争いで楽観視できない可能性があること[選手層の薄さが顕著なまま]。
 加えて、負傷中のテーブスはともかく、久保田は[右肩に違和感を抱えているといわれているとはいえ]オールスターにリーグ推薦・SNS投票でさえ選出されなかったこと。
 B1残留を叶えれば「まず残留だろう」と自分は読んでいるけど、特に滋賀は「志向するバスケスタイル」に揺らぎが生じている感があり、その意味でもテーブスは、たとえ滋賀がB1残留でも話があれば移籍の可能性が。また、滋賀・京都のいずれも「スモールマーケットの球団」であることにも留意が必要[京都は都市の規模に照らせば「ミドルマーケット」程度にはなり得ると思うが]。)

 (2)正PGが要補強ポイントである「秋田」の存在。
 (秋田は正PGが最大の弱点であり、昨オフはベンドラメ[SR渋谷]に興味を示していたといわれている。「速いバスケ」「走るバスケ」への相性は既に証明済みであり、秋田だと「ステップアップ」といえること。
 問題は秋田が「ペイロール(選手人件費、年俸総額)が限られる」、いわば「スモールマーケットの球団」であること。そのため「契約解除金を支払ってまで獲得に動くか」は不透明な感だが。)

 (3)B2球団での「B1昇格候補の有力球団」に、資金力がある球団が複数あること。
 (具体的には「A千葉、越谷、佐賀、長崎」。実際、この4球団の中で「B1昇格切符の2枠」を叶える可能性は恐らく有力であり[越谷はわからないが、あとの3球団は資金力では恐らく滋賀・京都を上回ると読んでいる。越谷も「安齋竜三アドバイザー」という「特大の切り札」を擁するし、テーブスは安齋さんとの相性自体が悪い訳ではなかった]、「B1昇格1年目の補強の目玉」として説得力があること[佐賀はガルシアを擁しているので日本人の有力PGを取る可能性は低そうだが]。)


 自分は関西在住であり、特に「京都が最大の応援球団」ですので、その立場としては、久保田が今オフの移籍可能性がゼロではないことは、想像したくはありません(「B1残留を叶えれば、今オフの移籍自体はまずない」とも読んでいますけど。「プロジェクトの中心選手」に位置付けられていること自体を意気に感じていることは伝わりますから)。
 それどころか京都は「選手層の薄さがとても深刻である」ことが明らかですので、良質の選手を恐らく3人程度は要補強であると、自分は強く考えています。

 で、「テーブス、久保田、佐々木」は、横浜BCの「河村の後継の正PGとしての補強候補」かつ「今季のMIP候補」と述べましたけど、「今季のMIP候補」でいえば、自分の中ではあと2人います。


 【「津山尚大(島根)」「西野曜(SR渋谷)」、今季及び昨季の成績。】
 (執筆の都合上、「12月18日終了時点」です。)

 津山尚大(島根)
 今季平均(出場時間[30:05]、得点[9.7]、アシスト[2.4]、リバウンド[1.8]、スティール[0.5]、FG%[41.7%]、3P%[39.7%]、FT%[73.9%]、eFG%[55.4%]、TS%[57.0%]、USG%[15.22%]、平均EFF[7.10])
 今季30分換算(得点[9.64]、アシスト[2.37]、リバウンド[1.79]、スティール[0.47]、平均EFF[7.08])
 (昨季30分換算EFF[9.92])


 西野曜(SR渋谷)
 今季平均(出場時間[13:53]、得点[7.0]、アシスト[1.3]、リバウンド[1.6]、スティール[0.5]、FG%[56.3%]、3P%[41.2%]、FT%[64.3%]、eFG%[60.3%]、TS%[62.6%]、USG%[21.25%]、平均EFF[6.53])
 今季30分換算(得点[15.13]、アシスト[2.85]、リバウンド[3.41]、スティール[1.03]、平均EFF[14.10])
 (昨季30分換算EFF[6.55])


 今季30分換算[津山](得点[9.64]、アシスト[2.37]、リバウンド[1.79]、スティール[0.47]、平均EFF[7.08])
 今季30分換算[西野](得点[15.13]、アシスト[2.85]、リバウンド[3.41]、スティール[1.03]、平均EFF[14.10])


 津山については、「輝ける場所についに出会えたね」と思う感じですし、そもそも昨季の三遠時代が「何故もっと出場機会を与えないの?」という感じでしたので、なおさら「よかったね」と映る感じです(より適正は「第2PG兼務のコンボガード」と思ってますけど、それでも「20~25分の出場時間の価値はある」と思ってますし)。
 ただ、「30分換算でのEFF」は、実は昨季よりも落としてます。今季の方がより躍動しているように映りますけど、実際の数字はむしろ落ちているのは、「バスケの奥深さ」を改めて考えさせられます。


 それと、西野。いまの日本バスケ界の課題の一つに「SF/PF兼務のコンボフォワードの育成」があると自分は思っていて、このポジションは長く「張本(名古屋D)、永吉(福岡)」の2トップでした。今季だと佐土原(広島)の台頭もとても嬉しいですけど(広島における佐土原は「数字以上の貢献度である」と自分は考えてます。30分換算でのEFFは「8.09」です)、佐土原と共に西野は「日本代表の招集を検討して欲しい!」と強く伝えたい1人です、それほどに今季は「数字以上に大きな成長が伝わる」感じです。


 ですけど、今季の西野はとても成長が伝わる一方で、出場時間は「13分53秒」にとどまっています(昨季は「9分05秒」でした)。渋谷が志向するバスケスタイルが「すさまじく走るバスケ」を考慮しても、もっと与えられてよいのではと映ってます。実際、昨オフも「移籍がより望ましい選手」として名前が挙がってました(結果は早い段階での残留発表。つまり本人としてはSR渋谷の環境は恐らく気に入っていると考えてよいのでしょう)。
 個人的には、西野は今オフに、少なくとも「他球団の話をできるだけ聴いたうえで、自分がより輝ける球団を問い直した方がより望ましいのでは?」と考えてます。「移籍ありき」でなくても、「他球団の話を聴きたい」という意向を示せば、手を挙げる球団は恐らくいくつもあるのでは?と。

 それこそ、「SF/PFを高いレベルで対応可能である日本人選手」自体がとても貴重ですし、「選手起用により柔軟性をもたらせる」意味で西野は存在意義が大きい選手であると自分は思ってます。
 西野は地元は大阪ですので、地元に近い「大阪」「京都」は勿論、「日本人ビッグマン」のアップグレードを試みたい「三遠」や、恐らく河村の海外挑戦が来オフになるので「来季が最大の勝負」である「横浜BC」は「補強ターゲットとしてドンピシャの存在」といえるのでは?と強く考えます。谷口に不安感が伝わり、かつ選手層自体に不安感がある「島根」も「可能性あり」といえるでしょう。


 【「阿部諒(島根)」、今季及び昨季の成績。】
 (執筆の都合上、「12月18日終了時点」です。)

 今季平均(出場時間[16:31]、得点[3.8]、アシスト[1.1]、リバウンド[3.1]、スティール[1.5]、FG%[31.6%]、3P%[28.1%]、FT%[65.0%]、eFG%[41.8%]、TS%[45.0%]、USG%[13.76%]、平均EFF[5.14])
 今季30分換算(得点[6.83]、アシスト[2.07]、リバウンド[5.63]、スティール[2.69]、平均EFF[9.34])
 (昨季30分換算EFF[6.87])


 それと、先程に津山を言及させて頂きましたけど、実は今オフの移籍市場で「隠れた要注目選手」と考えているのが「阿部(島根)」です
 島根の生え抜き選手ですけど、今季は実は島根で出場時間を落としています(昨季の出場時間は「19分20秒」)。「20分以上」が6試合ある一方で、「10分未満」が3試合あります。つまり「6thマン」といえる起用法ではないことが伺えます(尤もここにきて、先発での醜状機会を急速に増やしてきていますけど)。

 選手タイプとしては、阿部は「3&D」、特に「守備能力に特化のSG」です。FG試投数のおよそ70%が3P試投です。守備能力に振り切っているタイプですけど、阿部はこの守備能力自体が「日本人選手でトップレベル」であり、「30分換算でのスティール」の「2.69」は、「ダントツで日本人no.1」です
 で、阿部、実は「30分換算でのEFF」は津山を上回っています(阿部は「9.34」、津山は「7.08」)。選手タイプに照らしても、阿部に「20分~25分程度の出場時間」を与えて(個人的には正SG起用してよいのではと考えるが)、津山を「第2PG的な6thマン」起用をする方がより収まりがよいのでは、と考えますけど…。


 で、実は、阿部は昨オフは残留していますけど、「自由交渉リスト入りを経ての残留」でした。そう、「球団への愛着はあるけど、他球団の話を聴きたい想いがゼロではなかった」訳です。
 で、志向するバスケスタイルが「速いバスケ」「走るバスケ」である球団にとっては、阿部のスタイルへの相性の良さはこの2年で証明済みです。しかも「速いバスケ」「走るバスケ」は、そもそも「よい守備」が前提にある、その意味で阿部は「補強ターゲットとしてドンピシャ」である球団は多くいるのではと。
 それこそ、「速いバスケ」を志向するけどスティール数がリーグ平均を下回っている「京都」、強度の激しい守備が魅力だけどスティール数は実はリーグ平均を大きく下回り、しかも年齢構成の若返りが急務である「宇都宮」、日本人選手のSG/SFのアップグレードを試みたい「横浜BC」は「要補強ターゲット」であるといえます。あるいは、「大阪」もニュービルをPG起用で固定したい場合でだと(個人的には、ニュービルが最も輝けるのはPGであると強く考えてます!)、阿部は「補強ターゲットとしてドンピシャ」であるといえますし、「激しい守備からの組織的な攻撃」を志向する「広島」も「可能性あり」といえます。


 なんだか、(その2)の後半は、気が付けば「今オフの移籍市場の展望、2023年新春版」になった感じがありますけど(苦笑)、
 「河村の海外挑戦の『より望ましいタイミング』は、『2024年オフ(つまり【来オフ】)』と強く考える。」
 これを特に伝えたかったのです。


 では、(その3)では、「河村は『中国CBA』『豪州NBL』への挑戦はどれほど現実的か、考え得る移籍先候補はあるのか」についての言及へと進めます。


 【バスケットボール#20B】【エッセイ#9B】

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