小説の書き方は千差万別!
今回は、小説の書き方は人それぞれなんです、
というお話をしていきたいと思います。
大別すると、小説の書き方は2種類あると思います。
一つは、部分部分を書いていって、
あとで一本の話につなげる方法。
もう一つは、最初から順を追ってきちんと書いていって、
最後までストーリーを完成させる方法。
最初から順を追って書いていくのは、
一番スタンダードというか、間違いのない方法ではありますね。
プロットを作らない方などは、こういった書き方を
しているのではないかと思います。
一方、部分部分を書いていって後でつなげる方は、
「ここを書きたい!」「このシーンが思い浮かぶ」など、
書きたいところから、思い浮かんだシーンから書いていく形で、
最後につなげるときに、ちょっとした力技が必要になってくるかと思います。
部分で書いていくと、後でつなげるときに、
小さな矛盾とか、ちぐはぐさが出てしまう可能性もありますのでね。
最初からきちっと書いていく方は、わりと真面目な方が
多いように思います。
「毎日××ページ書くぞ!」と決めているとか、
「毎朝9時~12時までは必ず執筆する」とか、
ルーティンに落とし込んで書くことができる方もいますね。
まるでサラリーマンのような正確さで働くプロ作家さんも
いらっしゃいますが、こういう方はちゃんと小説を書きあげられる、
締め切りを守れる方が多いです。
なので、ある程度、量産ができます。
量産ができるということは、プロ作家として
やっていけるということです。
ただ、物語に破綻が少ないというか、
破天荒な話を書くのは苦手っぽい印象はありますが……。
編集をやっていて、一番驚いたのは、
先にセリフだけを書いていく……という手法で
執筆しているプロ作家さんがいたことです。
これは、ライトノベルだからこその技だと
思いますが、セリフだけ先に書いてしまうというのは、
まるでシナリオというか、漫画みたいですよね。
その途中原稿を見たときは、大変驚きました。
「えっ!? セリフしかないんだけど!?」って。
「あとで地の文を付け足していきます」
ということでしたが、セリフを先に書くことによって、
登場人物の臨場感、今そこに生きている感じは、
見事に表現できるのかなと思いました。
その一方で、どうしてもシナリオっぽいというか、
地の文は付け足しみたいというか、
漫画っぽいというか……。
完成原稿は、そういった印象をぬぐえないのかな、
という感じはしましたが。
これも小説のジャンルによってはアリなのかなと思います。
一番大事なのは、どういう書き方が自分に合っているのか、
それを知ることだと思います。
時間を決めて、ページ数を決めて書くのが得意、という方は
それが一番書き進められる方法だと思いますし、
そうではなく、気分が乗った時に書く、
シーンが思い浮かんだらそこだけ書いていく、
というのもアリだと思います。
(あまり気分屋だと、量産は難しいという側面はありますが……)
一番書きたいところから先に書く、というのも
よい方法なのかな、と思ったりもします。
恋愛小説だと、とにかく「感情」が大切なので、
「いかに読者の感情を揺り動かすことができるか」が
肝になってきます。
その時に大事なのは「作者自身の感情」でもあります。
やはり、ノッて書いているのと、そうでないのとでは、
出来上がって読んだときの印象が違います。
ノって書くには、「泣きながら書きました」
というくらい、恋愛の切ない場面で、
作者自身がその物語の中に深く深く入り込んで
書くというのも、一つの大事な要素かなと思います。
そういえば、「感情だけを先に書く」という
プロ作家さんもいらっしゃいました。
プロットに毛が生えたくらいの途中原稿でしたが、
主人公の切ない感情だけは、見事に表現されつくしていて、
「読者が読みたいと思っているところは、ここだな」というのが
はっきりわかる原稿でした。
もちろん、そのあとに細かな部分を付け足して、
小説として体裁を保つには、それなりに労力がかかりそうではありましたが。
ぜひみなさんも、自分に合う書き方を見つけてくださいね。
その際に、試行錯誤は必要かもしれません。
常識にとらわれずに、「こんな書き方もアリなんだ!」
と目からうろこの書き方を目指してみるのも、面白いかもしれません。
私もいろんな書き方を試してみたいと思います。
小説は書いてませんが、記事を書くのに試行錯誤中です。
私も気分屋なので、自分を手なずけるのに、なかなか苦労してるのですが……(笑)。
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