Keystone病原体
今回は歯周病の発症について最近の考え方
知識をアップデートします。
キーワードは、
・Symbiosis
・Dysbiosis
・Keystone病原体
①歯周病の原因は、多量に磨き残したプラーク(歯垢)にはグラム陰性菌、スピロヘータなど
口の中の歯肉が炎症した時に登場する菌がいます。
健康な歯肉の場合はグラム陽性菌ですが、陰性菌に変わり細菌叢の変化が起きて歯周病の原因に。
その細菌が歯周ポケット内に …
人の身体は細菌などが侵入すると「好中球」が貧食し、細菌を排除。
それでは間に合わない場合他の免疫細胞らが貧食、まさに菌との合戦。
免疫細胞のマクロファージやリンパ球が産生するのが、酵素やサイトカイン。
これらが蓄積して歯周組織を破壊します。
(自分の身体の防御機能が細菌を貧食してくれるのですが、組織を破壊してしまう怖い😱)
②歯周病を重篤化する強い菌
歯周病に関連する力の高いピラミッドのトップにいる「赤いゾーン」の3菌。
レッドコンプレックス
ピラミッドの説明をしますと、オレンジの色までは小学校のうちにお口に定着(居座る)。
赤いゾーンは、20歳くらいに定着しますので
高校生まで赤い菌が感染しても、定着しないようです。
コチラに赤い菌の中のpg菌が、keystone病原体らしくて😅💦
keystone(キーストーン)→要石のこと。
keystoneは人気者らしい。
お口の中に居座ると、日和見菌が味方につきやすく
とてもやっかい。
もう1種類のtd菌もいると連むらしいです。
Σ(・ω・ノ)ノ!
お口の中をクラス(教室)に例えると
1人だと大人しいけど、悪いのが2人いると連むので
ズッ⸜( * '꒳ '*)⸝⸜(* '꒳ '* )⸝トモ
クラスの雰囲気がそれに流されやすくなるみたいなイメージだそうです。
③マイクロバイアルシフト
菌の種類が均衡に保たれていれば、
善玉菌2 : 日和見菌7: 悪玉1
バランスが崩れるときは…
①多量のプラークが歯についてる
+
②keystone病原体
+
pg菌は歯周ポケットが炎症すると出血をしますが
それを餌にどんどん増えていきます。
(出血を抑えることが治療になります 。)
このような環境下で非常に高い病原性になるわけです。
本日のまとめ
Disbiosisになると歯周炎になりやすい環境下。
keystone病原菌の嫌うことをするのが治療になります。
・ハブラシや歯間ブラシでプラーク除去。
・歯科で歯石、プラーク除去。
・洗口剤で除菌(keystoneにも効くもの)
・ハブラシの習慣で歯肉から出血しない状態にする。
・ポケット内に酸素が届く環境化にする。
(ポケットが浅くする)
・虫歯の治療(ハブラシがしやすい環境にする)
などです。
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