ハブラシ事情(再編集)
持論を作ってくださいという時は…
「ただし学習は続けてください」ということも必要。持論を持ってても、改訂する気持ちが大事!
(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
例えば...歯ブラシ
進化していってると感じます。(ここからは振り返りのつもりです。)
以前のGCの講演会でも
同じやり方を伝えていても、力加減の指導もポイントとなるお話が新鮮でした。
明日からやってみよう!となりましたし(*^_^*)
研究で明らかになって、裏付けがしっかりされてたり
今年の臨床歯周病学会の谷口先生のご講演でも
歯ブラシのゴールが「プラークを落とす」から
「元気な歯肉を作る、歯肉を鍛える事」と改めて感じました。
外側の口腔上皮は、角化という仕組みによって、刺激や摩擦に強く
上皮細胞間への「セラミド」の放出で←細胞間の隙間を封鎖する。
細菌の侵入、体液の流出を防いでる防御システムがある。
内側の付着上皮は
細胞間が広く開いてて、殺菌作用のある歯肉溝滲出液が滲出している。
そして「ラミニン」「インテグリン」というタンパクがボンドのような役割で、付着上皮と歯が接着している。
歯のエナメル質と、付着上皮を接着することで、プラークの侵入を阻止している。
この機能が身体にあるのは、実はこの歯肉の部分だけのスゴイ機能なのです。
細胞成分の多い、柔らかい歯肉は、2~4ヶ月(急性)
繊維成分のの多い、硬い歯肉は2年かかる(慢性)
炎症性浮腫→細胞浸潤→肉芽組織(柔らかい炎症)→繊維化(硬い)繊維化すると、血管が狭くなるので治癒に時間がかかる。
自分の診てる担当の患者さんでも実感。繊維性の歯肉のかたでした。
ブラッシングの効果は
とても素晴らしく縁上のプラークコントロールが非常に大切です。
ブラッシングをしていても、球菌、桿菌はいますが
ブラッシングうぃしないと、糸状菌、らせん状菌、スピロヘーターなどが増えてしまい
歯肉に炎症が出たり、プラークindexも増えている。
(ブラッシングで減るのもこの3つの菌です)
歯ブラシが歯肉の外部刺激とならないようにしているのも大事!!
縁上部のプラークから、縁下は栄養を供給していて、縁下のプラークが成長するのに、縁上のプラークが必要で
バトルを繰り返しながら共生し成長しているのです。
縁上が除去できると、相手の縁下のプラークは減るというのが
研究でわかってるので説得力もありました。
持論も足されて、引いてシンプルになりながら
深く深くなってきてます!!
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