みんなで分け合うオクラソースのごはん
に いびょーご(現地モレ語で「こんにちは」)!
てんやわんやママがお届けする“ おいしい ”ブルキナファソ。
今回お届けするブルキナファソ料理は、「リ・ソースゴンボ」です。
リ・ソースゴンボとは?
主食は、炊きたてのごはん。
ごはんに、野菜、揚げた魚、パーム油、細かく切ったオクラがたっぷりと入ったソースをかけて食べます。
ブルキナファソは、フランス語が公用語です。
フランス語で、
・ リ(Riz)=ごはん
・ ゴンボ(Gombo)=オクラ
なので、「リ・ソースゴンボ」で、オクラソースのごはん。
今回も、レシピを紹介していきますね。
以前ご紹介したトウ・ソースブルバカは、現地でしか手に入らない材料が使われていましたが、今回はパーム油さえ手に入れば、日本でも作ることができます。
今晩のごはんに、「リ・ソースゴンボ」はいかがでしょうか?
材料
(材料)
お米、サバ、玉ねぎ、ピーマン、オクラ(いっぱい)、トマトペースト、サラダ油、パーム油、コンソメ、ニンニク、コショウ
パーム油は、ブルキナファソの料理でよく使われています。その赤い色から「ユイル ルージュ(赤い油)」と呼ばれ、広く親しまれています。
内陸国なので、サバは冷凍された状態で骨ごとブツ切りになっています。
まずはお米から
今回は、炭でお米を炊きます。
炭で炊くと、少し時間がかかるので、ソースを作り始める前に炭をおこしておきましょう。
日本にいる方は、ご家庭のIHクッキングヒーター、ガスコンロ、または近代文明の利器「炊飯器」をご使用ください。
さあ、お米を炊いている間に、ソースを作ってきます!
オクラソースの作り方
⑴ サバを揚げる
凍ったままの魚を骨ごとブツ切りにして、水で内臓を洗い流したら、そのまま熱したサラダ油に投入するという、相変わらずワイルドな揚げ方です。
何度も書きますが、容赦なく油が飛んでくるので、油はねにはじゅうぶん気をつけてください。
揚がったサバは、一旦お皿に置いておきましょう。残った油はあとで使うので、鍋に残しておきます。
⑵ 玉ねぎ、ピーマンを細かく切る
⑶ ⑴で魚を揚げた油に、スライスした玉ねぎ、ピーマン、パーム油、トマトペースト、水(1カップ)を入れる
⑷ 玉ねぎに火が通ってきたら、細かく刻んだオクラを入れる
⑸ 全体に火が通ったら、つぶしたニンニク、コショウ、コンソメ、塩を加える
フタをして、しばらく置きます。
乾季のオクラは水分が少ないので、水分が少なければ水を加えます。
ソースを作りながら、ときどきお米の炊き加減を確認します。
⑹ 揚げたサバと水(2カップ)を加えて、まぜる
一煮立ちさせたら、
ソースの完成ー!!!
炊きたてのごはんをよそって、
リ・ソースゴンボのできあがり!!!
どんな味がするの?
あー、お腹へった!
さっそく食べよう!!!
ソースをごはんにかけると、
なんだか、カレーライスみたい!
日本人ならこの見た目だけで、おいしさが想像できるのではないでしょうか。
いつも通り、みんなで分け合って食べます。
カレーライスとはちょっと違うけど、おいしい。
トマトベースのしょっぱいオクラのソースが、ごはんとの相性抜群。オクラの粘りがあるので、ごはんによく絡みます。
塩が効いていて、どこか和風の味を思い起こさせてくれます。サバを揚げた油で作られているから、魚の風味とごはんが相まって、日本人の私の口にもよく合います。
もしかすると、カレーよりもおいしいかもしれない。
そんなことを考えながら、食べていました。
みんなで分け合う
ブルキナファソでは、ひとつのお皿をみんなで分け合うことが当たり前。
子どもたちだけで食べていても、取り合いになってケンカになることはありません。
大人のだれが言わずとも、おのずと大きな子が小さな子をひざに乗せて、食べさせてあげます。
イヤがりながら面倒を見るのではなく、ごく自然に。
この日、ソースに使った魚は1匹。
子どもたちだけで、少なくとも10人以上はいたと思います。
たった1匹の魚を大人と子ども、みんなでほんの少しずつ分け合って食べました。
さいごに
今日は、オクラソースのごはんをお届けしました。
今回使った食材は、日本でも手に入りやすいと思います。
もしよかったら、今晩のごはんにいかがでしょう。
そして、ひとつのお皿によそって、みんなで食べてみるのはどうでしょうか。
「先に食べていいよ」
「もっと取っていいよ」
「今、お皿に手を伸ばしても大丈夫かな」
ひとつのお皿を分け合うとき、自然と相手のことを思うから。
自然と会話がはずむから。
自然と笑顔になるから。
きっと、ごはんがもっとおいしくなる——
そんなことをお伝えしながら、連載第4回を終えようと思います。
最後まで読んでくださり、ばーるか(現地モレ語で「ありがとう」)!
「食べるよろこび」を全ての人とわかち合いたい。
国際協力NGOハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、そう考えて、飢餓をなくすため、ブルキナファソを含む5ヵ国で活動しています。
このnoteを読んで、「ブルキナファソってどんな国?」とすこーし興味がわいたら、国名の由来など、もう少しだけ知ってみてください。
———ブルキナファソについてはこちら
HFWでは「【食文化コラム】お腹が鳴るギャラリー」と題して、記事を掲載しています。ぜひこちらもチェックしてくださいね。
———「食文化コラム」はこちら