晴れたらいいね
今日は、梅雨の晴れ間の休日(ほんとに梅雨入りしたのかな?)。
週6勤務の子ども達(学校と保育所)を労うために、車で30分の海岸にきている。
まだ水温も冷たいのに、子どもたち(男子2人)はパンツもズボンも脱ぎ捨てて、誰もいない海辺で小魚を追いかけ回している。
もうすぐ12時。お昼ご飯の時間だ。途中のスーパーマーケットで食料調達してきた。彼らの大好きなたこ焼きと唐揚げ、おにぎり。あと、ミニトマトときゅうり。私は新作カレーがおいしそだったので、それとサラダを買った。
自分の幼い頃、休みの日に家族でピクニックによく出かけたことを思い出す。目的地は寺とか、古墳とか。今考えると、なんとも地味で、子どもには微妙なチョイス。誰もいない山道で大声で歌を歌いながら行進したこと。川で沢蟹を捕まえてきて家で飼っていたこと。歩きながら食べるおやつとか、いつもは買ってもらえない缶ジュースを買ってもらうのが楽しみだったこと(楽しみは基本食べ物)。どこへ続いているかあんまりわからない細い山道を探検していたこと。色々なことがまあまあ鮮やかに思い出される。
私の実家は奈良県の北部、山を越えれば大阪という新興住宅地だったので、ちょっといけば遊園地やテーマパーク的なものも近くにあったけど、そんなところへ連れて行ってもらった記憶はほぼない。両親ともに倹約家だったというのと(山登りはタダや!って母がよく言っていた)、両親ともに遊園地が嫌いまたは興味がないからだったと思う。こども心にはテーマパークがキラキラして見えたので、連れて行ってもらいたなぁと思っていたような気もする。でも、実際に思春期になってから友達と遊園地に行ったりしても、イマイチ馴染めないというかテンションあがらない感じだったのは、幼少期からの経験の無さなのか、元来そうゆう性質だったのか…
そんなバックボーンだから(休みの日は山登りみたいな)、今、私が島で生活しているのもあまり突拍子もないことではなさそうだ。自分の子ども時代と同じように、週末は池か、山か、海に子ども達を連れ出している。もちろん、遊園地や大きなゲームセンターなんて島にはないからなのだけど、一応、公園は結構ある。先日も長い長い滑り台があるような大きな公園がOPENしたばかりだ。子どもたちを連れてNEW OPENの公園に行ったが、我が息子たちは、公園に連れて行っても遊具で遊ぶのは15分くらい。あとは地べたに這いつくばって虫を探したり、ひたすら蝶々を追いかけたりしているので、別に公園に行く必要はない。生き物がたくさんいそうな場所に彼らを放っておくのが一番楽しめるようだ。
私の子ども時代ともあまり変わらない感じだけど、一つ違うのは、私はお昼ご飯をお店で買っているというところ笑。
母は筋金入りの倹約家だったのと、専業主婦で料理も好きだったので、外食も少なかった。年に2度ほど祖父母宅からの帰省の帰りに寄るファミリーレストランが数少ない外食だったが、そこで食べ終わってから必ず母が言っていたのは「家で作った方が美味しいな!」だった。どんだけ自信あんねんと思っていたけど、大人になったら確かに母の味が恋しくなる。刷り込みって怖い。家族でピクニックに行く時も必ず何か作っていたし(大体タッパーに入ってた)、必ずりんごやみかんも切って持ってきてた。もちろん、お茶も水筒にいてれ持参。
そんな風に育ったので、私も朝からおにぎりを作っていこうとしたこともあるが、一分一秒でも早く外に遊びに来たいこども達を待たせておくのは至難の業だし、洗濯やら後片付けやら諸々やることも多い。最近は、変な努力をするのはやめようと潔く手作り弁当は諦めた。子どもたちは買ってきたたこ焼きがお気に入りだ。健康面でも、保育所や学校でちゃんと栄養バランスが考えられた給食を毎日食べているし、週に1日のお昼ご飯ぐらい買ったものでもいいやん。その日一日、いっぱい遊べる方にベクトルを向けただけと開き直っている。
海で冷えた体をお風呂で温めて、さっぱりしてからご飯を食べていると、7歳の上の子が「海に入って、お風呂に入ってから食べるご飯ておいし〜」と満面の笑顔で言っていた。
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