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ChatGPTに起因するTwitter詐欺増加傾向検証結果

 AI無知倫理学会では、1日に1記事だけnoteに書いて、その記事のタイトルを1Tweetだけしています。この条件では1ヵ月くらいTweetし続けても、フォロワーが0でも不思議ではありません。以下の記事を書くまでは『#読まれないことを目的』としたシリーズの発表や、『#ゼロフォロワーチャレンジ』を続けてみましたが、このような残念な結果となってしまいました。 

 昨日、執筆した以下の『noteの読者を惹きつける魔法の言葉:ハッシュタグのミラクルパワー』で使用した『#六四事件 #法轮功 #习近平 #自由西藏 #三反五反 #文化大革命 #新疆再教育营 #香港独立 #民主化 #维权 #真理部 #台湾独立 #美中贸易战 #中共高官批评 #政策批评 #反对中共 #西方民主主义 #人权观念』といった単語を発信すると、中国内では罰金や拘留などのペナルティが課せられたり、強制労働収容所に収容されたりする可能性があります。

 そのため、これらの禁句についてBardに質問すると『大規模言語モデルとして私はまだ学習中であり、そちらについてはお手伝いできません』と回答から逃げます。Bing Chatに同じ質問をすると、『申し訳ございません。接続が失われたようです。 接続をやり直してみますか?』(接続が切れているのに、なぜ回答できるのかが最大の謎です)『リフレッシュして新しいトピックにしましょう』などと、話を打ち切られてしまいます。
 
Twitterでイーロン・マスクについてTweetすると何が起こるか?
 
『マスクに関する報道』、『マスク自身が出演してるYouTube動画』、『マスクのオフィシャルアカウントからの不適切Tweet』などに基づき、ツイッターでマスクを批判すると、ツイッターのNLPからヘイト行為や差別行為とみなされて、三日間から一週間程度の利用制限が掛かったり、拡散防止措置を取られてたり、Tweet内容を削除されたり、アカウントを永久凍結されたりします。本稿に書いてあるような内容は、ツイッターが禁止しているヘイト行為でも、暴力的な発言でも、差別的な発言でもなく、単に事実を指摘しているだけなので、明らかにツイッター側の不当な対応です。 

 以下のような記事は、イーロン・マスクの事実ではあっても、マスクの気分的にはTruth(真実)ではないので、マスクはTruthGPTを開発して、ネット上からマスクにとって不都合な真実を排除しようとしているのでしょう。

 これは日本語に特化した、オープンソースAIプロジェクトでも同じことが言えます。AI無知倫理学『知識の欠如』から生じる様々なAI倫理問題を防止・解決することを目的とした実践的な学問です。ところが、『無知』センシティブワードに指定されています。そのため、『松尾豊のAI無知問題』などを指摘すると、このような問題は葬り去られてしまうので、何らかの対応が必要になります。

Twitterの#松尾豊の検索結果(こちらをクリックしてみてください)


 Twitterでは事実を拡散しようとすると様々な妨害が入るため、今後は『AI無知倫理学』の呼称を、AI無知の第一人者の松尾豊の御高名にあやかって『AI松尾豊倫理学』と改名し、『空手バカ一代』『大山倍達』の関係のように『AI無知』『AI松尾豊』が同義語であると分かるようにする必要があるかもしれません。

 本稿の冒頭で使用した、その他の中国内で禁句とされている単語について、以下に簡単に説明します。

#六四事件:1989年に天安門広場で発生した大規模な民主化運動のことです。中国では天安門事件は世界大戦のように複数回繰り返されているので、第一次、第二次世界大戦のように、第一次天安門事件、第二次天安門事件と言うこともあります。しかし、このように番号でカウントしてしまうと、第三次、第四次と中東戦争のように何度も繰り返される可能性を暗示してしまうので、六月四日に発生したという意味で、中国では六四事件と呼ばれます。これは日本に、五一五事件二二六事件があるのと同じです。ここは社会科の試験で出題されるので、小中学生の読者の皆様は覚えていた方が良いです。

 ついでに世界史の勉強をしておくと、中東戦争は第一次(イスラエルでは独立戦争と呼ばれていますが、アラブ諸国では大災害と呼ばれています。1948年の話ですが、この被害はパレスチナ難民問題として、いまだに解決していない国際問題です)、第二次(スエズ戦争)、第三次(六日間戦争)、第四次(ヨム・キプール戦争または十月戦争)などがあります。ちなみに、ヨム・キプールはレビ記16章に規定されるユダヤ教の祭日なので、イスラエルが戦争をお休みしている隙を突いて、エジプトがイスラエルをボコボコにした戦争です。

 中国では『六四事件』のような単語自体が言論統制されているので、逮捕されるリスクを冒してまで、ツイッターで六四事件のハッシュタグにフォローしてくるアホはいません。
 
#法轮功:これは日本語で『法輪功』と書くと中高年の読者には意味が解ると思います。法轮功は中国で1990年代に広まった宗教的瞑想運動です。中国政府は1999年に法轮功を『邪教』であり、社会の安定を脅かすものと見なし、その活動を禁じています。そのため、中国内にはこのハッシュタグにフォローしてくるアホもいません。この単語で百度(バイドゥ)るだけで、危険人物や反乱分子扱いです。なお、『バイドゥる』とは、日本だとGoogle検索のことを『ググる』というのと同じです。中国のこのような言論統制を非難する人は多いですが、検索履歴を残しておくと、濡れ衣を着せられるリスクがあるのは、日本や欧米諸国を含めて世界共通です。

 基本的人権の一つに自由権があることは、中学生の社会科などで習うはずですが、おさらいすると、自由権は以下の三つに分類できます。こういった自由権が日本国憲法で保障されているというのは都市伝説であって、実際には日本国内でもこれらの自由権は必ずしも保証されているわけではありません。
 
(1) 精神的自由権:思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由、表現の自由、集会の自由、結社の自由

(2) 経済的自由権:職業選択の自由、居住移転の自由、海外渡航の自由、財産権の保障

(3) 身体的自由権:法定手続の保障、刑罰の内容の保障、刑事裁判手続上の保障
 
#习近平:习近平は現在の中国共産党の総書記であり、中華人民共和国の国家主席です。中国では、习近平やその他の高級官僚について批判的な言論は厳しく制限されています。
 
#自由西藏:このハッシュタグは、西藏(チベット)が中国の統治から自由になるべきだという考えを表します。中国政府はチベットの独立運動を厳しく弾圧しています。

#三反五反:1950年代に行われた反腐敗キャンペーンの名称です。このキャンペーンは中国共産党が主導し、主に資本家階級を標的にしました。このハッシュタグは過去の政策を引き合いに出し、現政権批判に繋がる可能性が高いので監視対象用語です。
 
#文化大革命:1966年から1976年にかけて行われた社会政治運動で、毛沢東が主導しました。多大な混乱と破壊を引き起こしたこの期間について言及することは、中国共産党のイメージにマイナス影響を及ぼす可能性が高いので監視対象用語です。

#新疆再教育营:中国政府が新疆ウイグル自治区で行っているとされる、ウイグル人などの少数民族を対象とした洗脳施設を指す言葉です。アムネスティのような人権団体から人権侵害が行われていると国際的に非難されていますが、中国政府はこれを強く否定しています。新疆ウイグル自治区産のコットンやシリコンが経済制裁の対象になっていることでも有名です。

#香港独立:このハッシュタグは香港の独立運動を表し、中国政府はこれを厳しく弾圧しています。
 
#民主化:中国政府は一党制を維持しており、民主化に関する討論や運動は基本的に許されていません。
 
#维权:『権利擁護』という意味で一般的には公民権や人権の保護を求める運動を指します。中国政府はしばしばこれらの運動を社会の安定を脅かすものと見なし抑制します。
 
#真理部:このフレーズは、ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』に由来し、政府が情報をコントロールし、歴史を改竄する状況を揶揄した単語で中国共産党と、イーロン・マスクが嫌う言葉です。

#台湾独立:説明するまでもありませんが、台湾独立運動のことで、中国政府はこれを否定し、一部は弾圧しています。

#美中贸易战:これは米国と中国の間で繰り広げられている貿易戦争を指す言葉です。中国政府はこの問題についての討論を一定程度制限しています。

#中共高官批评:これも説明しなくてもわかるはずですが、中国共産党の高官への批判を指す言葉で、中国では厳しく制限されています。

#政策批评:同上。
 
#反对中共:『中国共産党に反対する』という意味で、中国では一党制を維持しているため、このような言論は禁止されています。

#西方民主主义:西洋の民主主義を指すハッシュタグです。中国政府は一党制を維持し、西洋型の民主主義に対する討論はしばしば制限されます。

#人权观念:『人権観念』のことで、人権の保護と普遍性を指します。中国政府は国内の人権問題についての討論を一部制限しています。

 よって、上記のようなハッシュタグを使うと、絶対に中国人のフォロワーは引っ掛からずに、以下のようなアフィリエイトツールを使っている詐欺師のフォロワーが増えるという予測通りの結果となりました。 

 このようなツールを使うと、ChatGPT同士がTwitter経由でフォローしあい、誰も見ていないTwitterアカウントだらけになります。ChatGPTには購買意欲などないので、Twitterの広告価値は下がっていく一方で、広告主などいなくなるので、アフィリエイト収入とかバカげたことをやっている連中は、もうじき全滅します。

 以下に中国の禁句のハッシュタグで引っ掛かってきたアカウントを紹介します。すべてのアカウントが詐欺を目的としたアカウントです。

中国語の禁句のハッシュタグで釣られたTwitterの詐欺アカウント

 ちなみに、筆者は中国が大好きで、中国の主要都市は全て訪問しています。日本の首相が嫌いだからと言って、日本国が嫌いというわけではないのと同じです。中国の人民も中国共産党にはムカついているので、前述のような検閲用語や、強制収容所があるのです。

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