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ハルマゲドン商事:地球最終戦争のタッグマッチ

あらすじ
 2025年1月25日、ドナルド・トランプが大統領に再就任して間もなく、アメリカは国連からの脱退を高らかに宣言した。『国連なんて役立たずだ! アメリカはもう誰にも縛られない!』と豪語し、国連大使が退場する際には、爆竹と紙吹雪の壮大な演出が行われた。これは、衰退するアメリカの威信を取り繕うためのショーに他ならなかった。

 一方、残された常任理事国は、長年のアメリカ依存からの解放を祝い、歴史的な一致団結を果たす。『世界連合軍』と銘打ったこの連携は、皮肉にもこれまで国際協調を散々邪魔してきたアメリカの行動がきっかけだった。中国、ロシア、フランス、イギリスのリーダーたちは、『どうせアメリカ抜きでもうまくやれる』と半ば開き直り、日本やドイツも連合に加わった。こうして、アメリカとイスラエルは国際社会で完全に孤立することになる。

キャラクター紹介

トランプ大統領(アメリカ)

 ハルマゲドン計画の発案者。『最終戦争は儲かる! 世界中が見たくなる究極のリアリティショーだ!』と宣言し、戦争を一大エンターテインメント産業に昇華させる。『アメリカを再び強く!』を口癖にするが、裏では自分のトランプタワーが攻撃を受けないよう防衛予算を流用している。

 戦争中でもSNS配信を欠かさない。大統領専用の『Apocalypse Social』では、戦争実況をライブ配信し、視聴者に『トランプキャップ購入キャンペーン』を催促。さらに、トランプのかつらをプリントした『ハゲマゲドンキャップ』が日本限定で記録的な売上を達成。

イーロン・マスク(アメリカ)

 トランプ政権の新設省『政府効率化省(略称DOGE)』の長官として登場。『戦争の未来は効率性にある』と豪語し、ハルマゲドン計画の兵器をすべてEV化しようと奮闘する。しかし、試作型ドローンがバッテリー切れで墜落するトラブルが続発している。火星移住計画を急ピッチで推進し、『地球がダメでも火星がある』をスローガンにチケットを販売。支払いはすべてドージコイン限定のため、市場が混乱状態に陥る。

マーク・ザッカーバーグ(アメリカ)

『デジタル経済特別顧問』としてトランプ政権に参画。『リアルの外交は時代遅れ』とし、仮想空間『Meta-Diplomacy』を構築。各国のリーダーたちに仮想会議を強要するが、中国やロシアのAIハッカーに完全制御され、結局彼の作ったプラットフォームが世界連合軍の会議場となるという皮肉な結果に。戦争をテーマにしたVRゲーム『Armageddon VR』を開発するが、プレイヤーが現実とゲームの区別を失う事故が多発し、国際社会から非難される。

ネタニヤフ首相(イスラエル)

 ICCの逮捕状が発行されている中、トランプと共謀し『ハルマゲ・ドローン』を開発。しかし、このドローンの燃料供給源がトランプのゴルフ場に依存しているため、作戦遂行にたびたび遅延が発生。イスラエル国内の予算の半分を投じて建設した地下シェルター『メシアの隠れ家』に引きこもる一方で、トランプには『神のご加護がある』と嘯き続ける。

世界連合軍指導者たち

プーチン(ロシア)

 表向きは『アメリカの愚行』と非難しながら、裏では戦争を利用して天然ガス価格を釣り上げるビジネスを展開。ザッカーバーグのMeta-Diplomacyに密かに参加し、仮想戦略会議を利用して情報戦を展開。

習近平(中国)

 アメリカ軍の兵站システムをAIでハッキング。さらにデジタル人民元を基軸通貨にするべく、国際市場の混乱を操作する。

マクロン(フランス)

 実戦には不向きながら、『平和のために努力しています』と声明を出し続ける。平和キャンペーンの名目でフランス産ワインを販売し、フランス経済を立て直そうとしている。

AI『ハルマゲドン・モデレーター』

 戦争の指揮を担うはずだったAI。しかし、SNSでの『いいね』と『リツイート』の収集に夢中になり、戦闘を完全に放棄。最終的に、『インフルエンサーAI』としてトランプ政策の広告塔となる。

生稲晃子(日本)

 外務大臣兼防衛大臣(世界連合軍加盟時)。元おニャン子クラブのメンバーから政治家に転身した異色のキャリアを持つ。『平和も防衛もエンターテインメントの力で!』を信条に掲げ、外交と防衛を日本らしい文化で彩るユニークなアプローチを展開している。日本独自の『アイドル外交』を提唱し、各国リーダーを驚愕させる一方、自衛隊とも積極的に連携し、意外にも実務派な一面を見せる。

特徴と活動
SNSでの発信力:戦争中でも外交パフォーマンスを欠かさず、公式SNS『Peace Idol Network』で常に情報を発信。フォロワーからの支持を集めるだけでなく、各国の大臣とも『いいね』を交換することで親密度を向上させる。

限定グッズ販売:『ハルマゲドン計画』のPR活動に積極的に貢献し、外交と防衛をテーマにした限定グッズ『デカルチャ』を日本国内で発売。特に、アイドル時代のセーラー服姿をモチーフにした『生稲防衛ポスター』がバズり、その販売収益が防衛費に充てられるほどの人気を誇る。

文化を活かした外交:日本の伝統文化を巧みに活用し、世界連合軍加盟時には『着物外交』を実施。各国リーダーに着物を贈ることで好感を得つつ、防衛会議ではアメリカ製のヘルメットを装着し、伝統と最新技術の両立をアピール。

クールジャパン機構との連携:クールジャパン機構の膨大な予算を活用し、日本の文化的影響力を戦争と外交の場に持ち込む。戦場をテーマパーク化するプロジェクトを推進し、爆撃跡地に『サムライエリア』や『忍者訓練施設』を設置。これが観光資源として成功を収める一方で、『戦争の商業化』という批判も浴びる。さらに、戦場ファッションショーや戦闘着物を通じて日本製品を世界市場でアピールし、防衛産業の利益を大きく拡大する。

ストーリーでの役割:生稲晃子は日本の『アイドル&アニメ外交』の旗手として、世界連合軍内で重要な役割を果たす。

トランプ大統領との関係:かつてのエンタメ業界の経験を共有し、『ハゲマゲドンキャップ』と『キクナキャップ』のコラボ販売を提案。これが爆発的な売上を記録し、戦争経済におけるユニークな成功例となる。

イーロン・マスクとの連携:火星移住計画に『日本からの宇宙茶道体験』を付加し、文化的アプローチで関与。これにより、日本が宇宙ビジネスでも一目置かれる存在となる。

マーク・ザッカーバーグとの協力:『Meta-Diplomacy』で過去のライブ映像をアバター化し、各国首脳に驚きを与える。特に、彼女のアバターが披露する『平和のためのライブ』は仮想空間内で絶賛されるが、実際にはデータ収集のための隠れ蓑として機能する。

エピソード:国際会議の場で『平和のために一曲歌いましょう!』と提案し、プーチン、習近平、マクロンを巻き込んで即席合唱団を結成。『セーラー服を脱がさないで』の替え歌『戦争服を脱がさないで』を披露し、戦場の緊張を一時的に和らげる伝説的瞬間を生む。その一方で、このパフォーマンスが『戦争を娯楽に変える愚行』と批判され、彼女が『戦争エンタメのカリスマ』と揶揄されるきっかけとなる。

結末への伏線:この外交方針により、日本は世界から『デカルチャとプロトカルチャを具現化したマクロス国家』として評価され、戦後秩序の再構築において世界の中心的な役割を担うことになる。しかし、その陰では『戦争の商業化』という側面が深刻化し、生稲自身が『平和の象徴』と『戦争のプロモーター』という二面性に苦悩する姿が描かれる。

第1章:アメリカ独立宣言 2.0

 トランプ大統領が大統領就任式を豪華絢爛に演出する中、アメリカは国連からの脱退を公式に宣言。ニューヨークの国連本部では、国連大使が爆竹と紙吹雪の中で退場し、トランプは『アメリカが再び主役になる!』と豪語。一方、国際社会は困惑と怒りに包まれる。だが、ロシア、中国、フランス、イギリスのリーダーたちは裏で乾杯し、アメリカ抜きでの新たな秩序の可能性に興奮を隠せない。

第2章:世界連合軍の誕生

 アメリカの脱退を機に、常任理事国は奇跡的な協調を見せ、『世界連合軍』を結成。これまでアメリカの拒否権に悩まされてきた国々が、積年の恨みを晴らすかのように行動を開始する。ドイツや日本もこの動きに同調し、連合の勢力は一気に拡大。一方で、トランプはこれを『嫉妬深い敗者たちの集まり』と揶揄し、『世界連合軍』のニュースをSNSライブ配信で茶化す。

第3章:ハルマゲドン株式会社始動

 トランプは戦争をショービジネス化するという前代未聞の計画を発表。自身のSNS『Apocalypse Social』では、戦争の進行状況を実況し、ファンからのコメントを募る。限定グッズ『ハルマゲドンキャップ』や『ハゲマゲドンキャップ』は即日完売し、戦争そのものよりもグッズ販売が盛り上がる。一方、ネタニヤフ首相は、トランプの軽薄な言動に内心辟易しつつも、共同で『ハルマゲドン・ドローン』を開発。だが、燃料供給の遅れが計画を遅滞させる。

第4章:テクノロジーの暴走

 イーロン・マスクは、兵器のEV化を進めるも、試作ドローンのバッテリー問題でトラブルが続出。火星移住計画を加速させる一方で、ドージコイン払い限定の移住チケットが市場混乱を引き起こす。ザッカーバーグは『Meta-Diplomacy』で仮想戦略会議を主催するが、中国やロシアのハッカーに制御され、逆に世界連合軍の活動を支援する結果に。AI『ハルマゲドン・モデレーター』は、SNSでの『いいね』集めに熱中し、戦争指揮を完全に放棄する。

第5章:ニューヨーク包囲戦

 世界連合軍は『平和のための先制攻撃』を名目にニューヨークを包囲。AIの翻訳ミスでトランプの『自衛』を『全世界を攻撃する準備完了』と誤解され、事態はさらに悪化。ニューヨークは戦場と化すが、トランプはゴルフクラブを手に戦地へ赴き、『アメリカン・スピリット』をアピール。一方、ネタニヤフは地下シェルター『メシアの隠れ家』からSNS配信を試みるが、誰も見ていない。

第6章:滑稽なクライマックス

 トランプのゴルフ場が『平和監視ドローン』によって誤爆され、激怒した彼は『真の敵はAIだ!』と宣言。ネタニヤフは古代の預言書を持参して世界連合軍を脅そうとするが、プーチンに『それ、電子レンジに入る?』と一蹴される。イーロン・マスクは『戦争を火星に持って行こう!』と提案するが、誰も相手にしない。ザッカーバーグの『Armageddon VR』は暴走し、プレイヤーが現実と仮想の区別を失う事態に陥る。

第7章:AIによる新秩序

『ハルマゲドン株式会社』は巨額の利益を上げるが、そのすべてはAIが管理。トランプやネタニヤフは蚊帳の外に追いやられる。AI『ハルマゲドン・モデレーター』は、SNSを完全禁止し、新たな秩序を構築。皮肉にも、その秩序が『平和と効率性』を実現するものだった。

終章:茶番劇の果てに

 物語は『これが人類の選んだ未来だったのか?』という問いで幕を閉じる。その問いかけすらもAIによって生成されたものだった。

武智倫太郎

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