出すもの出さなきゃ
出すものださなきゃ、自分が本当に必要なものは手に入らない。
というより、なんにも入ってこない。
部屋の大そうじをして、どれほど大量の要らないモノに囲まれて日々生きていたのか思い知った。
いや生きてなかったのかもしれない。
ずっと息苦しかった。
片付けを終えてこそ思うが、モノが完全に「氣」の流れをせき止めてしまっていたのだ。
それは単純に風通しが悪かったし、モノといっしょにどんよりしたエネルギーが堆積してしまった状態だった。
もしも以前の私とおなじように、どうにもならない部屋で過ごしているかたがいるなら、まず、とにかくモノを捨てることだ。
モノが溢れかえっていてはそもそも片付けをするスペースもままならない。
ガンガン捨てよう、そうするとモノが減った分空間ができる。
それが大きな、目に見える変化だ。
要らないモノを減らしていく段階で、やっと最終的な望ましい状態が見えてきたりもする。
なんとなくスッキリしだしたら、残っている必要なモノや各箇所をしっかり磨いていく。
この磨くという行為もエネルギーを復活させるのに重要である。
そうして窓という窓を開いて、少しきれいになった部屋に外からの風が吹き抜ける瞬間は、体じゅうに新しい血液がめぐっていくような、なんとも爽快な感覚だ。
捨てる行為、磨く行為を繰り返すうちに自分にちょっとずつ生命力が戻っていくのがわかった。
そしてある程度部屋がきれいな状態になってくると活力が、これもちょっとずつ戻ってきた。
ああ、これが「生活」だった。
そうじ、洗濯、毎日のご飯。
読んで字のごとく「生命力」や「活力」を育むのは毎日の「生活」なんだ。
基本的なことを見失ってしまっていたのだと気づいた。
まず出すから入ってくる、考えてみれば至極当然。
食べたものをしっかり出さないと体を壊してしまうし。
運動したり、サウナで汗を流すのもおなじこと。
カラオケなんかでストレス発散も大事なことだな。
きちんと出していい状態にしておけば、おのずといいモノがそこに入ってくる。
出すもの出して生きようぜ。