幼児から大人・町民から外国人と多様なきっかけを生み出せた1年間の振り返り
北海道のほぼ真ん中にある東神楽町の廃校の利用権を取得し、2022年12月10日に開業したのが働く・学ぶ・遊ぶの複合施設東神楽大学。そこから2023年12月31日までの1年で想像以上にワクワクすることが起き続けているのでそれらを振り返っていきます。
東神楽大学のコンセプトを再確認
東神楽大学のコンセプトは「地方に都会以上のきっかけをつくる」です。
人口1万人の町において都会に比べて様々な成長きっかけは相対的に少なくなる中、その全てをカバーはできませんが少しでも多様なきっかけを生み出していきたいと考えました。
事業概要:働く・学ぶ・遊ぶの複合施設
実施内容:下記画像に記載のも含め19コンテンツを
その他、東神楽大学に関してのまとめ記事はこちら
上々すぎる滑り出しの1年目
2022年12月10日に東神楽大学は開校しました
開校してからも予定していた事業に加えて様々な意見や現場での調整を繰り返す日々でした。試行錯誤と朝令暮改が繰り返される中、常に新しい常に面白いコンテンツづくりと安定した事業運営を同時に模索し続けていきました。最初はどうなることかと不安もありましたが、本当に様々な方に注目をいただきそして活用をしていただけて嬉しいです。スタートした直後にも関わらず、大好きな雑誌「ソトコト」にも取材をいただきそのご縁でまた違うつながりが出来たりなどもしていきました。
1年目の立ち上げとして周囲からの不安視や期待も色々ある中でしたが、運営側としては十二分な結果を残しているのではないかと思いました。2年目以降もより多くのきっかけを生み出せるようにアイデアを形にしていければと思います。
開校記念のオープンキャンパスで町長との登壇動画はこちら
数々のきっかけ振り返り
そんな1年目のきっかけを分類にまとめてレビューしていきます
◆まさに東神楽大学らしい複合施設真骨頂の使い方
一般的な東神楽大学の利用方法としては、購買部やカフェに買い物・飲食に来ることだったり、教室や体育館・シェアキッチンなどを借りて思い思いの活動をすることなのですが、複合施設をダイナミックに活用するからこそできる面白さがいくつも生み出されました。
3日間大学のほぼ全部を借り切っての「おしごとランド」
校庭までフル活用した「北海道カレーサミット」&「学園祭」
1泊2日でとにかく楽しめる研修/体験
◆潜在ニーズをくみ上げたシェアキッチンの稼働率の高さ
菓子製造業免許付きシェアキッチンは想定通りの稼働率の高さで、かつ町外利用者がほとんどの為、東神楽町への流入にもつながったりしています。
定期利用でのまさに事業利用をされる利用者
イベント出店時に活用して商品を製造される利用者
◆増え続ける企業者数:10社へ
7区画のオフィスとバーチャルオフィスを展開し、東神楽町に企業をつなげる取り組みもしていますが、弊社の支社や関連会社移転、東京のオフィス誘致、そして需要が高いバーチャルオフィスも合わせると現在東神楽大学には10社もの企業が名を連ねていることになります。
そのうちの1社とは、図書室を賃貸してもらいそこを地元の子ども向け図書館として漫画本などを整理して無料開放していたりもします。こうした連携などを他の企業ともやっていけると面白いことがまだまだ生み出せそうです。
◆ちょうどよいサイズの体育館での興行から運動
体育館はバスケットボールコート1面ぐらいの広さですが、イベントや運動で活用するのには程よいサイズのようで1年間でシェアキッチンに次ぐ稼働率と1番多くのきっかけを生み出す場所にもなりました。
(運動利用)
地元少年野球の冬季練習場
スポーツスクールの会場
陸上スクールの冬季会場
(スペース利用)ロックフェスティバル
マルシェ開催
犬猫向けペットイベント
プロレス興行
◆高稼働率を誇るゲストハウスの来客者
教員住宅を改装したゲストハウスでは、夏季の稼働率はほぼ100%となりました。冬季はさすがに少ないのでまだまだ改善の余地はありますが、思った以上に集客ができました。利用者を見ていても、国内日本人観光客はもちろん外国人観光客、ビジネス利用、近隣での合宿用宿泊、長期工事現場作業員宿舎、と幅広くありました。
その為、秋には少し改装をしてより充実した宿泊施設になるよう進めています。
東神楽大学ゲストハウス(楽天トラベルサイト)
◆廃校利用の視察・取材
廃校の事例としても興味関心を持ってくださる自治体関係者が多く、道内外から多くの自治体職員、議員の方などが視察に訪れていただいております。全国各地で廃校が広がり活用に難儀していることは良く聞きますが、東神楽大学の取り組みが何か参考になれば嬉しいです。
記載した以外にも大小さまざまなきっかけが本当に多く生み出すことができたと思っています。
是非、一度東神楽大学へ遊びにいらしてください。