睡眠ビジネスは不眠の敵だと思う

不眠症のきっかけ

私は、7年前初めて、眠れない・・・どうしよう・・・という体験をしました。
私の不眠症のピークは4年前で、派遣切りに合って精神的に参ってしまい、心療内科で睡眠導入剤をもらい飲んでいました。
現在は不眠症ではないのですが、やはり眠りに関しては日々問題を抱えています。

そんな私が眠れない…と思った最初のきっかけが「快眠法」だったのです。

7年前まで、眠れない・・・なんて悩んだことはありませんでした。
ところが、テレビで「体を締め付けない、下着を身に着けないで眠るのが科学的に正しい」そんな売り文句に出会ってしまうのです。

別に困ってないけど、もっとよく眠れるんだったらやってみよう。

これが、長い睡眠障害への幕開けだったのです。
お風呂から出て90分、下着を着けずに、寝る前には頭を使わないようにしよう

睡眠ビジネスを行う人たちが、科学的に正しいと言って指導している文言通りに私はベッドに入りました。
今までとは違う朝になるかも・・・
ワクワクしながら目をつむります。

30分・・・

1時間・・・

眠れません。
あれ・・・こうすればもっといい睡眠がとれるって聞いたのに・・・・。
なんで・・・?

私は初めて、眠れなくて焦るという体験をしてしまうのでした。

誰のための睡眠ビジネス?

睡眠に悩んでからは、こういう眠り方がいいよ、という方法を調べるようになり、その通りに実行しますが、眠りはよくなるばかりかひどいまま。

健康だった私が、「快眠法」のおかげでしっかりと睡眠に問題を抱えるようになりました

結局、お風呂から出て2時間、スマホを見て頭をぼーっとさせながら、眠くなった時に寝るという、世間の快眠法とは異なった自分の体に合った方法で、不眠症からは脱却できました。しかし、今でも眠りが浅い日、中途覚醒などが時々あり、そのたびに少しドキドキしてしまいます。

睡眠に問題を抱えるようになったきっかけが、快眠法

この事実に気づいた時から、テレビでの睡眠特集、睡眠に関する本、睡眠のツイートなどを目にするたびに、怒りがこみ上げるのです。

健康な私ですら、実行し問題を抱える羽目になってしまったのに、この睡眠ビジネスで良くなる人間は一体どこにいるのだろうか。

睡眠ビジネスは衰えるどころか成長し続ける一方。
数年間ずっともやもやしていたけれど、どうしても睡眠に悩んでいる方と私の思いを共有したくて眠りが浅くて疲労が抜けない今日記事を書きました。

睡眠は神からの授かりもの

絶対に睡眠科学なんて信じないと決めてから、それでも、自分なりのルーティンなどを確立させようと、ついつい睡眠に意識が向いています。
風呂はどのくらい前にだとよく眠れるのかな、寝る前にこれやるとだめだったな・・・、眠れなくなるからあれはやめよう、これをしよう・・・
それでも、そんなに頻繁にしっかり眠れたと思う日は来ません。

でも、すごく悩んで心配が頭から離れないのにスッと眠れる時もあれば、
少しの心配で寝付けない時もあったり・・・

睡眠って、思っている以上に私たちがコントロールできるところから遠くあるのではないかなと思うのです。

睡眠科学だかなんだか知りませんが、睡眠をどうにかしようと思うこと自体が、実はとてもおこがましくて無謀なことなのではないかなと思います。
薬を使えば、もちろん眠りをコントロールできますが、それ以外の方法で快眠なんて、割と無謀に近い気がするのです。





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