記事一覧
好きだと言えるものについて
毎年ハリーポッターを全巻読み直している。今年もハリーはチョウ・チャンにフラれ、ハーマイオニーの前歯が伸び、ロンの杖が折れた。読めば読むほど速読に、着眼点はマニアックになる。マニアックになりすぎてこないだレイブンクローの寮監を答えまちがえた。レイブンクローの寮監はフリットウィック先生だ。天文学のシニストラ先生じゃない。誰だそれは。どうでもいいんだそんなことは。
ある日、渋谷の地下に9と4分の3番線
マダム・シャボンとふしぎなお客さん
しゃらりん、しゃん。ふうりんがなる。ここはマダム・シャボンのアンティークショップ。古着、古本、古時計。新品のものはひとつもない。わたしたちが生まれる何年も前に作られたものが、人の手を渡ってたどりつく。それがシャボンさんのお店だ。
そのシャボンさんはというと、さっきからあっちやこっちを開けたり閉めたり。「いったいなにを探しているんだい?」と、修理やのサワさんが聞いても「”あれ”よ。”あれ”がないと