第18夜👀初夏は子猫との出会いの季節/　あなたと相棒(ペット)たちとの出会いは？

相棒たちとの暮らし方

240517

はじめに

4月の入学・入社シーズンを経て、『大人の夏休み』のGWも終ってしまって2週間の今週。体がようやく、いつもの生活に慣れて来た頃ではないでしょうか。

そんな５月は、子猫と出会う『出会いの季節』でもあります。

猫の出産時期は、その年の気温の変化にも寄りますが
主に１年に２回で、2月～4月、そして6月～8月頃です。

という訳で、母猫から離れた子猫たちと出会う確率の高い季節の１つが、この時期です。

我が家の相棒猫、黒猫の「もも」さんも、そんな猫たちの一匹でした。

譲渡会で出会いを待つ”もも”

初夏に、あるお宅の庭先に子猫一匹で姿を見せ、餌をもらい、数ヶ月掛けて懐いていく中で、『地域ねこの会』の皆さんの全面協力で保護されました。

小さな黒猫の命を救ってくれたそのヒトは、犬と猫をそれぞれ一匹ずつ飼っている60代の独り暮らしの女性です。

「これから先の人生を考えると、20年近く生きる猫を飼うのは難しい」と判断し、譲渡へ至ったのではないでしょうか。

そして譲渡会で私と出会い、我が家にやってきた愛すべき相棒猫「もも」。今も、一緒に暮らしています。

あ～、ももを救ってくれて、ありがとう～ございました!!

イメージ画像_デジタル・アート

という訳で、今回は『ペットとの出会い』についてお伝えします。

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では早速、はじめましょう！

１．ペットの猫との出会い　第１位は「野良猫を拾った」

そんな、子ネコを含むペットとなった猫たちとの出会いの調査報告があります。

それは、毎年ペットに関する大規模な調査を行っている「一般社団法人ペットフード協会」が昨年発表した、「2023年　全国犬猫飼育実態調査」です。

・対象数5万人の大調査

調査規模などを少しご説明しますね。

・北海道から沖縄に住む、20～79才の男女が調査対象
・インターネット調査で、対象数は5万人
・内、単身世帯が約2割、2人以上の世帯が約8割
・有効回収数は凡そ2,300サンプル（一般セル：1,683サンプル）

▼図表で見ると、こんな感じです

対象者規模

・犬や猫を飼っている男女比は、やや女性が多い

そして、犬や猫を飼っている男女比は、やや女性が多く
およそ女性6割(58.4％)
　　　男性は4割(41.6％)です。

更に、飼い主を年齢別でみますと（対象20～79才）、
1番多いのが50代の女性(13.4％)、次に60代の女性(11.8％)、30代の女性(11.3％）と女性が続き、4番目に男性60代(10.9％)となります。

飼育者の性別と年代

そして、犬と猫の飼育割合は、犬が61.9％、猫が46.5％です。

それぞれのパーセントを足して100％超えてしまうのは、犬と猫の両方を
飼っている方がいるからだと思われます。

ペット飼育状況

犬の人気は健在ですね。

デジタル・アート

・ペットの猫との出会い　第１位は「野良猫を拾った」

次に猫と犬の入手先を見てみましょう！

先ず猫は、

第1は「野良猫を拾った」 31.1%と　3割を占めます

上位順で、いくつか見て行きましょう

・1位 31.1％：野良猫を拾った
・2位 20.6％：【無償】友人/知人/親族から(ブリーダー以外）
・3位 16.8％：ペットショップ(15.9％)・インターネット(0.9％)の
　　　　　　　　　　ペット販売で購入
・4位 8.4％：【有償】友人/知人/親戚から(ブリーダー以外）
・5位 7.7％：【無償】里親探しのマッチングサイト
・6位 5.1％：【無償】シェルターからの譲渡

仮りに、保護猫の定義を
「野良猫を拾った」
「里親探しのマッチングサイトからの有償・無償譲渡」
「シェルターからの有償・無償譲渡」等とすると、

「保護猫」は67.1％となります。
下の表の数字をすべて足すと109.7％と100％を超えていますが、
その重複分を鑑みても、およそ全体の半数は「保護猫」にあたりますね。

ペットの入手先　猫

さらに詳しく表をみて行きましょう

10年以内から「野良猫を拾った」の減って来ているものの（下の「表：入手価格」より）、コロナ禍の近年は、「ペットショップ購入」と「野良猫を拾った」の割合に大きな差はなく、若干、ペットショップ購入が多い程度です（下の「表：入手先（1､3､5､10年以内の飼育開始者）」より）。

そして、近年増えているのが先程、仮りに定義した「保護猫(野良猫を拾った、里親探しのマッチングサイト、シェルターなど）」です。

その理由は、下の「表：入手価格」で、直近で5万円未満の入手額が5%と1番大きく増えています。これは、保護猫の譲渡時にワクチン代などを支払うケースが一般化していることから、この5万円未満の中には「保護猫などの有償譲渡」が含まれると考えられます。
そして、有償入手の方法で増えているのが「里親探しサイトからの購入」や「ブリーダー以外の友人/知人などからの譲渡」です（「表：入手先（1､3､5､10年以内の飼育開始者）」。

これらのことから、近年の保護猫活動（野良猫を捕らえて、避妊去勢手術をし、手術をした証として「さくら耳」と呼ばれる耳を少しカットし元居た場所へ戻す、又は手術後に譲渡会などで里親探しをする）で、全体的に野良猫の数が減り、有償の里親探しサイトや、シェルターなどでの出会いの機会が増えているんじゃないかなぁ～と、考えます。

さくら耳(耳カット）

入手価格

入手先（1､3､5､10年以内の飼育開始者）

1年以内飼育開始者のペット入手先

「表：入手先（1､3､5､10年以内の飼育開始者）」をみると、コロナ禍だったここ数年は、猫の入手の第1位は「ペットショップで購入」、そして2位は約1ポイント差と僅差で「野良猫を拾った」です。

コロナ禍のペットブームで犬や猫が人気となり、ペットショップの価格が上がったというニュースがあった一方、コロナが明けて、仕事は在宅から出勤へと変わり、学校も登校が再開するなど、ペットの世話が難しくなり無責任に捨てられるペットが増加しているニュースもありました。

「野良猫を拾った」と「ペットショップで購入」が同じくらいの割合である理由は、「飼われていたヒト懐きのよい野良猫たちが拾われている」　
そんな事も、１つの要因かもしれません。

さらに、地域猫に関する報道や、人気番組による「譲渡会までの一時預かりの日々を放映する」などの効果もあります。今回の調査で、猫を現在は飼っていないが、今後飼いたい人たちの理由として「テレビ、雑誌、インターネット等で見て気に入ったから」が、前年比で僅かですが増えています。

人気番組の影響で、『野良猫を育てる』『譲渡会に参加する』ことが、一般家庭で身近になり、そこから動物を受け入れる事への心理的なハードルが下がっているようです。

嗚呼!!みんなの動物園

坂上どうぶつ王国- フジテレビ

・ペットの犬との出会い　第１位は「ペットショップ」

次に、犬は入手先を見てみましょう

・1位　52.9％　ペットショップ　
・2位　15.2％【有償】ブリーダー
・3位　10.1％【無償】友人/知人/親戚から(ブリーダー以外)　
・4位　6.1％ 【有償】友人/知人のブリーダー　
・5位　4.6％ 【有償】友人/知人/親戚から(ブリーダー以外)　
・6位　2.6％ 【無償】シェルター、里親探しのマッチングサイト

先ず、半数以上がペットショップからの購入です。
6位までの有償入手を足し合わせると、およそ8割（78.8％)です。
また、コロナ禍で飼い始めた人ほど入手時の平均価格は高くなっています。

・増加中、犬を飼うのは「子どものため」

2019年以降、犬の飼育頭数は減少しているものの、新規に飼い始めた人たちには小学生と同居しているファミリー層が多くいます。「子どもの遊び相手」として飼い始めた人たちです。
犬を飼う事で、子どもの情緒面にもよい影響がみられ、「他の動物への興味」「表情が明るくなった」「家族との会話が増えた」といった効果が確認されています。

ペット入手先　犬

2.ペットを飼いたい理由の１位は「生活に癒しと安らぎが欲しいから」

犬そして猫を飼っていないけれど、今後飼いたいと思っている人たちの
理由は、犬と猫の場合でユニークな特徴が見られます。

1位と2位の理由は、犬も猫も共に同じです。

・1位　生活に癒し・安らぎが欲しかったから（犬45.4％/　猫47.4％）
・2位　過去に飼育経験があり、また飼いたくなったから　　　　　　　　　　
　　　（犬31.4％/　猫27.8％）

そして、3位と4位で犬と猫で飼いたい理由は変わって来ます。

●犬
・3位　15.5％　生活を充実させたいから　（猫は6位）
・4位　15.3％　周りの人が飼っているのを見て羨ましいと思ったから（猫は8位）

●猫
・3位　15.1％　愛情をかけて世話をする対象が欲しかったから（犬は5位）
・4位　15.0％　ストレス解消、気分転換、リフレッシュしたいから
　　　　　　　(犬は8位）

犬の場合、猫と違って「お散歩」があるため、飼い主同士のコミュニケーションなどで「生活の充実」や「飼っているのを見る」という事につながっているようです。

しかし、意外なことに、犬を飼いたい理由で「運動不足を解消」は12位と、トップ10外でした。

猫を飼っている私には、この「12位」は想定外でした笑

デジタル・アート

皆さんのペットを飼いたい理由、
そして、飼っている理由はなんでしょうか？

3.まとめ

初夏は子猫や子犬との出会いの季節です。
ネットで譲渡会を探して、会いに行ってみませんか？

●迷い猫をみつけたら、動物病院でマイクロチップの確認も

そして、外で迷子の子猫や成猫たちを見かけた時には、保護猫団体や、動物病院に相談してください。

マイクロチップが入った猫たちは、動物病院で飼い主を見つけることができます。

それらのことが、あなたとあなたを支える大切な相棒との出会いになるかもしれません。

●警察に届ける前には、地元の動物愛護相談センターで殺処分をしていないか確認しよう

子猫を拾ったら、「警察へ届けよう」と考える方は少なく
ないと思います。

しかし、警察は一時預かり後に『動物愛護（相談）センター』へ引き渡すのが一般的です。

●『動物愛護（相談）センター』には、殺処分も行う施設もある

・『動物愛護センター』または、『動物愛護相談センター』は公共の施設です。そこは、名前の優しいイメージと別に”殺処分”も行っている施設もあります。

近年、殺処分は減っていますが、まだまだ多い施設が現状です。

実は、２００５年の法改正で殺処分はそれでも減ったのですが
その背景には、犬や猫の引き取り先に『「動物愛護を目的とする団体（保護団体など」』を明記する事が出来るようになったからなんです。

「生きてもらいたい」と思い、行動したのに殺処分されるのは悲しいですよね。

かといって、見つけた方が全員、飼う事が出来るというわけでもありません。

見つけて最初の命を救った人、そして、その後一時的に育てる人、
そして、相棒（ペット）として迎えいれることが可能な人、などなど
お互い支え合って、よい解決策を見つけて行きたいですね。

初夏は子猫や子犬との出会いの季節です。
ネットで譲渡会を探して、会いに行ってみませんか？

あなたとあなたを支える大切な相棒との出会いになるかもしれませんよ。

以上、『初夏は子猫との出会いの季節』でした。

デジタル・アート

●Xへのアンケート調査ご協力のお礼

今回、Xでペット（猫）との出会いについてアンケートを行いました。
結果は、以下の通りです。
ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました！

最後までお読みいただきありがとうございました。

内容がよかったなぁ～、ためになったなぁ～と思った方は、イイねと、
シェアをお願いします。
ご感想やコメントもお待ちしています。

≪参考≫
・一般社団法人ペットフード協会　「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」_2023年：https://petfood.or.jp/data/chart2023/index.html

・日本テレビ「嗚呼!!みんなの動物園」：　

嗚呼!!みんなの動物園

・フジテレビ「坂上どうぶつ王国」

坂上どうぶつ王国- フジテレビ

・【犬猫生活福祉財団】さくら猫(耳カット)ってご存知ですか？〜猫を守るためのTNR活動のご紹介〜_20221013：https://inuneko-fukushi.or.jp/3480/

・【一般社団法人　日本動物保護センター】　保健所と動物愛護センターの違いは？：https://www.j-animal.com/work/#:~:text=%E4%BF%9D%E5%81%A5%E6%89%80%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E5%90%84%E5%B8%82%E7%94%BA%E6%9D%91,%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%80%8D%E3%81%AB%E7%A7%BB%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

・【環境省自然環境局】実施する引取りに、「動物の愛護を目的とする団体」が委託先になる事が明記できるようになった(2005年の法改正）：https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/revise.html