第17夜😺一緒に、愛情を味わって暮らす/相棒猫と暮らして思うこと

相棒たちとの暮らし方

4月のお話は、あんの2代目の相棒猫ももの物語です。

ももは、去年の1月初めに地域猫の会から我が家にやって来た今年の3月に2才になったメスの黒猫です。

相棒たちとの暮らし方

１．2代目の相棒猫のももとの出会い

ももとの出会いは、先代の相棒猫が病気で急死した10日後のクリスマスに開催された地域猫の譲渡会でした。先代の相棒猫は10年近く暮らしていた思い出深い、愛すべき相棒です。相棒を失ってから時間が経つほど、次の相棒を迎い入れることはできなくなるという気持ちから、少しでも早く相棒の故郷である地域猫の譲渡会に参加する事にしました。

しかしねぇ。勢いを付けて、譲渡会に行ったはいいものの、生命にあふれた猫たちに圧倒されてしまい選ぶ事なんて全くできずです。

そんな中、地域猫の会の会長さんからおススメして頂いた猫を引き取る事となりました。それが、2代目の相棒猫ももです。

前の相棒は、幼少期に猫嫌いのヒトから石を投げられるなど怖い思いを受けていたこともあり、子ネコで保護されたにも関わらず、譲渡会デビューが1年経っても出来ない猫でした。それを覚えていた地域猫の会のみなさんは、「この子は、前の時の猫より人慣れ出来ているから大丈夫よ」と、笑顔で黒猫（推定9か月）を紹介してくれたのです。

紹介された猫の最初の印象は、「あ、鼻が低い」でした。

実家で飼っていた猫たちを含め7匹を見て来た感覚で鼻が低く見えたのす。おススメして頂いた地域猫の会のかおるさんに「黒猫は初めて飼うんですが、黒猫は鼻が低いんですか？」と最初に尋ねたほどでした。
「？」と、言う感じの驚いたようすのかおるさんに「いえ、鼻が低くてもいいんですが。黒猫の特徴なんですかねぇ？」と食い下がって尋ねたことを覚えています笑

譲渡会で出会ったもも9か月の黒猫

そして、翌月に地域猫の会のみなさんに連れられ、ももは我が家にやって来ました。

Come on an Our Hose!

ムートンのスリッパをベッドに出来た頃のももさん

２．猫という生き物　/私から見た特徴

ももは、私が8匹目に出会った猫です。今、実家では3匹の猫を飼っていますが、我が家の猫たちは皆、とても面倒見がよく、リーダーシップタイプであり、チャレンジを呼吸するように当たり前とする特徴のある猫たち。

かわいいというよりは、頼りになる相棒であり、愛らしく、大切な存在で、その俊敏な行動はカッコよく、スゴイなぁ～！、天才的！と感じています。

小さい生き物を自分より劣っていると思う訳ではないですが、立ち上がった時に自分の4倍以上もある生き物を守ろうとは、私は思いません。
私が150cmだとすると、6ｍの相手を自分が守ろうとは思わないのですが、
相棒猫たちは、時にそんな巨体を守ろうとしたり、面倒をみたりしてくれるのです。

まだ、私が実家に居た頃の話ですが、我が家の前の道をよくボクサー犬の梅ちゃんが散歩していました。ボクサー犬は大型の犬種です。その梅ちゃんと梅ちゃんのご主人に「こんばんは～」と挨拶をしていると、我が家の相棒猫が八艘飛び（はっそうとび）状態で私たちと梅ちゃんの間に現れ「我こそは～マレスケ（猫の名前）なり～」と敵に立ち向かう感じで、ギャーと雄たけび上げながら私たちを守るように現れたのです。

壇ノ浦の戦いで、義経が船から船へと飛び移り、敵から八艘（はっそう）もの彼方へ逃げたという八双飛び。相棒猫は、八艘飛びでボクサー犬に迫っていったのです。

幸いにも、梅ちゃんは猫好きで（梅ちゃんのボクサー犬ママも猫好き）、急に現れ、身の毛を逆立てて騒ぐ我が家の相棒猫を不思議そうに眺めているだけでした。

相棒猫が梅ちゃんにケガをさせないように、（逆の方がありそうですが）相棒猫を取り押さえ、梅ちゃんと、ご主人に平謝りした事がありました。

ご主人曰く、「この猫、キツイんだよね」と。
相棒猫は、我が家の前を通るボクサー犬の梅ちゃんや梅ちゃんママを見かけると、縄張りに入るなとばかりに威嚇をしながら、近づくことがあったそうです。自分よりかなり大きく、ワイルドな顔立ちのボクサー犬に毛を逆立てて近づく白猫に困っていたそうでした。

梅ちゃん、梅ママ、ご主人さん、ごめんなさい。
お怪我が無くて、何よりでした。
願わくは、お散歩コースを変更して頂けると幸いです。

ボクサー犬：https://www.wanboh.net/ura/fosterparents/toppretz/

しかし、思い返してみれば、私はよく相棒猫たちにこんなことを話していました。「ヒトはね、大きいけれど見ての通り猫族のように俊敏な動きも出きないし、そんな見事なジャンプも出来ない。そして、そんなに鋭い牙も持っていない。猫族は、ヒトより小さいがとても優秀なんだよ」と。

その信念が、「一念岩を通す」となったのか、我が家の相棒猫たちは、自律的でいて、朝起こしてくれたり、夜寝かしつけてくれたり、ボーっとしていると背中をアタックしてきたり、面倒見がいい、リーダーシップタイプたちです。　今回も、原稿が仕上がるまで、近くで視線を送ってくれていました。

３．相棒猫ももとの一日

●ももの名前の由来

ももの名前は由来は、出会った時に1本白いヒゲが生えていたからです。

「一」本「白」いで、「百」と文字をあて、その訓読みで「もも」と名付けました。「百」は数字が多いことを意味する縁起の良い字だそうで、長生きして欲しい思いや、幸せに、そして、才能に恵まれるようにと願いを込めました。ひらがなの「もも」は、文字占いで「周囲を幸せにできる」「大器で幸せをつかむ」とあります。

ももの名前の由来となった一本白いヒゲ

●ももとの一日

夜、同じベッドで寝ているももは、朝、私が目覚ましを止めると、一度だけドーンと胸元に飛び乗って来る時がありますが、それで私が起きないと、それ以上のアクションはなく、気が付けば2人、ベッドで一緒に寝ています。先代猫は、私が起きるまで顔を舐めていましたが、未だ2才（ヒトで言う際と24才）と若いももは、自分も眠いのか、そこまでは面倒はみてくれません。

私が先に起きる時には、ももを起こさないようにそっとベッドから出ます。
猫のトイレは、ヒトのトイレと同じ場所にあるので、まとめて掃除をすませます。最近のももの流行りが、「私がトイレから出ると、ニャーとトイレに入って来て、便座の上に飛び乗りそこで雄たけびを上げる。そして、私がスゴイねぇというと、抱っこのポーズをしてくるので、私が右肩に乗せる。すると、肩越しに私の右耳をペロペロと舐め、体を私の頭に摺り寄せる」という、ルーティンです。

朝、起こさないようにベッドから出ても、このルーティンのために慌てて起きてくる時があります笑。

少し前の流行りは、オモチャをエサ皿に運ぶ事でした。
【相棒たちとの暮らし方】23年9月の回で、トイプードルのももさんのお話を聞いてから、「お母さんになる！」と宣言した（私には聞こえた）相棒猫のももは、しばらくエサ皿に大好きにエビ型のオモチャ（エビちゃん）や、紐のオモチャを運んでいました。

エビちゃん

このエビ型のオモチャは、最近見かけないなぁと思っていた頃、猫砂の中で排出物と一緒に発見されました。無事に排出されてよかった！

このブームは去り、今は「私の右耳をペロペロ舐めたあとに、体を私の頭に摺り寄せる」に変化しています。

この「ペロペロとスリスリ」の技術があれば、私に何かあっても”ももさん”を飼ってくれるヒトがいるだろう思え、嬉しさと同時に、とても安心しています笑

もちろん、こんな愛情を頂いた後には「ありがとねー」と、お礼を伝え
こちらからも、頭を擦り付け、スリスリ返しをしています。

すりすり

朝、スクワットやヨガなど軽い運動をしていると、ももがスクワットの時には私の肩に乗っかって上下に揺れて居たり、ヨガで身体を伸ばしている横で、一緒に伸びをしたりしています。

コロナ禍から在宅勤務が解禁になり、今は週2回まで自宅で仕事が可能です。そんな時ももは、私の机の斜め後ろにある椅子が定位置となり、そこからこちらの仕事を見守っていたり、寝落ちしたりしています。

ももさんの椅子

そして、夜は１0時頃になると「寝ないのか～」とももが騒ぎ出します。Zoomに参加していると、横で一緒にモニターを見ているものの、時間になる頃には、いきなり走り出して就寝時間を知らせて来たりします。
それでも未だ私が起きていると、付き合いのよいももは斜め後ろのいつもの椅子の上で寝落ちしながら、一緒にベッドで寝るのを待っている事が多いです。

こんな面倒見のいいももですが、機嫌が悪いと無心に紙を食いちぎり始めます。飼い猫8匹目で見た初めての動作でした。
そうなんです。遊んで紙を楽しそうに食いちぎっているというよりは、怒って紙を食いちぎっている感じなので、「何か嫌な事があったのかな？」と感じています。

しかし、食いちぎる紙は選んでいるかのようで、致命的なメモ用紙には手を出していないのが、流石なんです。
無意識に選んでいるなんて、君はスゴイねぇ。ももさん。

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《アニマル・コミュニケーターのルミさんとの対談で》
この紙を食いちぎる行動は、アニマル・コミュニケーターのルミさんによると、ももの頭の中がいっぱいいっぱいになってしまった時のクールダウンだそうです。　なるほど！でした笑
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紙を食いちぎるももさん

4．猫と暮らして思うこと/　グルグルと愛情を味わって暮らす

時たま、相棒猫は食事もそっちのけで、グルグル・グルグル音を鳴らしながら、心地よい場所を探してヒトの傍らに来ることがあります。

病気で急死した先代猫は、ある時から食が細くなり、これが猫の偏食かとカリカリの種類を変えましたが、食べたり、食べなかったりでした。
「仙人じゃないんだから、霞を食べて生きてはいけないよ」と伝えても、
それでも、自分が心地よいと感じる場所を探して、時に私の膝の上や、時に夕日を見ながら、グルグルと静かに愛情という霞を食べて満足気に暮らしました。

猫は不思議な生き物で、自分を愛情で満たしている時にグルグル音を立て、自らその状況を確認し、それを味わうことができる。ヒトとは異なる性質をもっています。

相棒猫と暮らして思うことは、私も相棒のように愛情をしっかりと味わいことが出来る暮らしをしなければいけないなぁと、いうことです。

自分は何がスキで、何がキライなのか
自分は何を求めているのか
自分の心や身体は疲れていないか？今幸せか? 
自分を理解し、自分に寄り添い、頑張った自分を労り、感謝する

そして、自分のグルグル音に耳を傾け、その音が聴こえたらそれを味わう。

師匠（相棒猫）を見習いながら、そんな暮らしを目指したいと思います。

５.　ペット（相棒）のkawaii(かわいい)を味わい、心を整え、最高の毎日を手に入れる

私は相棒猫をkawaii(かわいい)とは、余り感じていませんでした。

頼りになる相棒であり、愛らしく、大切な存在で、その俊敏な行動はカッコよく、スゴイなぁ～！、天才的！とは感じていました。

しかし、今回、ペット情報でご紹介した「かわいい」研究の第一人者の入戸野　宏さんの本を読み、kawaii(かわいい)は、もともと各個人が抱く快を含む感情を表す言葉で、kawaii(かわいい)と感じる自分の心の状態に気づき、それを味わうことで自分の心を整える効果が科学的にあることを知りました。

見るだけで心が整うかわいい動物の写真

「かわいい」のちから 実験で探るその心理 (DOJIN選書)

もちろん、kawaii(かわいい)が見つけられない時には「今の自分はそういう状態なんだ」と、ただ気づくだけでいいのです。

ペット(相棒)のkawaii(かわいい)を探し、なぜ自分がkawaii(かわいい)と感じるのかを考えることで、自分の意識を集中させます。この簡単で楽しいマインドフルネス効果で毎日心が整うことは、愛情を味わうことにも繋がります。

そして、やってみるとkawaii(かわいい)所が結構ある事に気付きます。

そして、kawaii(かわいい)を声にすることで、口の端が横に引っ張られ、自然と私は笑顔になっています。

そんな訳で、いま相棒猫ももへの声掛けは「ありがとう」、「愛らしいなぁ」、「我が家の大切」、「カッコいい！」、「スゴイなぁ～！」、「天才！」に、「kawaii(かわいい)」が加わり、その回数を伸ばしています。

胸元に飛び込んで来る瞬間のkawaii(かわいい)ももさん

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●special thanks ルミさんとの対談で

今回、アニマル・コミュニケーターのルミさんとの対談で
相棒猫ももの話を伺いました。

ももは、サードアイと呼ばれる眉間の辺りにあるチャクラが開いていて、そこからかなりの量の情報を受け取っているようです。そして、私をその第三の目でしっかり見ていて、感情や体調のちょっとした変化も気がつくそうです。
受け取る情報量がとても増えいるので、時々頭がパンパンになってしまっているみたい。

それで、ストレス発散で紙を食いちぎったりしているそうです。

まさに、合点がいく内容に納得です！笑

そして、私が4月初めにコロナに感染した時、いつも以上に近づいてきたのは私の体調不良に気が付いて
対応していたからだと考えると、こちらも納得です。私はマスクをして相棒猫に感染しないように(猫への感染事例はないようですが)で応戦していました.。私が元気になるにつれ、相棒猫の対応がクールになって来たのは「もう、看護は不要ね」という感じだったのかもしれません笑。

ルミさん曰く、”ペットは『役割』をもって飼い主のもとに現れる”そうです。

同居を始めて1年経ったももは、同居人であり相棒である私の様子をしっかり観察し、いろいろ考えを巡らしながら『自分の役割』を考える学習期に入っているようです。

そのお話を伺い、これから一緒に年を重ねていく間に、どんな相棒猫に
育って行くのかとても楽しみになりました。

そして、呼びかけの中では「天才！」が一番すきだとか笑
「天才！」といわれ、「そうでしょ」といい気持ちになっているそうです。
はい、確かにそんな気がしていました。だって、「天才！」と伝えると
ニャーっと張りのある元気な声が返ってきていますから笑

ルミさん、今夜もありがとうございます！

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最後までお読みいただき、ありがとうございました！

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24-4-9【相棒猫との暮らし方】第17夜　ゲスト：あん　さん

≪参考≫
・ボクサー犬：https://www.wanboh.net/ura/fosterparents/toppretz/

・　『「かわいい」のちから 実験で探るその心理』著：入戸野　宏 _DOJIN選書_2019/6/1：　

「かわいい」のちから 実験で探るその心理 (DOJIN選書)

・『見るだけで心が整うかわいい動物の写真』著：入戸野　宏 _アスコム社_2023/1/18

見るだけで心が整うかわいい動物の写真