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《感想》夫を社会的に抹殺する5つの方法

【夫を社会的に抹殺する5つの方法】

▶︎連続ドラマ


タイトルからして
ハラハラしそうなドラマだったので
わくわくしながら見始めた。

夫が不倫することが原因かな程度の
軽い気持ちで見始めたので
夫・大輔(野村周平)の
モラハラ度合いにまずはびっくり。
野村くんの演技がうますぎて
モラハラがリアルすぎて怖かった。

大輔のモラハラに
我慢の限界が達する寸前に
妻・茜(馬場ふみか)が妊娠するが
大輔の暴力のせいで流産してしまう。
これがきっかけで
茜の元に夫を社会的に抹殺する方法を教える
というメッセージが届くように。

この内容がなかなかに酷くて
もちろん元は大輔が悪いのだけど
種類は違えど茜も大輔と同じだけの
悪事に手を出しているのではないかと思った。
悪に悪で返しても
どこまでも解決しないだろうし
もう大輔と茜は離れるしかないよ
と第三者目線では思うのだけど
当事者たちは離れるという決断が一番難しい
と言うしこの夫婦はどうなるのか、と
かなり単純な気持ちで見ていたところで
大輔の姉・(森カンナ)が登場。

絶対この人が茜へのメッセージを送ってきた犯人だと確信を持っていたので
茜が大輔から逃げるため
大輔の姉の家にお世話になった時
そこはダメでしょ、とヒヤヒヤだった。

しかしここからの急展開で
この物語の複雑さが表れ一気に好きになる。
(内容は残酷だが。)



大輔の過去
大輔のストレス、トラウマ
大輔を苦しめる解離性同一性障害


茜の知らなかった
多くの事実が明かされていく。
夫を社会的に抹殺する方法を
教えてくれていたのが大輔だったことも。


大輔も茜も
お互いにお互いの存在が本当に大切で
あなたがいればいいと
本気で思っていた時があった。

大輔のモラハラが原因で
関係がこじれてしまったのは事実だけど
そうなってしまう前に
大輔が茜に自分の過去や抱えるものを
もし全て打ち明けていれば
もっと違う形でふたり生きていたのかもしれない。

最後に茜が大輔に伝えたかったのは
そういうことのような気がする。

ふたりとも悪くて
ふたりとも悪くなかったんだと思う。

この先別々の道を歩むにしても
またいつか同じ道を歩くにしても
ふたりともふたりで過ごした
幸せな時間も辛かった時間も
相手にしてしまったことへの反省や罪悪感も
忘れずに心にとどめて生きるんだろう。






最後の大輔と茜が
花束を抱えて歩くシーンだけは
あまりしっくり来なかった。


大輔は茜が好きで会いに行ったけど
茜はもう別の人のところに行った
って解釈だろうか…?

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