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【京都旅3日目③】あんこ奥嵯峨と嵐電沿線巡り(のはずだったけど)
⚠️例により一部暗いので、心の体力に自信がない方にはオススメできません。
クレームは一切受付けません。
つづきです。
すっかり化野念仏寺の鳥居(のようなもの)に魅せられてしまった、あんこです。
∇前回の記事はコチラ
あの風変わりな鳥居(のようなもの)はトーラナといって、インドのストゥーバ(仏舎利塔)の前にある門なんだそう。
ヤマダナガオさんがコメント欄で教えてくれました。
Eijyo さんも情報ありがとう!
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インドの仏教寺院やヒンドゥー教寺院にみられる門のこと。サンスクリットで「塔門」を意味する。かつてはインド亜大陸全土にあるストゥーパの仏塔の四方に設置されていたが、多くは仏教衰退とともに崩壊した。
仏伝図や本生図などをモチーフとした精巧な彫刻が施されているものが多く、紀元前2世紀末から前1世紀頃に建設されたサーンチーのトーラナにも獅子像などが掘り込まれている。
日本仏法最初の官寺といわれる四天王寺にも、同様に寺社の四方に鳥居が設置されており、狛犬などと同じく、トーラナも仏教に付随して伝来し、鳥居となったとする学説が存在する
トーラナトーラナトーラナトーラナ…
何故かしら?もうすっかりトーラナの虜です。
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化野念仏寺を出て坂を下る。
どこに向かっているのかわからないけど、皆が歩いている方向にとりあえずついていく。
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お土産屋さんで、赤と黒のペアのうさぎの根付を購入。
写真を撮って無かったのだけど
確か「仲良し♡うさぎ」って書いてあったような気がする。
母に悪態をついてばかりの認知症の父へのお土産に♪
「仲良くね♡」と赤い方を母に渡すんだよ
と言って父に手渡すつもり
お店のおばあちゃんが「今日は暑いねぇ」と言うから驚いた!
道産子の私は暑さに弱くて、とうに体力も奪われているけど、地元の人はコレくらいの気温は慣れっこなのかと思っていたよ
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かわいいものを見つけた
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なんかかわいい、まゆ人形が飾られていたので撮ってきたけれど、お店になっているとは気づいておらず。
階段をあがっていくとお店があったみたいね。見られなくて残念。
まったく知らずに歩いていたけども、
この辺りは嵯峨鳥居本といって、国に認められた京都で三番目となる重要伝統的建造物群保存地区だそうです。
詳しくはコチラを参照
これを読んで、がっかり。
町並み保存館を見学したかったな。
ずっと歩いて行けば良かったんだと後悔。
下調べ無しに行くとこうなるんだね。
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どこまで歩いたのかわからないけど、嵐山駅へ戻るのに歩いて行ける距離とは思っておらず途中でタクシーを拾う。
嵐山に入って、運転手さんが言う
「ここが有名な中村屋のコロッケですね。
もう食べましたか?」と
え!?有名なの?存在すら知らないし、もちろん食べたことのない私がすかさず言う
「食べてないです!それは食べなきゃ!ここで降ろして下さい!」と。
急にゴメンなさい。
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ちいかわだったら間違いなく買っていたね
想像するだけでカワイイ!
午後の嵐山は朝とは違い観光客だらけ
早いとこ脱出しましょ
ここで選択ミスをする
おとなしく、太秦広隆寺駅へ行けばいいのに
まだ時間があるからと、以前よく行っていた方面へ行ってみようと思ってしまった。
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しばらく来ていないうちに
カワイイ駅舎が完成していた (写真なし)
画像お借りしました
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最後に来た時は建て替えの時だったのか旧駅舎がなかったはず。
そんなにも久しぶりだったんだ。
近くでランチ
お店の名前なんだっけ?
書いている今が深夜時間帯のため
ちょっと面倒で調べたくないや
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箸をつけずに撮った!
やればできる
愛想のあまりよくないホール係のおばあちゃん、お隣の男子学生さんには優しそうだったよね。
観光客にうんざりしているのだとしたらゴメンなさい。
クリームコロッケが大変美味しゅうございました。
しかも安い!手作りプリンつきで890円
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せっかく近くまで来たので
北野天満宮
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修学旅行生もいるので
日本人の方が多かった
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また新たな謎が
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人が居なくなるのを座って待っていたら
立ち上がれなくなっちゃって
もう歩けないかも
エネルギー補給したばかりなのに足が限界
なのと暑さに完全にヤられてる
そういえば京都3日目なのに食事以外のスイーツを食べていないのでは?
確か近くに以前から気になっていた団子屋さんがあったはず。
と思ったけれど
まだ先まで歩かなきゃならないらしい
で、近くのお団子屋さん
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柔らかめの団子に強めの甘味
一度足を止めると再び歩き出すのがしんどい
休憩ばかりしていたら夕刻になってしまい、広隆寺は諦め、春の京都旅の際には必ず訪れていた仁和寺へ行く。
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が、写真は1枚もない。
疲れとか想い出とか色んな感情にぐちゃぐちゃにされてしまった。
帰りの仁王門前でひとり座り込み考える。
なんだったんだろうな。
あの頃を思い出し考えていた。
なんのためだったのだろうかと。
あらゆる出逢いもいつかは必ず訪れる別れという苦しみ。
そんなことは当然わかっていたけれど、こういう形でなくてはならなかったのも、自分に与えられた苦行なのだろうかと。
気づかぬうちに自分も同じだけ他人を傷つけていたというのなら、相当な罪を犯してきたのだろうと。
そんな忘れかけていた感情が、楽しかった想い出と共に溢れだす。
1年半の間ずっと考えてきたけれど、そうではないのだろうか。
同じ立場にならないと他人の痛みなんてわからないことも思い知らされた。
この苦しみという事実が、様々なことを教えてくれたこと。
苦しいときこそ修行のとき。
我こそ自分を苦しめる。
真の仏教信者ではないけれど、釈迦の言葉は私のためにあるみたい。
2人がこの土地にに誘われたのも何か意味があるのだろうと。
そして今ひとりで誘われたのにも意味があるのだろうと。
そんなことを考えながら、幾度となく2人で歩いた駅までの道をぽつぽつと、ひとり歩いた。
次回へつづく
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ちょっと暗くなってしまったので
コメント欄へどうぞ
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追記
ヤマダナガオさんが、いち早く一角獣の狛犬について調べてくれました。
元々は百獣の王である二頭一対の獅子が守護神となって仏神を守っていました。平安初期に角を持つ狛犬と角を持たない獅子へと変化し、平安後期に阿形と吽形以外は形も大きさも平準化されて今の形になったそうです。
北野天満宮の一角狛犬は平安時代始め頃の名残だったんですね。
リンクも貼ってくれてます
とても興味深い狛犬の起源。
是非読んでみて下さい。
疑問があっても後回しにする私。
すぐに補足してくださるナガオさん。
さすが京都検定1級を目指していらっしゃる方ですよね。とても感謝しています。
私との共通点は「京都好き」なんてのは、おこがましくてとても言えないのです。
が、「藩士仲間」なんですよね。(意味深)