読書習慣#46 言葉で表されていない会話とは?/「会話を哲学する」
言葉で表されていない会話、あるよね。
ラムちゃんとあたるは「好きだ」と言わないでお互いに何を伝えているのか?
というようなことの解説が書かれている本。
青春系のドラマなどで女の子が熱をだしたりして休む。数日後彼女は復帰、男の子は心配で声をかける「大丈夫?」。
昭和の時代だとサラリーマンはこんなことを話す。「いやー忙しくて、昨日なんてほとんど寝てなくて」。
大丈夫?も寝てなくて。もそれだけの意味で話していない。会話とは深い意味を持つ。
だから時にはすれ違う。「(とてもやばい状態)あれ大丈夫?」「(責任を感じている状態)気にするな大丈夫だからなんとかするから。」(もちろん大丈夫なわけがない)
会話とはどんな営みなのか?会話にはその奥の意味がある。会話相手に影響を与えたい。それをマニピュレーションという。コミュニケーションにはマニピュレーションが隠されている。このマニピュレーションとはどんなものなのか。いくつかの例をあげて解説を加え、会話の奥深さへといざなうのがこの本。
会話を哲学する。
この本を読むと、単純な会話だけでなく、物語(漫画)などで生まれるやり取りからその仕草や背景からどんな意図だったのか。物語の解釈が深まったりして面白くなったり。
会話や物語をより深く理解してみたいひとにおすすめです。
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