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ジョルジョ・モランディや坂本繁二郎の影響の下、静謐な人物画や静物画を描く洋画家・河本昭政氏

河本昭政氏(1959〜)という洋画家がいます。主な経歴は以下の通りです。また、作品図版を幾つか掲載致します。

河本昭政 こうもと・あきまさ

1959年 岡山県備前市生まれ
1981年 岡山大学教育学部(特美)卒
1999年 岡山県美術展山陽新聞社大賞受賞
2014年 改組新第1回日展 特選
2018年 東光展文部科学大臣賞受賞
2018年 改組新第5回日展 特選

現在、東光会会員(常任審査員)、日展準会員、岡山県美術展洋画部門審査員。岡山朝日高校などで美術の教師をしていたが、近年、定年退職して岡山大学大学院教授(美術教育)となる。

《室内》(第83回東光展、2017年)
河本昭政《ふたり》(第84回東光展、2018年)
河本昭政《人形》(改組新第7回日展、2021年)
河本昭政《室内》(第88回東光展、2022年)

河本昭政氏はジョルジョ・モランディや坂本繁二郎の影響の下、モノトーンの静謐な人物画や静物画を描いています。人物画を描く際のモデルは夫人です。画才では日展洋画部門でもトップクラスですが、現状、ほぼ無名に近いです。東光会の常任審査員で岡山大学大学院教授ですから洋画壇ではそれなりのポジションにいるのですが、大手美術マスコミが団体展作家を等閑視している現状では知名度が低くなるのも仕方のないことです。

河本昭政氏の作品は毎年春に東京都美術館で開催される東光展と毎年秋に国立新美術館で開催される日展に出品されますのでこの記事を見て興味を持たれた方は足を運んで下さい。

また、東光会では河本昭政氏の弟子の金谷顕人氏も画才があると感じます。まだ20代前半の新鋭です。主な経歴を記します。

金谷顕人 かなたに・けんと

岡山朝日高校を経て岡山大学教育学部卒。岡山県美術展覧会山陽新聞社賞、東光展東光賞、東光展会友奨励賞受賞。

金谷顕人《静物》(第70回岡山県美術展覧会、2019年)
金谷顕人《跡》(85回記念東光展、2019年)
金谷顕人《閑》(第88回東光展、2022年)

※記事に関する御意見・情報提供はコメント欄または下記のメールアドレスにお願い致します。また、河本昭政氏及び金谷顕人氏の作品図版は主に一般社団法人東光会及び公益社団法人日展の公式サイトより拝借しております。
dyi58h74@yahoo.co.jp

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