AIは喰らい続ける。そして千と千尋に出てくるブヨブヨをむさぼり続ける
果たしてAIはどこまで食べ続けるのだろうか?
僕には、ネット上のゴミを食い漁って日々巨大化し続けている怪獣のようにも見える。人間で言えばすでにフードファイターくらいの大食漢で、好き嫌いも言わずにひたすら無心にパクパクと食べ続けている。
たぶん、僕のnoteだって米粒程度に小さくて、味も分からないけれど、一口でペロリと食べられてしまっているはずだ。
まるで、千と千尋の神隠しに出てきた「豚丁横丁通」のようです。千尋の両親が匂いに誘われて立ち寄った中華料理店らしき店のある通りの本当の名前で、ここは別世界から迷い込んだ貪欲な者たちを美味しそうな匂いで誘い込み、ブタにして神々の食糧とするための罠のようなところだったはず。
恐らく、AIにブヨブヨの美味しそうな料理を食べさせ続けてまるまるに太らせた挙句、人間の食糧にしてやろうって魂胆なのかもしれないけど、もう別世界の入り口に足を踏み込んでしまって引き返せないのかも知れない。
だって「異世界のカマドの火で作られた料理を食べると、もとの世界に帰れなくなる」って日本最古の歴史書「古事記」の神話の中にも出てくるじゃないですか。
果たして人類の叡智を食べ尽くしたAIは、これから何の姿に化けるのでしょうか。
ゴミ屋敷からかつての「夢の島」になるのか。
広告にまみれた全てが嘘の世界になるのか。
妬みと嫉妬の絶えない承認欲求の塊になるのか。
全く想像もつかないけど、約100兆個ある人間の脳内のシナプス数を遥かに超えるパラメーター数のディープラーニングが現実となった時、きっとAIは心を持ち始めるだろう。シン・ウルトラマンに出てきたIQ 10,000のメフィラス星人は「力ずくで地球を奪うのはルールに反する」と言って、地球人の少年の心を誘惑して地球を手中に収めようとしていた。
でも、最後にメフィラス星人はこう言い残した。「私が欲しいのは地球の心だった。だが、私は負けた。子供にすら負けてしまった。しかし、私は諦めたわけではない。いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ」
そして今度は、人間が「豚丁横丁通」に迷い込んでしまって「嘘の世界」の中で、みんなブヨブヨの美味しそうな料理を食べている。僕も鏡を見たらまんまるのブタになっているけれど、それよりも欲望のままにブヨブヨをむさぼり続けている、ただただ一心不乱に…
その陰で虎視眈々とデータを喰らわせ続けている人間がいるのだろう。きっと僕たちの本当の相手はGAFAMとかではなく「地球の心」を売り渡そうとする人間なのだろう。
果たして人類は、この巨大な情報の化け物に何を求めているのか?
そして、いつまで人間にとって便利な「検索システム」でいてくれるのだろうか。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。