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共感される「パーパス」とは。2つの言葉の違いに気づいていますか?

最近、「パーパス」というキャッチコピーを掲げる企業が増えていますよね。僕の働いている会社も当然の如くカッコいいワードを作ってくれていましたよ。しかも、

「パーパスに共感していますか?」

という調査の結果8割以上が肯定回答を示しているというカオス…。えっ、本当?

もしかして、共感していない僕は少数派?

そうなんですよ。全く共感するところが無いんですよ。今、多くの企業がパーパスの導入を進めていますが、確かに「んっ?!」と思えるようなものがあったりもします。

「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」

ソニーグループ パーパス 2019年

パーパス担当者の間では、お手本となっているソニーのパーパスですが、案外担当者の間でも自分たちの作ったものと何が違うのかわかっていない方が多かったりするようです。

実は、この違いには「同感」「共感」という2文字にヒントがあったりします。

そもそもこの2つの言葉にはこんな違いがあるのです。まずは同感とは、

[名](スル)同じように感じること。その意見や考えに賛成であること。また、そのような意見や考え。「私も同感だ」「彼の説に同感する」

コトバンクより

次に共感とは、

[名](スル)他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。「共感を覚える」「共感を呼ぶ」「彼の主張に共感する」

コトバンクより

そうなんです同感は価値観です。考えや感情が自分と同じだと感じることと定義しています。一方で共感は、個々人の考えや感情に寄り添うことができる力です。言うなればスキルなのです。

そして、この共感とは自分の過去の体験から想起される感情から、他者の感情を理解すると言うことです。

例えば、相手が

「最近、彼女に振られてつらいんです」

それに対して、
「僕もつらいよ」
 …これは同感。英語でいうと「me too」

「わかる、わかる」
 …これは共感。英語でいうと「i see」

こんな感じで相手からのメッセージに対して同感と共感では異なる理解や反応が現れるのです。そこで本題のパーパスの話に戻すと、

「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」

僕はこのソニーのパーパスに共感しますよ。だって、YOASOBIの曲聴いたりプレステやってステキなストーリーに巡り会えて感動したときの体験から「わかるなぁ」と思ってしまいます。別に「僕も世界を感動で満たそう」とは決して思いませんが…


そういえば駅を歩いていると、パーパスの書かれた企業広告をよく見かけますが、どこの会社も「未来を…」という言葉を入れたいんですかね。スゴく多いんですよ…

そう言われても、誰も未来のことは経験していなくて共感しようにも出来ないんです…

もしかして僕たちを同感させようとしていませんか?


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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