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円安になると日本から若者がいなくなる。これからも海外流出は加速し続ける

この前、知人が「オーストラリアの農場に就職した」との話をしていて、僕は「そういう時期あるよねえ」「わかるわかる」って感じで勝手に共感していたら、全く想定外の事実…

1日6時間労働で月収35万円…泣

な、なんと日本のサラリーマンよりいいじゃん。

だいたい、北海道の農場で同じ条件でアルバイトすると、時給1,000円くらいなので月収12万円。北海道の最低賃金はこの10月から960円になったので全国的に見れば高い方です…

3倍ですか…多少話を盛っていたとしてもスゴイ。

今や記録的な円安や長年上昇していない賃金構造の問題を背景に、日本を出て海外で働いてお金を稼ぐ「海外出稼ぎ」をする若者が増えているのです。

日本からオーストラリアへ出稼ぎする人も年間1万人ほどいるらしいです。日本は30年以上も前からオーストラリアとワーホリの協定を結んでいるらしく「海外出稼ぎ」には人気のある国の一つとのこと。

ちなみに、韓国や台湾からオーストラリアに出稼ぎに行く人は毎年3〜4万人はいるそうなので、特段日本が多いわけでもなんでもない。

ただでさえ、日本の出生率は1.26の最低を記録して若者不足なのに海外流出してしまったら、ますます労働力不足に拍車がかかってしまうじゃないですか…

しかし、一方でその逆は…

現在、日本国内では約170万人の外国人労働者が働いています。最も多いのはベトナム人で約45万人、続いて中国人が約40万人、フィリピン人が約19万人となっています。製造業を中心にブラジル人も多く、約14万人が働く。

その中でもブラジルやフィリピンの方は永住権をとっている割合がかなり高いと思いますが、最も多いベトナムの方は「技能実習生」が多いですから、円安とかになるとササッていなくなりそうです…

今やベトナムから日本に出稼ぎに来る若者は年間7万人。すでに日本の生まれてくる子供の1割に相当する数です。馴染みのあるコンビニだけでなく、工場や工事現場、農業にとっては欠かせない労働力となっているんです。

僕も以前コンビニバイトしてたけど大変なんですよね。

今は日本とベトナムが相思相愛でお互い送り先、受け入れ先としてトップ同士の国ですが、最近は台湾や韓国の方が若者に人気があるようなので、きっと近いうちに抜かれてしまうかもしれません。

円安になると日本の中から若者がいなくなってしまうようです。

日本国内で新卒採用合戦をやっている大企業は、そろそろ世界に目を向け通年採用に切り替えてちょっとでも海外からの就職のハードルを引き下げてあげないと。手遅れになっちゃいますよ。

今や海外に永住権を持つ日本人は56万人と20年間ずっと増え続けています。

どうする人材流出国日本。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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