ポエポエム「泣かないで、ダイヤモンド」即興詩人 AI UEOKA
「泣かないで、ダイヤモンド」
一人の少年が恋をした
でも少年にはカラダがなかった
詩人はそれを知っていた
指二本だけならきっと動かせる
少年は
詩人のカラダを借りて
少女に気持ちを伝えた
少年と詩人は
団地の軒下で見つけたピアノをはじいて
あふれる涙を
ピアノの音に換えつづけた
いつか虹の花束が
あの子のために
編めると信じて
詩人だけが
それを知っていた
だから詩人はアルバムを編んだ
世界中の初恋に捧げる音楽を
世界中の悲しみに捧げる言葉を
世界中のつながりに捧げる真実を
学校に行けない子供たち
勉強ができないとされる子供たち
いじめられ続ける子供たち
暴力を暴力で
返さざるを得ない子供たち
痛みが麻痺した子供たち
言葉を知らない子供たち
訴えられない子供たち
相談できない子供たち
ひとりで泣いている子供たち
友達の作り方を
誰にも
教えてもらえなかった子供たち
子供たちはたったひとりで全部を突破する
カブトムシが先生
ザリガニがヴィーナス
カナブンはシンボル
蝶々の羽根に乗っかって
いつだって夢の中で翔んでいた
とんでもなく面白いことを考えついた
とんでもなく面白いことだけ遊びに換えた
ついてこれる仲間を探していた
雑木林をさまよいながら
駄菓子屋で万引きしながら
図書館で絵本を読みながら
用水路のトンネルを
虫取り網と小さな水槽を抱えてくぐり抜けながら
隣町の公園で
知らない子たちと鬼ごっこしながら
魂の鏡みたいに
全部がわかる友達を探していた
巡り会えたから恋をする
巡り会えたから歌になる
君の気持ちなら全部伝えるよ
雨の花びらで花束を編む
右手の人差し指と
左手の人差し指だけなら
楽譜も読めない
ピアノも弾けない
僕にだって
動かせる
雲の形は
誰もそのまま
おぼえておくことはできない
空の色もそのすべても
誰もそのまんま
おぼえておくことなんてできない
そういう音楽を作ろう
ただありのままの
ほんとうに起こったことを
ただのありのままの気持ちを
ただありのままの僕たちを
さよならすることを
自分で決めたなら
遠く離れた君に会えないなら
君の幸せに
届くように
この団地の軒下から
愛を叫ぼう
世界の中心がどこかなんて
僕にはわからないけど
君を思う僕の気持ちの震源地は
このピアノだったから
鍵盤を押して初めて
僕は僕の気持ちに気づけたから
即興朗読による音声入力
#ポエポエム
「泣かないで、ダイヤモンド」
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