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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話 〈冬至 末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)』〉

2020年12月31日~2021年1月4日

七十二候 第66候 冬至 末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)』

☆彡タイトル写真は麦ではなく、冬の野菜畑です☆彡

元となった中国の宣明暦では「水泉動」と呼ばれ、「地中で凍った泉が動き始める」などといった意味なのだそうです。

少し前の候で触れた、今段々と旬を迎えている水仙も、元はここからなのかな?とふと思いましたが定かではありません。

華憐で良い香りの水仙が、地中で凍った泉が動き出す表れとしてとらえられていたら、なんだか風情を感じてしまいます。←妄想です。

小麦は、種を蒔く時期によって「秋まき小麦」「春まき小麦」とありますが、今回の候は秋まき小麦のことだと思われます。

秋に種を蒔く「秋まき小麦」は種を蒔くと間もなく芽を出し、葉を伸ばします。麦踏みをが行われたのち、雪の深い地域では雪の下でじっと春を待つそうです。

麦踏みは、霜で土から浮き上がった根を地中に戻し、小麦の発育を整えるために行われます。

また、秋まき小麦は、冬の時期に低温に晒されないと、春暖かくなっても芽が出ず実がならないそうです。

打たれ強く、逆境で実りを得た人を麦に例えたり、逆境を麦踏みに例えたりしますが、できれば踏まれたり寒さに晒されずとも伸びやかでしなやかな成長を遂げたいものだなと『打たれたくない』性分のわたしはつい思ってしまいます。

タイトルに使った写真、冬の畑のこういう景色を見たことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

美味しくて有名な越冬野菜、都市にいるとなかなかこういった畑の様子にはお目にかかれません。

最初は保存のためだったそうですが、真冬に雪の下で越冬させた野菜は甘くなって美味しいといわれます。

★越冬野菜について。こちらの記事がわかりやすかったのでリンクさせて頂きました★

麦踏みのイメージや、この越冬野菜のイメージ、じっくり粘って集中して何かに取り組んでいくとき、ぐっと支えてくれる心の栄養にもなりそうです。



年またぎの候、どんな気候?

今年から来年にかけて、今回は年をまたぐ候となりました。

この候で体験する気候、今回は『凍結注意』の厳しいものとなるようです。

★年始にかけての注意★

今回の年末年始は、コロナ禍ということもあり、移動や里帰りも自粛が呼びかけられています。

それでも、事情もあり移動しなければならないという方もいらっしゃると思いますので、どうぞ事故を避け、安全にお過ごし頂ければと思います。


今年最後の満月

前の候の最後の日である30日は、今年最後の満月でした。

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夏から冬に向けて、徐々に北から上がるようになるのですが、繰り返し撮影しているとその推移を如実に感じられ、自分にとってはかけがえない体験となっています。

こうして見ると、朝日のようにも夕日のようにも見えてきますね。月ウサギが見分けの目印です。

出たばかりの月は朱く、夕焼けの空の中、段々と白く優しく輝きを増していきます。夕焼けは後ろの山に沈み、ピンクと黄金色の美しい層を幾重にも作りながら、360度、夜の輝きと交代していく様は本当に美しいものです。

何度立っても同じ時はなく、そして毎回とても美しく、飽きることなく感動に満たされます。

この日は午後からよく晴れましたがものすごい強風で、あわや丘の上から斜面のほうに転がりそうになって肝を冷やしました。

そんなに華奢ではないはずですが…、自然の前には本当に無力です。

重心を低く取ってカメラを固定し、月の道ができるタイミングまでねばりましたが、久しぶりの体験でした。

ここのところ続けて満月の日、海から上がる月を撮影していますが、写真は一瞬を切り取っているようで、実は普段からの積み重ねもそこに宿っているんだなと実感します。

物事への取り組みの本質は、きっと何事も違わないのでしょうね。


強風での撮影は平素の何倍も注意が必要ですが、悪いことばかりではなく、翌日の朝日景もクリアな景色が期待できます。ケガや事故がないからこその楽しみ、充分気をつけて、我を張った無理は決してせず、地道に取り組んでいきたいと思います。


次回の配信時はもう2021年。

つたないながらも暦を知りたい、自然の営みを日々感じたい一心で書いているこのnote、いつもお読みくださってありがとうございます。

来年も、発見の喜びを覚える日々ですように。

みなさま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。





20201231

※候の日付と月の出の方角を訂正致しました。


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【AHSH CREATIVE】ココロの灯台/ライフアート
『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。

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